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スクール・エンド  作者: みやま 純
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プロローグ

世の中にはスクールカーストという制度がある。

誰がいつ作ったのかはわからないがその制度が蔓延的に広がり、今ではどの学校でも当たり前になっている。

容姿、運動、勉強などに秀でている者が上に立ち、無いものが下になる。そして上の者は平気に下の者を淘汰する。腐った制度。

また、容姿が整いすぎていても淘汰の対象になる。僕の妹のように。


だから、僕はすべてのスクールカーストを潰すと決めた。


僕の名前は、渚 夜人 (なぎさ やひと)

今から3年前、双子の妹、彌生(やよい)をいじめのせいで無くしてしまった。僕はそのときに誓った。彌生を死に追いやったやつに同じ苦しみを与え、彌生と同じ苦しみを受けている者を救い、この世からスクールカーストという制度を潰す。それが夜人の生きる理由。存在価値だから。


「今回の転校先、県立両英高校の2年D組でいじめの噂あり、と。」


トントン、部屋の扉が叩かれる。


「どうぞ、入って」

「や〜ひと!久しぶり!ずっと会いたかったよ〜」


そうやって入ってきたのは僕のパートナー。一緒に彌生の復讐をする契約を交わした女のコ。

名前は夏目 唄 (なつめ うた)。

見た目はかなり整っており、スタイルも抜群によく、たまにモデルの仕事などもしていると言っていた。唄はもともと妹、彌生の友達で僕の事が好きな女のコ。だから僕はパートナーとして唄を利用している。


「唄、例の物は調べがついた?」

「え〜せっかく一ヶ月ぶりの再開でそれ〜?相変わらず冷たいな〜。

ま、そんな夜人も好きだけどね!うん、はい、これ。夜人に頼まれた両英高校2年D組とC組のクラスメイトの全情報だよ〜」


唄から受け取ったのは一ヶ月前に頼んだクラスメイトの情報。唄はこういう情報集めが得意。だからこれから行く両英高校に転入するときも唄を連れてきた。この情報を元に実行する。本当に唄はよく使える。


「ありがと。唄。いつも助かるよ。こっちおいで」

そう言って唄を優しく抱き寄せ頭を撫でてから唇に口づけをした。

「んっんっ ちゅっ んちゅ、はぁはぁ」

唄は恍惚な表情を浮かべて僕を上目遣いで見る。


「夜人、もっと欲しい。しばらくあえてなかったから足りない。契約を果たして!」

契約。これは唄が僕の復讐に協力してもらう条件として唄と交わした契約。内容は唄は僕の復讐に協力する代わりに僕は唄の言う事したい事をなんでも聞くこと。それを僕は了承した。


「わかったよ。久しぶりだもんね、じゃあベットに行く?それともここでする?」

僕は優しく唄の耳元に口をあて問いかける。


「今日はベットでする!はやく!明日から学校だから!早くしよ」

そうしてこの日は契約通り深く深く唄を愛した。



「おはよー夜人〜

昨日は相変わらず凄かった、気持ちよかったよ〜」

今にも蕩けそうな顔で言ってくる。

「おはよう、唄。僕も気持ちよかったよ。さ、今日から楽しいゲームの時間だ。いこうか、唄」

「うん、私は夜人の物だから。存分に使って!」

さぁこれからすべてを壊してやる。と心の中でつぶやきニヤける顔を抑え愛しのパートナーに口づけをする。頼んだよ?と愛情では無い気持ちを込めて。

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