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百三十七歩目 「やめられないし止まらない?(I)」

最近、更新の時刻が、十時になってしまうことが多々あります!

大変、申し訳ございません!!


原因は、Macとスマホの調子が悪く、小説をストック出来ないためです。

その場その場で出すとなると、リアルが忙しく、どうしても十時に……………


あと、もうひとつの原因は、某中華統一アニメにハマってしまったことにあります。

ただでさえ、死にかけのMacを追い込んでいるので、パソコンがさらに重くなってしまっています。

しかし、どうしてもやめられません!!



長々とすみません。

しかし、出来るだけ物語のラストに向かい、頻度を回復して参りますので、これからもよろしくお願いします!!(・▽・)

エピンは、慌てて駆け寄る。




「み、水を……………」


「頼むヴィオローネ、今すぐ兄上を叩き起こしてくれ!水分になる植物と、なんか食べ物になる植物を、育ててもらわなきゃ。」




ヴィオローネは翼を広げて、彼の方へ飛んでいった。

ほんの少しすると、エティノアンヌが華麗な大ジャンプで、こちらに飛んできた。




「どうかした?!」


「こ、この…………えっと…………」


「落ち着いて、エピンはあの後、どうしたの?」


「……………人、が。」


「………あ、頭の中に映像は残ってるから、自分が感情を爆発させたのは覚えてる、それはごめん。でも、寝ちゃった後のことは流石に覚えられない、かな?」


「この………ひ、と………………けて……」


「なっ、足元に人が…………………この人を、助ければいいの?」




ものすごい速さで頷き続ける彼をみて、エティノアンヌはそれが正解だったのだと悟る。

すぐに力を使い始め、育てた植物を倒れ込んでいる人間に、作った果実を渡した。




「自分で食べて。食べさせると、逆に咽せてしまうから。」




ボロボロの少女は、果実にかぶりつく。

彼女は………………もう丸一日、何も食べていない。

もはやそこに、本人の食べようという意識はなく、今の彼女は、人間としての、生きなければという本能で動いていた。




「も、もっとゆっくり!………急に食べると良くないよ?」


「…………むぐ!」


「ちょっとちょっと待って待って…………そんなに押し込まないの!いくらでも作ってあげる、だからもう少しゆっくり!ゆーっくり!」




少女は、エティノアンヌの声が聞こえていないかのように、果実を食らい続ける。




「…………兄、上。」


「エピン、その顔はもしかして……………食べたいの?」


「…………………」


「分かった……………良いよ、食べても。その代わり、後で土のある場所で休ませてね。二人が食べれるだけ食べたら、私の体力でも底をついてしまう。」


「…………!!」


「エピンのその嬉しそうな顔は、昔と変わらないな。」


「…………いか……て。」


「ごめん、今なんて言った?」


「追加………して。」


「え………………は、はい!!」




二人はエティノアンヌにお構いなく、果物を食べ続けた。










_____二時間後。




「はぁ………はぁ…………………ま、満足した、かな?」


「………………」


「二人とも……その物足りなそうな視線、やめて……………これ、土が無いと、ノアの体力、なくなる……………」




二人は、無言で彼に圧をかける。

エティノアンヌには、もっとあの美味しい果物をよこせと、二人の顔にそう書かれているような気さえしたほどだ。




「はぁ……………互いに愛し合いされる力を、貸してくれ。そして咲き誇れ。」




もう、演唱をしないとまともに植物が育たなくなってきている。

そんなエティノアンヌのことは知らずか…………育った果実に、少女とエピンは目にも止まらぬ速さで飛びついた。


果物をコンクリートから無理やり育てていることもあり、彼の体力はもう限界に近い。

がつがつと果物を頬張り続ける、そんな二人を見つめているだけで、気が狂いそうになる。


エティノアンヌは、土か水、吸収できる植物を探していたが、それらしきものは見当たらなかった。

ヴィオローネも、上空から探してはくれている。

しかし、元々の王が、植物に恋をしてしまわぬように、土はほとんど埋め立てられており、植物を育てられそうにないのだ。


かなりタフな彼でも、もう体力の限界である。


この間にも、少女はずっと果物にがっつき続けていた。

エピンは一口一口を上品に食べているものの、ゆっくり食べているようで、遅いのは動作だけ。

口に運ぶ頻度が早い上に、一口が大きく、一向にペースが落ちない。



…………そんな二人を見ると、ますます疲れてくる。

どうしたものか。

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