五話 試験
開始だ。
「そちらからどうぞ。」
「ならお言葉に甘えて。」
まずは軽くパンチ!
…軽く避けられた
「おお、上手いじゃん。」
「軽く避けられましたけど…ねっ!」
今度は背後に回って思いっきり殴るっ!
「不意打ちでこの程度?上手いは上手いけど、慣れてないね。じゃあ次はこちらからいくよ!」
「っ⁉︎」
勘にしたがって一歩引くと、目の前を拳が通り抜けていった。
そう思って呆然としていると、拳が自分の方にとんできた。
そして気が付いたら地面に倒れていた
「おお、あれを食らってすぐに起き上がるとは。」
「試験結果はどうなりましたか?」
「まあ、及第点よりはだいぶ上だな。」
「ということは」
「ああ、合格だな。」
「やったぜ」
「ああ、合格おめでとう。はれて君もF級だ。」
とりあえずエメクに伝えるか。
そう考えてロビーに行くと、エメクが待っていた。
「エメク、俺合格したぜ。」
「おお、やったな。」
「ああ。」
「じゃあそろそろ宿に行くか。」
「そうだな。」
夕飯はこれにするか。
「ロシュは決まったか?」
「ああ、これにする。」
「分かった。すいませーん、豚肉の野菜炒めと、豚骨ラーメンをお願いします。」
「了解しました」
「「いただきます」」
はぁ、美味かった。
「「ごちそうさまでした。」」
「野菜炒めは銅貨三枚、豚骨ラーメンは銅貨四枚です。」
「銅貨七枚です。」
「受け取りました。」
寝るか。今日は疲れたし、よく眠れそうだ
ロシュのエメクに対する借金:銀貨14銅貨8
銅貨10枚=銀貨1枚
銀貨100枚=金貨1枚