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第2話 チュートリアルってめんどうだよね

名前考えるの大変ですね

目を開けるとそこは植物が生い茂る森の中だった

3人とも二回目の転移だったので焦った様子もなく、周囲を見渡していた


『みなさん、聞こえますか?』


頭の中に声が聞こえてきた


『ガイアナさんですか?』


『はい。みなさんの頭に直接語りかけています』


(そんなこともできるのか、さすが神ってだけはあるな)


『できますよ』


『え?』


(なんで思ったことを⁉︎)


『頭に直接話しかけているんですから、当然心も聞こえます』


僕は真っ赤になり、2人は笑いをこらえていた


『そういうことはもっと早く言ってください!』


『すいません、言うの忘れてました。それでですね、まず「ステータスオープン」と言ってみてください。ステータスが見れます』


何もなかったかのように振る舞うダイアナさんを睨むような気持ちで僕は指示に従った


「ステータスオープン」


すると目の前にステータスが映った


『名前など様々な情報がそこに乗っています。そして一番下をみてください、異能ギフトの欄があるはずです』


僕のステータスはこんな感じだった


安達大翔:男:25歳


MP:15000

所持カード数:1

所持金:0ゴル

所持ポイント:1000

異能ギフト時ノ支配者クロノスLv,1 発動した後10秒先までの未来が全て見える

    智慧ノ神メーティスLv,1 視界に映ったもののSTR、体力、種族を読み取る


『ん?』


『どうしました?』


『いや、なぜか所持カードが1枚になってるんですよ』


『それはおかしいですね、何か心当たりはありませんか?』


『えーと…あ!もしかすると』


僕は持ってきたバッグのポケットから御守り代わりに持ってきたヴァルシャナを出した

そして目を疑った カードのテキストが変わっていたのだ


神雷龍ヴァルライカ Lv,24:龍人族<世界級>:コスト12000


HP :45000

STR :3200

VIT :3700

INT :4500

MEN :4000

AGI :3200

スキル:神雷魔法Lv,2


『どういうことですかこれは?』


『なるほど、元の世界からカード持ってくるとTGのカードに変化するみたいですね』


『こんなこと今までなかったんですか?』


『元の世界からカードを持ってくる人なんてがいなかったので』


『え、じゃあ僕が初めての人ってことですか⁉︎』


無言の肯定が返ってきた

”自分だけ”なんと甘美な言葉だろうか その言葉は僕の中にある厨◯病心をくすぐった

そしてそれは 抑えていた興奮を爆発させた


「これ召喚してみていいですか?」


つい口に出てしまった

しかしガイアナさんマイペースなカミサマはそれを許してくれなかった


『それは後でやりましょう。とりあえず異能ギフトがなんだったか教えてください』


不発に終わった興奮の爆発は、違うものに火をつけた 羞恥心にだ

数秒前の自分のことを思い出し、顔が真っ赤になっていた

ユウヤとアスカはこらえきれず大笑いしていた


(もう帰ろうかな…)


『安心してください、面白かったですよ』


『まだ傷えぐるんですか⁉︎』


真面目で冷静な神さまだと思っていたガイアナさんは、実は天然でマイペースな神さまだったようだ

そして僕はツッコミを入れてしまったことでさらに真っ赤になっていた


『何と書いてありましたか?』


そんなこと気にもせず話を進めるガイアナさんテンネンなカミサマ

もう腹をくくるしかないようだ

そして改めて見た自分の異能ギフトに僕は再び興奮してしまった

未来予測に情報解析、どちらも神の名を冠しており、強い異能ギフトだということは一目でわかった

でも僕は学ぶ男 興奮を抑え、心を落ちつけてから口を開いた


『僕の異能ギフトは<時ノ支配者クロノス>と<智慧ノ神メーティス>でした。効果は<時ノ支配者クロノス>が未来予知、<智慧ノ神メーティス>が情報解析ですね』


『<時ノ支配者クロノス>と<智慧ノ神メーティス>ですか。すごいですね、どちらもトップクラスの異能ギフトですよ。これは優勝が期待できるかもしれませんね』


後々知ることになるのだが、この時僕は相当ニヤついていたらしい


『俺のは<金剛コンゴウノ力>ってやつだ!なんか1分間ネイチャーのSTRを倍にできるみたいだぜ』


『私のは<天照ノ神アマテラス>よ!自分のネイチャー1体のHPを20%回復できるみたい』


大笑いから復帰した2人は、僕に続いて自分の異能ギフトを言った


『お二人も良い異能ギフトですね、特に<天照ノ神アマテラス>は非常に強力な異能ギフトですよ』


2人はニヤついていた やはりこいつらも同類のようだ


『みなさんの異能ギフトはわかりました。次は実戦をやりたいところなんですが、カードがないためガチャを引いてください。ポイントは特別にプレゼントしてあります』


よく見ると確かに所持ポイントが1000なっていた


『どうやって引くんですか?』


『ステータスの所持ポイントの部分を押してみてください、「ガチャ」という選択肢が出てくるはずです』


言われるまま、目の前に映るステータスの所持ポイントの部分を押してみた


<ガチャ:1回1000ポイント⭐︎ただいま龍人族ドラゴニュートフェア開催中‼︎龍人族ドラゴニュートの排出率が1.5倍になっています⭐︎>

<ガチャを引きますか?>           <はい>   <いいえ>


『なんか龍人族ドラゴニュートフェアやってますけど引いていいんですか?』


『運が良かったですね、たまにそういったフェアがやってるんですよ。気にせず引いてください』


期待に胸を膨らませながら<はい>を押すと一瞬目の前が光り、空中に5枚のカードが現れた

1枚が銅、2枚が銀 2枚が金色をしたそのカードを手に取り見てみると


鎧龍がいりゅうプテロイド Lv,1:龍人族ドラゴニュート<最上級>:コスト2500


HP :5400

STR :980

VIT :1050

INT :1400

MEN :1320

AGI :810

スキル


眷龍けんりゅうテンペストベリー Lv,1:龍人族ドラゴニュート<上級>:コスト1000 ×2


HP :2500

STR :480

VIT :500

INT :750

MEN :520

AGI :350

スキル:風魔法Lv,1


・退魔のイヤリング Lv,1:頭防具<最上級>:コスト3500

 TG中一回だけ状態異常を防ぐことができる INT+200,MEN+350


・鉄の剣 Lv,1:武器<下級>:コスト1200

 鉄で出来た剣 STR+100


あまり引きは良くなかったようだ

他の2人はどうだろう 横目で見た2人の手元には、どちらも虹色に光るカードがあった


「なんかすげー強そうなやつきたぜ!」


「私もきたわ!」


ユウヤの当たったカードは<巨人王ギガストン> 巨人族ジャイアントの伝説級

アスカが当たったのは<聖天使オネイオス> 天使族エンジェルの伝説級だった


「え…俺だけ出てないの」


「まあそういう時もある。気にすんなって、次は絶対出るって!」


「そうよ、たまたま運が悪かっただけよ!」


2人に励まされながら、僕は自分の引きの弱さに落胆していた

同時にヴァルシャナを持ってきていて本当に良かったと思えた


『これで全員カードが揃いましたね、では実際に戦ってもらいましょうか』


いよいよ実践バトル 僕たちの興奮はピークに達していた


今日はここまでです!続きは火曜日ぐらいに出します

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