61話 この半年の祐樹の想い(中川さんの誘惑と1回だけの過ち)
1月後半の寒い日の金曜日、祐樹は手の痛みで手首にサポーターをしていた。
教室で1人本を読んでいるとふと足音が聞こえた。
「祐樹君、ちょっとパソコンがおかしいんだけど見てもらえないかな?」
祐樹が顔を上げるとそこには中川さんがいた。
「中川さん、大丈夫ですよ」
「祐樹君、手どうしたの?」
「ちょっと痛めちゃって」
「そうなの?何かしてたの?」
「ちょっと慣れないスポーツをしたから」
と祐樹は嘘をついた。
「大丈夫?」
「腱鞘炎だと思うからしばらく大人しくしてたら治ると思います。」
「そっか、よかった」
「あっパソコンの件、いつならよい?」
「土日は基本暇だからいつでも良いですよ」
「そっか、根元さん行っちゃったままだからね」
「そうだね」
「会いに行ったりしてないの?」
「してないよ」
「そうなんだぁ、じゃあ寂しいね」
「慣れたけどね」
「それなら明日のお昼からでも大丈夫?」
「お礼に私の手料理ご馳走するから」
「そんなのなくて大丈夫だよ」
「まあまあ、そんな事言わないで、11時半ぐらいからでも良い?」
「大丈夫ですよ」
「なら私の家で、覚えてる?」
「覚えてるよ」
「良かった」
「じゃ明日ね」
「はい」
そう言うと中川さんは自分の席に戻って行った。
次の日の朝、祐樹は中川さんの家に自転車で向かっていた。
寒いのでコートにマフラーと完全装備で自転車に乗っていた。
家の近くまで着くと、中川さんにラインで連絡を入れた。
[もう少しで着きます。]
すぐに返信が来た。
[了解、着いたらチャイム鳴らしてね]
[わかりました。]
家に着くと端に自転車を停めて玄関のチャイムを鳴らした。
[ピンポン]
「はい」
「祐樹です」
「今行きます。」
ドアが開くと茶系のセーターと下はジーンズ姿の中川さんが出てきた。
「入って」
「おじゃまします」
「誰もいないから気を使わないで」
「誰もいないの?」
「お父さんもお母さんも今日は仕事だから」
「そうなんたぁ」
祐樹は以前来た時のフラッシュバックが頭をよぎった。
2人は2階の中川さんの部屋に入る。
「パソコンどうなの?」
「あっと、電源入れるとね起動のロゴから先に進まないの」
「最近何か更新が掛かった?」
「そう言えばそうかも?」
「きっとその更新の時に何かトラブルがあったんだね」
「ちょっと見ますね」
「ありがとう!お昼作ってるから後で食べよ」
「良いって言ったのに」
「もう作っちゃったから」
そう言うと中川さんは部屋から出ていった。
祐樹がパソコンを見てしばらくすると普通に起動が出来た。
5分ほどすると中川さんが戻ってきて、
「あれ、もう直ったの?」
「更新前の状態に戻したからね」
「さすが!祐樹君、凄いね」
「これくらいなら簡単に出来るから」
「そうなんだぁ」
「あっそれならご飯持ってくるね」
そう言うと中川さんはまた部屋から出ていった。
しばらくすると御膳を持って戻ってきた。
「お待たせしました」
そう言うと、お膳をテーブルの上に置いた。
2人はテーブルに向かい合って座ると
「美味しそう、これ全部中川さんが作ったの?」
「そうだよ」
「食べてみて」
祐樹が一口食べる。
「美味しい!」
「でしょう?料理はね、得意なの」
そう言うと中川さんも食べ始めた。
「料理作って、写真をとって、インスタにアップするのが好きなんだぁ」
「前に言ってましたもんね」
「うん」
「いっぱい食べて」
「ありがとう」
2人はご飯を食べ終わった。
「本当に美味しかった。ご馳走様」
「良かった」
「あっ!ジュース持ってくるからちょっと待ってて」
