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第1話 紙と神って間違えやすいよね

これまた長いです。ルール説明になってます!

目を開けるとそこは神殿のような場所だった


「おい、2人とも大丈夫か?」


「うん、なんともないみたい」


「ええ、無事よ」


3人の安否の確認が取れると同時に、目の前に光の粒子が集まっていき瞬く間に美しい女性になっていった


「ようこそ天界へ、私の名前はガイアナ、この世界の神の1柱です。」


そこにいたのは白く長い髪を持った女性、そして彼女の声は夢で聞こえた声と一緒だった


「あなたが僕に手紙を?」


「はい。ヒロト様には私の代理人になってもらうため、ここに呼ばせていただきました」


「代理人?何のですか?」


「我々のゲームのですよ」


「ゲーム?もう少し具体的な説明をしてもらえませんか?」


「わかりました。少し長くなりますがよろしいでしょうか?」


「はい」


「我々神は9柱おり、その1柱ごとに1人の代理者を出して戦うゲームをやっています。戦う方法はティターンゲーム、通称TG。これは簡単に言うと我々が造り出したカードゲームです。詳しい説明は後でしますが、このTGを使ってヴァルバラという世界で戦ってもらいます。そして最後まで勝ち残った代理者を出した神が、その後10年間主神になれるというものです」


「ちょっと待て、何であんたたちのゲームに俺たちが巻き込まれなきゃならねーんだよ!」


「そうよ、自分たちで勝手にやればいいじゃない」


2人は思っていたものと違ったこと、そして自分たちが利用されることに腹を立ってていた

もちろん僕も思うところがある、ただカードゲームという言葉に惹かれていたのも事実だった


「僕たちに何の得があるんですか?」


「もし最後まで勝ち残れば、元の世界で1つだけどんな願いも叶えられます。また今回は100回目のゲームなので特別に2つ増えて、3つまで願いを叶えることができます」


「どんな願いも…… ですか?」


「はい、なんでも・・・です」


3人とも戸惑いを隠せなかった そして少しの間沈黙が続いた


「「「……    」」」


(願いが叶う、またあの楽しい世界に戻れる。何よりカードゲームができる) 

誰のためとか、利用されるとかどうでもよかった。カードゲームができるただそれだけで僕の答えは決まっていた


「僕はこれを受けたいと思う」


「俺も受けたい」


「ちょっと待ってよ!2人ともまだTGについて何も説明されてないのよ、死ぬ可能性だってあるかもしれない、まだ決めるには早いわ」


「確かにね、ではガイアナさん、説明をお願いできますか?」


多分僕の答えは変わらない、それより僕はTGへの興味でいっぱいだった


「ではこちらに来てください。TGについて説明いたします」


僕たちは別の部屋に案内された、そこはさっきの部屋とは違い非常に広い部屋


「これがTGです」


彼女の手には一枚の龍のような絵が書いてあるカードがあった


「これがですか?見た感じ普通のカードですが?」


「これを持ち『セット』と言ってみてください」


半信半疑でそのカードを持ち、一言


「セット」


その瞬間少し力が抜けた気がした、そして1匹の緑の龍が現れた


「お呼びですか?」


「うわぁ!ど、どういうことですかこれは?」


「TGのカードには1枚1枚違った生物が宿っています。我々はそれをネイチャーと呼びます。今の行為は、そのカードに宿っているネイチャーを呼び出しすためのものです。次に『ライズ』と言って下さい」


「ライズ」


その龍は再びカードに戻っていった


「1枚1枚にこういった生物が?」


「そうです。カードには天使族エンジェル悪魔族デーモン獣人族ケモノ龍人族ドラゴニュート機械族エクスマキナ亜人族デミヒューマン巨人族ジャイアント妖精族フェアリーの8種族のネイチャーカードと装備カードの2種類があります。またカードにはレアリティがあり下から低級→上級→最上級→伝説級→世界級、そして神級です。神級は各種族に1体ずつと装備カード8種の計16種類あり、他のレアリティの数はバラバラです。ネイチャーカードには種族やレアリティ以外にカード自体のLvとスキルLvを持っており、スキルは種族、レアリティによって違います。ちなみに今の緑龍は龍人族の最上級です」


(今ので最上級だって?じゃあ神級って… )

僕は興奮が抑えられなかった


「TGのカードはどうやって手に入れるのですか?」


「伝説級まではガチャで出ます。それ以上はヴァルバラに存在しているため、直接契約しないといけません」


「「「ガチャ⁉︎」」」」


3人とも生粋のカードゲーマー、パックやガチャという言葉には反応してしまった


「ガチャとはポイントを貯めることで引けるものです。一回1000ポイントで5枚当たります。また、ポイントとは勝負して勝つ、またはモンスターを狩ることで手に入るものです。勝負に勝った場合、負けた方の所持ポイントの20%を奪い取ることができます」


