川
「わぁー!キヨあった!」
そうこうしてる内に、予想通りとは言え、意外と早く川が見つかった。寧ろ沢と言った方がいいか。岩がゴツゴツして流れが速い。
人がいないか周りを見渡して、ズボンとパンツを脱ぎ、Tシャツで体を拭う。
「ユウ!体を洗わねーとインキンになるぞ!」
ユウは一瞬こっちを見て、直ぐに顔を背けた。女々しい奴め。
ユウはちょっとシャツを濡らしながら、ゴソゴソと体を拭いている。ズボンの中を頑張って拭いている時は、流石に脱げよと思った。
「ユウは貧相な体してんなー。胸板も薄いし。」
水飛沫で濡らされて透けた体は、細くともしっかりとした締まりがあった。それでも華奢な事には代わり無い。すぐ折れてしまいそうだ。
ユウは自分の体を見た暫く後、顔を赤くしてサッと体を隠した。
「あ、あ、別に、違うし。これは、これから、子供だしっ、これから......」
なんか気まずくなりそうだったのでフォローを入れる。
「まぁ高校生にもなれば筋肉着くからさ、筋トレすればいいって。安心しなよ!」
いよいよユウは黙ってしまった。そんなに気にしてたのか......高校になりゃもっとガタイ良くなるって。
その後探したが、結局食料庫は見つからず、沢でもう一回体を拭いてから本拠地に戻った。ユウもまた普通に話すようになって安心した。
探索したルートを、石を使って建物のコンクリート壁に書いた。
食料庫を見つけるにはもう少し遠くに行かなければならないみたいだ。あれば、の話だが。川が見つけられただけでも万々歳だ。




