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百三十一歩目 「もう互いに必要ないのでは?(III)」

「黙って!!第一、お前が奪ったのは、メロディだけじゃないから!!」


「知らないわ、あの子以外に貴方の大事な人を人形にしたかしら?」


「お前は、ノアの大事な、兄弟たちの幸せを奪った!!それどころじゃない………一人は死んだ、もう一人も、もう死ぬかもしれないっていうのに!」


「確かに一理あるわ。エピンと、人形にしたあの子の幸せは奪ったかも。…………でも、なんでそれが、あたしのせいになるの?」


「お前は………お前は……………バグノーシアのことを、忘れたっていうのか?!?!」







かつて、 ”息子として生まれてきた存在” の名前を聞いたバンボラは、大激怒した。






「はぁ?!なんで、貴方が蛆虫を知ってるの!!!」


「蛆虫だと…………今、蛆虫って言ったか、お前。」


「そう、蛆虫よ。あたしは、あの蛆虫のせいで、散々な目にあった!やっと自分の居場所を見つけたのに、そこにいられるか分からなくなったの。エピンが産まれた時、この子だけは、美しくいて欲しいと思ったわ。」


「バグノーシアが、どんな思いで、生きていたと、思ってる………答えて、答えろ。」


「そんなの、あたしには関係のないこと。」




エティノアンヌの足元から、蔦が伸びてきた。


メロディが死んで、バグノーシアも死んで、エピンの感覚も狂って………

そして…………時雨は死ぬ?





ずっとずっとずっと、余裕がある……ふりをしていた。

すごくすごくすごく、素敵な人の……ふりをしていた。

それでそれでそれで、歩いた道を……ふり返ってみた。





そこには、死体の山があった。

自分が憎んでいる相手より、酷いことをしていた。





人を殺している間は、何も考えなくてよかった。

あの洗脳される魔法は、今思うと本当に恐ろしい。



何もかも覚えられるのは凄いこと、でも覚えるだけで何になる?

天才並に物事を深く考えるくせに、結局結論はバカと同じ。

母に似たこの美しい顔は、なんの役に立つのだろう。


こんなこと、誰にも言えない。

自慢だと思われてしまう、嫌味だと思われてしまう。

世の中の、やや恵まれている少数派の悩みは、贅沢な悩みだとされ、妬まれる。


バカか、こちらの悩みがしょうもないものに見えるように、ノアからしたら、君らの悩みもしょうもなく見えるものだ。

共感する相手がいるかいないか、それだけ。

共感されやすい悩みだからと言って、自分の悩みが、他者にとっての当たり前だと思うなよ。



思いやることは大切だが、相手を完全に理解することなんて不可能だ。

寄り添い合える人間は、自分が少数派であればあるほど少ない。





大事な人を殺された。

仕返しの理由は、これで十分。




「嫌い、嫌い、嫌い……」


「その蔦…………腐っても、王族は王族か。」


「大っ嫌い!!!」


「……それはこっちのセリフよ。」


「五月蝿い!五月蝿いの!!」


「別にあたしは、ベルに恋愛感情を持っていたわけじゃない。でもベルを友人として愛していたの。だからね…………自分を守るために、ベルの思いを壊しかけた、あの銀髪の女は大嫌い。」


「黙ってってば!!黙ってよ!!!」


見̠̭̬͎̝̰̙̭͂̅́̏̃̌̃え̟͔͍͖̦̱͓̝̲̠͕̭̣̜͐̾̉̓̍͊̀̊̐て̪̗͍̤̱̓̄̀̎̄̔͑̐る͍̜̞͙̤̤̊͐̈̽͊̐͛̔͊̇̍̓ͅ?̖͍̱͚̊̒̔̈̔̔̃


エティノアンヌは、辛そうに耳を塞いだ。

それをみて、バンボラは…………自分が勘違いしていたことに気付く。


彼が聞いている言葉は、彼女のものではない。



苦しそうな彼の、その表情かおは、怯えた子供のようだった。







                  返̦̤͔̗̰͍̘̒̆̊̆̓̄̎̊̅事̭̗̰͖͗̽̾͒̾̓し̤̣̠͙̦͙͍͇̫͚̏̂͌̇̈̇̍̅̾̆̍̈́͋̊͌て̪̗̮̮̭̠͈̀̄̈̌̀̾́よ̙͔͕̠̪̝̳͇͚̩̦͍̰̉́̾̍̃̎̃̑͂͐̋̚

 

