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武神流  作者: たかぽん
7/7

〜綾乃再び〜

すごく、久しぶりの更新になります。今後も不定期です。よろしくお願いします。

「まこっちゃ〜ん!おはよう!」



「ふぁ〜あ。綾乃朝から元気じゃな、相変わらず。」



「それだけが、取り柄だからね。稽古頑張って、強くならなきゃ。」



「あー。それはいいが、前にも言ったが、生兵法怪我の元。呉々も無闇に使うでないぞ。」



「うん。分かってるって、今の私じゃ却って相手を刺激するだけだもんね。」



「分かってれば、よろしい。武神流は、喧嘩殺法では無い。飽くまでも、護身術じゃ。最初の護身は、相手を刺激せずに、戦意を削ぐこと。即ち礼儀じゃ。」



「そうだよねー。分かった。でも、具体的にどうすればいいの?」



「うむ。儂には分からん。父上に聞いてくれ。」



「やっぱりまこっちゃんには無理か。」



「なんか言ったか?」



「ううん。何でもない。」



キーンコーンカーンコーン




「まこっちゃん!遅刻しちゃう早く!」



「先に行っとれ。儂は構わん。」



「もー!置いてくからね!」




ダダダダー!




「滑り込みセーフ!」



「危ないから廊下は走るな!片平。」



「すみません。河本先生。遅刻しそうだったので。」



「まぁいい。座りなさい。櫛名田は、一緒じゃないのか?」



「今くると思います。」



「おはようございま〜す。」



「遅いわ!バカモン!少しは慌てんか!櫛名田。」



「廊下は走ると、危ないので。」



「まったく。相変わらず。口の減らん奴だ。」



「さて、では授業を始める。」



「櫛名田。教科書26ページを読みなさい。」



「はい。祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色。盛者必衰の理をあらわす。」



「うむよろしい。では、意味の分かる者。」



「はい。」



「では、片平。」



「全てのことは、一定では無いから、花の色が褪せるように、隆盛を極めた人でさえも、転落するです。」



「うむ。大体よろしい。片平。最近積極的になってきたな。いいことだ。」



「じゃあ次岸本。」



「驕れる者もひさしからず......」





「まこっちゃん。今日の稽古なんだろう?」



「うむ。多分組手じゃろうな。」



「それって、実践?」



「まぁ。似たようなもんじゃ。」



「本当?やったー!」



「そこ!話したければ、休み時間にしなさい!片平。褒めたと思ったら、また、櫛名田と喋りおってからに。仲が良いのは結構だが、授業はちゃんと聞きなさい。」



「すみません。」



「うむ。分かればよろしい。」



「櫛名田。お前は成績優秀だが、その授業態度は何とかならんのか。努力しない天才ほど、タチの悪いものも無いぞ。」



「お言葉ですが、先生。まこっちゃんは、道場の中で、誰よりも努力してます!勉強だって人の見てないところで、沢山してますきっと!」



「やめい。綾乃。武道の鍛錬は、怠っておらんが、勉強はしとらん。」



「ま、まぁ。よかろう。とにかく。他の者にも示しが付かないので、大人しくしなさい。」



『はい。』



「お前ら、恋人同士かっての。見てるこっちが

恥ずかしいから。」



「なんじゃと祐樹!表に出ろ!」



「おう!上等だ真琴!」



「や、辞めんか二人とも!お前らは、私には手に負えん!」



「笠原先生!」




体育教師のゴリラみたいな笠原を呼びに行った、河本だったが。結局教師総動員で二人を止める羽目になると言う。日常茶飯事であった。





To be continued.......

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