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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第1章 出会い~恋人に変わる
8/36

7話 GPモーター(ゲーム配信)

数日後の夜、ゼネレーションLIVEでユピネスがログオンした。

それと同時にフォローしているアカウントにユピネス、ログオンの通知が一斉に届く。

数分もしないうちに視聴者が1万人を超えた。

画面には『生配信までしばらくお待ちください。』のロゴが表示されている。


コメント欄では

「今回のゲームは何だろう?」

「最近出たゲームってなんだ?」

「前回でモンスタースタジオはクリアーしたしなぁ」

「配信待ってました。」

など一斉にコメント欄がにぎやかになった。


ゼネレーションLIVEの生配信の画面が開く。

そこには[GPモーター]のロゴが表示された。

「GPモーターだ!」

「これも先週発売だったよね」

「今回はバイクレースかぁ?」

GPモータはバイクレースのゲームで、主にコンピューターと対戦する1人で遊ぶモードと複数のユーザや友達と対戦するレースモード、あらかじめ設定された難コースを時間内に順番にクリアーしていくチャレンジモードがある。

操作はマニュアルモード、オートマモードとあって、ゲームの苦手な人もオートマモードなら簡単にレースに参加できる。

画面では、ユピネスがマニュアルモードを選択し、更にチャレンジモードを開いた。

「やっぱりチャレンジモードだ!」

「ユピネスってレースのゲームもやるのか?」

更にコメント欄が騒がしくなった。


[チャレンジモードスタート]とロゴが表示された。

一斉にチャット欄に切り替わりチャットもに賑やかになる。

視聴者は一気に2万人を超えた。

そんな中。1番目のコースを難なくクリアーする。

2番目、3番目もあっという間にクリアーしていく。

「まだ1回も失敗してないよなぁ」

「どんな操作をしているの?」

「この配信が始まるまで、全く操作していないんだろう?」

「凄すぎぃ~」

「もしかして指が20本くらいある怪物なんかじゃない?」

など怪物扱いしてくる人もいる。

そんな中、ユピネスは5番目のコースもなんなくクリアーしていた。



――――――――――――――――――――――――――――――――



[ピロリン、ピロリン]根元星のスマホが鳴った。

私は携帯を取り画面を見る。

「早苗からだ!」

ラインで何かわからないアドレスが送られてきた。

その直後、電話も掛かる。

「やっほー早苗、何かあった?」と私は電話に出た。

「特に何も無いんだけど、前にゼネレーションLIVEって言ったでしょう?」

「今ラインで送ったページを開いて!」


私はラインで送られてきたホームページのアドレスを開いた。

そこにはバイクレースの生配信をしている画面が写し出された。

それは今まで星が見たこともないゲームの生配信だった。

「ねぇ。開けられた?」

「うん!ゲームの生配信だよね」と私は答える。

「今配信している『ユピネス』って人、凄いの!」早苗が興奮して話してくる。

「あっという間に生配信中にゲームのステージをクリアーしていくカリスマ的なゲーマーなのぉ」

「私の憧れの人!」早苗がさらっと言った。

「早苗の好きな人ってこの人だったの?」と私が聞くと。

「そう!」って早苗が答えた。

「顔とか年齢とか、どこの人かもわからない人だけど凄い人気なんだよ」

「初めて見た時からなんか凄くって、いつも見ているうちに一度会いたいって思う様になったんだぁ」と早苗は興奮して話している。

「そうなんだぁ」と私も答えた。

私もその配信をしばらく見ていた。

「確かに凄いかも?」と星は心で思った。

「視聴者数が3万人を超えた。こんな人がいるんだね。」

「チャット欄もすごい勢いで更新されていく。」

「早すぎてついて行けない。」

「自分のYouTubeのアカウント数は2人なのに!」と改めて自分のYouTubeを確認した。

「あっ!1人増えてる!」

「アカウント名・・・ユピネス」

「えっ!」星がとっさに大声を出した。

それに反応して早苗が言った。

「星、どうした?」早苗が心配そうに確認する。

「大丈夫、ごめん、ごめん」と私が答えた。

「今配信している人がユピネスで、この登録してくださったアカウント名もユピネス?」

「どういうこと?一緒の人?」

「まさかね」と私はこころの中で叫んだ。


「早苗!ユピネスって人、毎日配信しているの?」

「配信は多い時は週に数回、しない時は1カ月しない時もあるよ」

「そうなんだね、本当にどう言う人なんだろうね?」私は先ほどのアカウントの件で少しどう言う人か知りたくなった。

「早苗はゲーム好きだったよね、だからこう言う人が好みなのね」

「もしかしたらめっちゃ不細工な人かも知れないし、めっちゃ太ってる人かも知れない。多分会ってないから自分の妄想だけで恋してるってのもあるんだけどね。」

「もし会って、めっちゃ性格悪かったら嫌だし、会う訳ないと思っている空想の人物かもね?」

「そうだよね」

「やっぱり付き合うなら、普通の人が良いのかも知れないね。」

「なんかうれしくなってきた。早苗とこうして恋バナするのって初めてだから・・・。」

「確かに!星とは仲良いけど、こんな深い恋バナしてなかったよね」

「今後はお互い相談しようね」

「うん!お互い良い人現れますように・・・」

そんな会話をしていると、GPモータの配信は20ステージクリアーで一旦終了となった。


「終わったね」

「じゃぁ星!また明日ね」

「また明日ね」

「バイバイ!」

「バイバイ!」

星は電話を切った。




読んで頂き、ありがとうございます。

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