             エティノアンヌ様は、メロを不幸にした。

幸̣͍̯̮̥̘̎̓̐̈́́̌͆̌̔̃͊̂́̚̚せ̟̮̩̘̝̬̥͈̲̥̗͉̲͈̀̎̀͋̒̅͒̚な͔̰͙͎̞̖̪͈̳̲̤̿̂́́̉̀̽̍̈́̑ん̠̱̥͓͙͍̠͔̞̘͔̣̝̭̠͆͊̍͆̒͌̓͐̓て͚͕̣̟̱̭̠̞͙̠̐̌̿̿̄̇͗̑́̀̏̐̅̄̎̐あ͕̭̪̖͋̑̀̏̃̊̌̏͌̿̍̅̚る̣̳͉͎͓̥̬͖̗͖̜̯͓̎̓̊̔̈̃́́̈́̍̋と͇̗͉̞̬̫̣͇̫̩̖͔̮̣̿̈̇̇̌̊͐̄̀̈̇̈̉思̱̯͖̲̗͉̣̤̰̯̤̰͋͗͋̿̒̚ͅͅう̱̭͉̤̜̬̋́́͋͑͐̑͂͒͊̃̚̚な̠͖̫̦̖͇͔̙̥̙̯̝͊̈̅̏̐̃̇́͑̾͆̈́͋



   ノア、まさか私を否定した一族に……戻ると?



                     あなたも、わたしもハイビスカス。幸せに咲いても一日で枯れちゃうの

笑͍͍͔̣͈͈̣̦̜͋̆̓̒̀͆͐̀̀̆̚っ̫̬͓̝̣͔̱̲̙̭̂̅̎̓̎̓͗͐̾̀̿̍̈́̚ͅて̞̝͍͎͙̖̉̔̿̔̿い̮͓̣̮͍̟̜̦̟̃̆̂͋ら̱̝͖͕̰̀͌́̀̒̿̃̾̚̚れ̩̰̥̝͙̀̉̌̾̀͊̔る͙̜͍̘̙͙͂̃̆͛̚の̬͈̙̪͉̳̰͋͒̑̃͑͐̅̐͌̿̀̈̿̿̏̑も̦̩͈͙̲͔̟̦̳̘̈̆̀̎̌̀͑̈̿̋̈今͙̬͕̙͔̝̪͙̖͔͂̈́̾̿̓́̅̾̓̀̀̅̋͆͗̓ͅͅの̤̪͎̟͈̳͙͙̗̝̳͊͛̍̿̓̒̎͑́͆̅̋̇̚う̗͉͎͎̜͎̗̗͙̯͚̫̩͒̍̔̾̉̆̊͗͑̇̂̆̃͆̉̚ち͍̲̦̞͕̙̝̭̠͓͂̀̎͌̀͗̉̒̑̚だ̰̘̘̝͔̀͛̒̐͑͛̔̄̽͛̚      ね̥͎͕̱̳̗͇̝̞͚̞̟̦̯͌̏͂̔̅͐̓̀̏ぇ̩̠͔̳̱͙̱̰͚̟̠̮̙͎̤͕̽̓̃͋̽̆̂̏̅̓̋ね̠̙̰̰̜̠̒̾͌́̓̀͆̔ぇ̤̪̜̝̟̝͉̞̬̪͎̰̫̞̋̀̌̏̑̔̂͑̓̐̃


俺と、ショコラお母様を殺しておいて、なんで貴方が幸せになれるんだ!

           楽̫̜̞̫͔̜̣̱̫̲̳̲̖̩̓͑̀͛̊̄͗̾̌̐̈́̍し̪̠͎̣̳̪̫͎̮̳͉̗͓̩͊̀͒́ͅい͔̗͔̟̗̲̮̪̲̦̬̝̀̓̄̊̋̌͆?̭̙̪͕̙͕͎̝͆̀͋́楽̫̜̞̫͔̜̣̱̫̲̳̲̖̩̓͑̀͛̊̄͗̾̌̐̈́̍し̪̠͎̣̳̪̫͎̮̳͉̗͓̩͊̀͒́ͅい͔̗͔̟̗̲̮̪̲̦̬̝̀̓̄̊̋̌͆?̭̙̪͕̙͕͎̝͆̀͋́


