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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第2章 アイドルへの階段
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65話 祐樹の決断

星がテレビに出てから1週間がたった。

その反響はかなり大きく、スポーツ新聞では「100万人超えのYouTuberデビュー」と記載され、そのYouTubeの登録者数はこの1週間で100万人以上増え今では、200万人を超えていた。

それにかぶせる様にテレビ出演の翌日からアリス人材派遣会社の新しいバージョンのCMが報じられた。

もちろん曲はHIKARIの『希望の一歩』であった。

今週発売のCDの予約も総定数より大幅に増え、初回50万枚の予定が追加で50万枚を追加発注したと報道もあったほどであった。


祐樹の学校でもあちらこちらでHIKARIの話題が聞こえていた。

「HIKARI凄いよね」

「私、CD予約した。」

「私も・・・」

その様な声があちらこちらで聞こえて来た。


祐樹の教室でもその話題が出ていた。

「祐樹君、ちょっと良い?」

「早苗さん?」

「大丈夫です。」

2人は教室から出て階段下のスペースに移動した。

「星凄いね」

「うん」

「こんなにもいきなり有名になるのって思ってもいなかった。」

「私も」

「あれから何かわかった?」

「僕は何もわからないままです。」

「星の電話が繋がらなかったじゃん。私、あの後お葬式のお礼状に書かれていた電話番号に電話したの」

「そうなんだぁ」

「そうしたらね、星のお母さんが出てちょっと話を聞いたんだぁ」

「えっ、何かわかったの?」

「お母さんは星の希望で詳細は教えてくれなかったんだけど、デビューするのに過去の自分は捨てるって感じだったみたい」

「亡くなったお父さんが星のデビューを心待ちにしていたって聞いたから、星はそれでデビューしたんじゃないかと思う」

「星は多分、私がお母さんに電話するかもって思って、詳細は伏せる様にお願いしたんだと思う。」

「そうなんだね」

「星は祐樹君や私と繋がっていると、甘えてしまって突き進めないって思ったのかも?」

「それで電話番号も変えて連絡が取れないようにしたのかもって思うんだぁ」

「星、実は凄く心の強い子だから」

「そうだよね。星らしいと思います。」

「私はね。親友だから星のこれからを全力で応援したいの」

「もし、いつか再会できた時のために・・・」

「そうですね」

「祐樹君はどう?」

「もしどうしても星に会いたいのなら、さっきの自宅の電話番号教えるけど・・。」

祐樹はしばらく考えた。

「星に会いたいのは間違いないけど、今星はそれを望んでいないと思います。」

「だから自分も早苗さんと同じで、これからの星を全力で応援したい」

「良かった」

「もしライブとかあれば一緒に行く?」

「そうですね、ぜひ」

2人は笑顔で教室に戻った。


教室に戻ると、クラスメイトの女の子が祐樹の机に近付いてきた。

「早苗と祐樹君って付き合ってるの?」と聞いてきた。

「えっ!なんで?」

「よく2人で階段下でひそひそ話してるから噂になってるよ」

「あーあれね」

「早苗さんからいつも生徒会に入らないかって言われてて、それで断ってるの!」

「早苗さんしつこいからね」と笑いながら答えた。

「そうなんだね」

「早苗、生徒会長だもんね」

「去年に体育祭の実行委員していた時から誘われてて」

「そっか!」

「噂は間違いだったんだね」

「はっきり言って、付き合っていません!」

「わかった!」

その女の子は自分の席に戻って行った。

「どうしてそんな噂が・・・」

「今後気をつけないと」

そう言うと、その内容を早苗にラインで送った。

早苗がそれを見て

[マジで?]

[気を付けます]

と返してきた。


祐樹は家に帰ってから自分の部屋で一人考えていた。

この1週間、祐樹はもやもやしていた。

星がHIKARIだったこと、その星がデビューしたこと、電話が繋がらなくなったこといろいろと考えていた。

そして、自分が星がいない時に中川さんとそんな関係になったこと。

だから自分から星に会う資格もないと思ったこと。

でも今日、早苗の話を聞いて、「自分も前を向かなきゃ」って思った。

「自分が星に出来ること、それは自分なりに星を応援すること」

「星を影で全力で応援する」って誓った。


そのころ、スターライン・プロダクションの事務所では・・・。

「美香さんこんばんは!」

「あっHIKARIちゃん、こんばんは」

「学校だったの?」

「はい、今終わってそのままこっちにきました。」

「HIKARIちゃん、やっぱり凄いよね、スポーツ新聞に載っちゃうくらいだし」

「そうなんです。自分でもびっくり!」

「取材とか出演依頼とかいろいろ来てるよ!」

「そうなんですね」

「会社としては全部受けたいところだけど、またHIKARIちゃんに任せてよい?」

「はい」

「どれに出るかはマネージャーのさやかさんと相談して決めますね」

「とりあえず学校卒業するまでは、学業と半分半分で!」

「そうだね」

そうすると星の携帯に電話が掛かった。

「あっ、さやかさんからだ」

「もしもし、HIKARIです。」

「はい!わかりました。」

「10分後ですね。事務所でお待ちしています。」

「何だって?」

「打ち合わせしたいからこれから事務所に戻るってありました。」

「そっか」

星が携帯をテーブルに置く。

それを美香が見る。

「前から思ってたんだけど、HIKARIちゃんの待ち受けの男の人って誰なの?」

「あっこの人は私の大好きな人なんです。」

「彼氏いたっけ?」

「前に付き合ってた人なんですけどね、今は片思いなんです。」

「そっか、何があったかわからないけど恋する気持ちも大切だよね」

「美香さんは誰に恋してるんですか?」

「えー私?」

「社長じゃないんですか?」

「違います。」

「顔、赤くなってますよ」

「もうHIKARIちゃんたら」


「HIKARIちゃんお待たせ!」

そう言うとマネージャーのさやかが帰ってきた。

「さやかさん、こんばんは」

「さやかちゃんこんばんは!」

「こんばんは!美香さん」

「何か美香さん顔赤いよ!」

「えっ?」

「何もありませんからね」

星と美香は顔を合わせてほほ笑んだ。


「じゃあHIKARIちゃん明日のテレビ収録の打ち合わせをしましょうか?」

「はい!」

星とさやかは会議室に入って行った。


読んで頂き、ありがとうございます。

ここまでが第2章となります。

第3章も引き続きよろしくお願いします。

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