「ありがとう」
そう言うと中川さんは片付けた御膳を持って出ていった。
しばらくしてジュースとコップを持って戻ってきた。
「昨日の話だけど、根元さんとはやりとりもしてないの?」
「今はないかな?」
「お別れしたの?」
「僕はそうじゃないと思ってるけど、向こうはどうなんだか?」
「そうなんだね、寂しいね」
「私は今でも祐樹君が好きだよ」
「はは、ありがとう」
しばらく沈黙が続く
すると中川さんが
「根元さんいないんじゃエッチは1人でしてるの?」
「えっ?」
「相変わらずストレートだね」
「どうかな?って思って」
「相手もいませんからね」
「なら今日は私を貸してあげる。好きにしてよいよ」
「もう、相変わらずだぁ」
「それが私」
「どう?」そう言うと祐樹の手をとって自分の胸に押し当てた。
「ちょっと中川さん!」
「ちょっとだけ触って!」
手に柔らかい感触が伝わる。
「えっ下着つけてないの?」
「そう、家ではいつもノーブラ」
久しぶりの祐樹は反応していた。
さらに中川さんはセーターの中に手を招き入れた。
大きな柔らかい中川さんの胸の温かさが伝わった。
指の先が胸の先端に触れると、中川さんがビクって反応した。
そのしぐさに祐樹はさらに気が動転していた。
下半身も反応していてズボンの上からもそれがわかるくらいになっていた。
それを見た中川さんは「祐樹君、大きくなってるよ」
「ごめん」
「大丈夫、私でも反応してくれたんだね」
中川さんはそっとその膨らみを手で触り上下にさすった。
祐樹は日頃の寂しさからと気が動転していて、中川さんを押し倒し唇にキスをした。
「祐樹くーん」
「あー」
そのままセーターを脱がすと、自分も上半身の服を脱いだ。
お互いのぬくもりが体に伝わる。
中川さんの息遣いが荒くなってきた。
「中川さん・・・我慢できない」
「良いよ」
そう言うと、中川さんのジーンズを脱がし下着の中に手を入れた。
毛の感触の奥はもうすでにそこはしっとりとなっていた。
中川さんの声が甘くなり顔も真っ赤になっていた。
祐樹も自分で下着を脱ぎ捨て、お互い裸のまま抱き合った。
「あっごめん。用意していない・・・」
「大丈夫、ここにあるから」とベットの横の引き出しから小さな箱を取り出した。
その箱を受け取るとそのまま、一つ取り出し、袋を開けて自分のものにはめた。
「私、初めてだけどいつも入れてるから大丈夫だから」と、引き出しの奥の大きな道具を指差した。
そこにはピンクの少し大きめなバナナの形をしたものがあった。
祐樹はそれを見ると、ますます欲情していた。
祐樹はそのまま中川さんに覆いかぶさった。
祐樹が動くたびに中川さんの体が反りあがり、声が出る。
それが何度も続いた。
20分くらいでそれは終わった。
2人はベットで寝ている。
「祐樹君、ありがとう」
「僕こそごめん」
「大丈夫だよ」
「祐樹君が根元さんのこと好きって知ってるし、それを承知で誘ったんだから」
「私は祐樹君の道具でも良いの」
「だからもしまたしたくなったらいつでも言って」
「私はそれで満足だから・・・」
「中川さん・・・」
それを聞いた祐樹は自分の過ちに後悔した。
「そんなぁ。道具だなんて」
「あっ!例えばね」
「でも本当、祐樹君が根元さんとまた戻っても大丈夫だから・・・。」
祐樹の目から涙が溢れて来た。
それを中川さんがじっと見つめていた。
読んで頂き、ありがとうございます。
祐樹が寂しさから中川さんと関係を持ってしまいました。
この三角関係も今後気になります。
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