七話 初依頼①
ギルドに入ると、受付の人に呼ばれた。
「ロシュ様、本登録の手続きが完了いたしました。こちらが傭兵ギルド加盟者の証、ランクプレートでございます。ランクプレートには、現在のランクが表示されます。現在ロシュ様はFランクなので、Fランクと表示されます。他にも、現在受注している依頼が表示される等のさまざまな機能がありますが、ヘルプ機能を使って検索をしてください。説明は以上です。」
「わかりました。依頼を受注するにはどうしたらいいですか?」
「あちらにある掲示板から受注したい依頼を取って受付に申請してください。現在のランクと同じものだけ受注できます。一部の依頼は常にあるので、その場合にはランクプレートで読み取ってください。常にある依頼は説明が書かれているので、それを確認してください。常にある依頼の場合は受付に申請する必要はありません。」
「わかりました。説明ありがとうございます。」
「あ、終わったか?ロシュ。」
「ああ。そうだ、依頼を受けようとおもうんだが、初心者向けの依頼とか知らないか?」
「それならこれとかどうだ?」
そうエメクが示したのは、二つの依頼だった。
「薬草摘みとハーブ摘み?」
「ああそうだ。薬草摘みの依頼は常にあるが意外と報酬が高い。その分、量と質が求められるけどな。ハーブ摘みは報酬はそこまででも無いが、薬草の摘み方とかが学べる。だからなるべく先にハーブ摘みの依頼を受けた方がいい。そしてハーブ摘みも常にある。」
「そうか。お前がそう言うなら、ハーブ摘みをしばらくやってから薬草摘みをやることにする。」
ああ、そうしてくれ。ハーブとかの依頼で必要な物は、受注した依頼をタップしたら写真が表示されるからな。それじゃ頑張れよ、ロシュ。」
「ああ、頑張ってくるよ。エメク。」