              ノワールの言う通りですわ、シュガーもトルテもきっと………貴方に幸せになる権利なんてありませんわ。


逃̦͈̬̩̭̓̐̊̔̔̈́̿͌が̲͇̞̗̖̫̫̓͐̃̽͊̃́̀͑͗さ̟͙̪̫̜͕͕̟͚̱̤̤́̏̇͋̆͊̈́͐̃͛̿͒́̔̒̚な̘̭̰̠̯̬͐̎̌͗̒̎͂̿́い̜͇̳͉͙̳̥̱̱̬̜̘͖̦̠̠͊͑̀̀̏͊̀͐͌̓逃͎̙̜̰̱̭̮̙̜͍̎̓̔̅́̈́ͅが͔̗͓̜̭͇̭͕̥̮̓̃͆̉͌̄͐́̽̈́さ̗̰̯̳͎̤̦̭͖̳̟̰̣͇͈̂͌́̂̇̓̾̿̈́́̔̈́な̠̰̗͍̬͚͚͎͈́̅͊̿͗̐̐̆͒͊̄̒̔̌̚ͅい̞̩͓͍̬̙̣̝̜̞̜͍̬͎͂̏͐͌̍̂̒͂̓̑̑̃́͂̚絶̗̪͎̣̝͓̮̥̩͔̔̏̈̍͒͐͑̆̄̉̇̋̂̚対̟̟͉̤̖̪͖͊̂͋̍͛̈́̔に̣̜̭̩̫͔̩̟̣̱͕͇͈͍̠͗̈̊͒̈́̒̈͐͑̒̀̈́̓̋̾ͅ逃̮̗̖̦̟̣͖͉̆̊̒͂͋̊̌̽͌が̠̜̞̭̜̜̲͈̯̘̔̆̀́̂̓͐͌̓͋̚さ̖͉̳̦͍̱̮̭̘͌̈́̊̏̋̅̀̃̀̏̓ͅな̠͕̱͔̞͇͎̞͔̳̣̠͓̪͐͐̈̃ͅい͕̞͔͍̱̞̲̥̽̂̀͛̿͐͑͋

         貴方も、あたしみたいにずっと冷たく笑うことしかできなくなれば良いのに。

              ね̥͎͕̱̳̗͇̝̞͚̞̟̦̯͌̏͂̔̅͐̓̀̏ぇ̩̠͔̳̱͙̱̰͚̟̠̮̙͎̤͕̽̓̃͋̽̆̂̏̅̓̋ね̠̙̰̰̜̠̒̾͌́̓̀͆̔ぇ̤̪̜̝̟̝͉̞̬̪͎̰̫̞̋̀̌̏̑̔̂͑̓̐̃







黙って、黙って、黙って、黙って。

許して、もう許して。

お願いだから、もう何もしゃべらないで、お願いだから。




そ̥̳̭͇͖͖̜̯̳̱̥̣͋͂̋̊こ̜͍̲̮̑͒̎̾̔̆͗́̉͒̚̚の̫̟̥̭̟͈̥̫͖̮̞̫̑͛̅̃͐̓貴̦͔͈̭͉̗͔̖̳͉̲̖͓̲̂̓̀̾方̯̳̲̝̬̗̞̥̰͎͙̳̯̟͕͋̐̏̊́̏̅̽̎̀́、͔̞̠̫̑̽̀̽͌̀̀̀幸͖͕̬̪͎͍̱̘́͌͑̽͑̆͑̈́̽́͊͂͑̓̾͆せ̳͇̖̖̰̖͙̬́͐̍̌͌͛̀͑́́̇̐̆͑́そ̠͈͈͔̜͇͌͂͂̀̈́͑̾̾̏͑̂̿ͅう̱̟̘͙̤̫̋͗͌̈̿̈́̋̇̌

          

           


           一̰̙̥̖̤̝͙̲̳̮̘̪͈͆̀́̀̆緒̙͉̣̗͔̯̥̮͙́́̃̇͛̊͊́̽̀̿̄̂̃̾̽に̥̗̳̭̾̌̌̋̀͋̈́̃̏不̯̬̟̫̞͖̜̲̱͉͚͊͋͌͋͗̇͒̽̈́͌̚ͅ幸̮̙̬̠͎̖͓̙͎̥̙͚̂͒̾̈́に̫̱͓͇͙͎̥͉̦̖͔͍͂̑͋͛͂̽́̾̿̂͐̏な̰̗̳̙̬̗̲̲͙̝̯̯̬̦͇̱͛̓̍̅͂̀̏͊り̜̗̪̯͕̱̖̯̞̮̩̓̑͑͒ま̤͖̲͍̜̙͉̤̖͙̤͙̖̳͂̂͒̀̿̓́ͅͅし̣̯̲͎̏͊̒͋̓̍͆͒͒͗͒̌͂̀̔͛ͅょ̮̞̝̝̬̅͆͌͋͛̋̾̄̋̓̆̊̇͗

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