「なるほど」


「ここまで大丈夫ですか?」


「僕は大丈夫です」


「私も大丈夫よ」


「え、あ、お、おう!俺ももちろん大丈夫だぜ」


ユウヤはよくわかっていないみたいだ


「ユウヤには後で教えるよ、ガイアナさん続けてください」


「わかりました。カードについての説明は以上です。次にルールの説明ですね。まずTGはプレイヤーへの攻撃を禁止しています。そのため基本的・・・には死ぬことはありません」


「基本的というと、死ぬこともあるということですか?」


「はい。TGはゲームを始める前にお互いに何かを賭けることができます。もし賭けるものに命を選択した場合、負けた方は死にます」


(やはり死ぬことはあるのか)


「やっぱり死ぬ可能性があるんじゃない!ヒロト、こんなゲームの犠牲になる必要なんてないわ、元の世界に帰りましょ」


(元の世界に帰る?あのつまらない世界に?)

僕は嫌だ。たとえ死ぬ可能性があっても、元の世界の僕はもうすでに死んでいるようなものだ、だったら絶対こっちの世界の方がいい


「アスカ落ち着いて、それに元の世界だって死ぬ可能性はあるよ」


「で、でも… 」


「とりあえず最後まで話を聞こう」


アスカは悔しそうな、泣きそうな顔をしながら下を向いた


「では続けますね。TGで使用するデッキは5枚から20枚、また同じカードは2枚までしか入れられません。使わないカードはストレージと呼ばれる出し入れ自由の空間に入れておくことができます。勝負が始まると審判を下すものジャッジメントという白く光る球体が現れ、それが審判をしてくれます。最初好きなネイチャーカード1枚とデッキのトップ4枚、計5枚を引くことができ、その後は相手に自分のネイチャーを一体倒されるごとに一枚ドローできます。また相手のネイチャーを先に全て倒した方が勝ちとなります」


「ネイチャーどうしの戦いはどうなるんですか?」


「ネイチャーはプレイヤーのMPを使用して召喚されます。そして一度召喚されたものは基本自分で考えて動き、敵を撃破します。また、魔法や装備カードの使用にもMPが必要です。レアリティが高いものほど多くのMPを使用するので、そこは注意してください」


「わかりました」


「そして最後に、プレイヤーにはいくつかの異能ギフトと呼ばれるTG中に使える力が与えられます。それを使い勝負を有利に進めることもできます。誰を召喚するか、どんな魔法・装備カードをいつ使うか、そして召喚した後のネイチャーに指示を出しどうやって相手のネイチャーを倒すかなどの頭脳と与えられた異能を使って勝負する、それがTGです」


長い説明だった でもなぜか僕にはちゃんと理解できた そして引き込まれた

(僕はこういうゲームを求めていたのかもしれないな)


「ユウヤ、アスカ!改めて言うよ、僕はこのゲームに参加したい。そして2人にも付いてきてほしい」


「お前ならそう言うと思ってたぜ!もちろん俺もついていくぜ」


「… 」


アスカは黙ったまま僕の顔を見つめてきた


「本当にやるのね?」


「うん」


「わかった、今のヒロトに私が何を言っても無駄だと思う。でも一言だけ言わせて、やるなら徹底的にやるわよ!!」


「ありがとう」


3人で行けること、そのことに僕は幸せを感じた


「ところでさ、ヒロトが代理人じゃん?じゃあ、俺とアスカってどういう扱い?」


「お二人様はヒロト様のサポート役のいう扱いです。あくまでも代理者の戦いはヒロト様しかできません」


「なるほど、サポート役か。おし!バンバンサポートしてやるぜヒロト!」


「ちょっと調子のいいこと言わないの!ヒロト、こんなバカいなくても私がしっかりサポートするからね」


「誰がバカだと!」


「あんたのことよ、このバカヤ!」


二人もなんだかんだ仲がいいみたいだ


「そういうわけでガイアナさん、僕たちはそのゲームに参加します」


「そうですか。では最後にこの世界について説明いたします。先ほどから述べているように、この世界の名前はヴァルバラ。9個の大国といくつかの小国で構成された世界です。9個の大国はぞれぞれ名前に神の名前を入れており、ゼオスリア、ハディスベルン、スファントス、デウクルス、オーデロトム、ギガントヘルム、アブローナ、ガイアス、イーザスと言う名前が付いています。人間の他に、モンスターや伝説級・世界級のネイチャーが生息しており、ヒロト様方には私を祀っている国、ガイアスに行ってもらう予定です」


「わかりました」


「では付いてきてください、ヴァルバラに転移をさせます」


そして元の部屋に戻ってきた


「ついに行くんだな俺たち」


「ドキドキするわね」


僕たちはそう、遠足の前日の小学生のような気持ちだった


「では行きます」


ガイアナさんが手をかざし、再び僕たちは光の円柱に囲まれた


そうして欲望エゴにまみれた、紙のカードゲームならぬ神のカードゲームに参加することになった


いやー、ルールとか考えるの難しすぎますね。なんか変なところ、こうした方が良いところがあれば、教えていただけるとありがたいです

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