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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第2章 アイドルへの階段
59/61

57話 北原第一高校最後の日

次の日の朝、星の教室では先生から星の転校の紹介があった。

「皆さん、今日は皆さんにお話があります。」

「急ですが根元さんが家族の都合で、転校することになりました。」

みんなから「えー」と言う声が聞こえた。

「本日が最後になります。」

「そんな急に?」「嫌だよぉ」とみんなが叫ぶ。

「みんな、静かにして!」先生が言った。


「根元さん、みんなに挨拶できる?」

「はい」

星は立ち上がり、教室の前に立った。

「みんな、急な話でごめんね」

「お父さんが病気で入院して、病状があまりよくないの」

「だから、群馬県のお父さんの入院先で生活することになりました。」

「本日が最後になります。」

「みんなから、あかりぃ・・」

「そんな急に?」


「ごめんなさい」

「みんなとは2年生になって一緒になって、それから毎日楽しい高校生活になりました。」

「本当にありがとう」

「向こうに行っても、みんなのことは忘れません。」

「今までありがとう!」

そう言うと星は深く頭を下げた。

教室の半数以上が目から涙が流れていた。

その中でも早苗は顔がぐちゃぐちゃになるくらい泣いていた。


星の転校の話題は直ぐに学年中に広まった。

祐樹の教室でも

「相沢君、根元さん転校するの?」

「うん」

「そうなんだぁ。寂しくなるね」

「でも家族のためだから」

「そっかぁ」


晃と幸一がやってくる。

「祐樹、大丈夫かぁ」

「うん」

「自分も前を向いて星を送り出さないといけないから」

「祐樹は強いな!」

「そんなことないよ、昨日に話を聞いて夜は泣いて寝られなかった」

「そうだよなぁ」

「よし!その寂しさは親友の俺と幸一でカバーしてあげる」

「なっ!幸一」

「おー」

「はは、ありがとう。助かる」


中川さんも話しかけてきた。

「祐樹君、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」

「良かった」

「根元さんとはお別れするの?」

「しないよ。少し遠距離になるだけ」

「そっかぁ」

「寂しかったら言って!いつでも相手するから」

「はは、星に怒られるよ!」

「えー良いじゃん」

「まーその時はよろしくね」

「うん」

「頑張ってね」

「ありがとう」


昼休み、星と祐樹は校庭にいて、ベンチでお昼ご飯を食べていた。

「祐樹、今日は祐樹とお昼食べたくて、早苗にお願いしちゃった」

「うん、僕も幸一と晃に行ってこの場を今日だけ空けてもらうようにした」

「みんな優しいね」

星が周りを見渡す。

「なんか、みんなから見られてるね」

「みんな知ってるから、付き合ってるの」

「うん」

「昨日、あれから泣いちゃった。目腫れてない?」

「大丈夫だよ。実は僕も泣いて寝られなかった。」

「そっかぁ、一緒だね」

「この後帰るの?」

「うん、15時に引っ越し屋さんが来るから・・・。」

「本当に最後なんだね」

「うん」

「本当に向こうに行っても僕のことを忘れないでね」

「忘れる訳ないよ。祐樹が大好きだから」

「僕も忘れない!」

「うん」

「じゃぁそろそろ帰らないと」

「向こうに行っても頑張ってね」

「祐樹も学校頑張ってね」

「祐樹、今までいっぱい幸せをくれてありがとう」

「こっちこそ、星ありがとう」

2人は握手をして別れた。


午後からは普段と変わらない授業が始まった。

でも、星のクラスの星の席には誰もいなかった。


放課後の生徒会室では、会合が始まる前に星の転校の話が生徒会長からみんなに報告があった。

「えっマジで?」

「そんな急に?挨拶もなしに?」

「根元さん、もういないの?」


「本当に急に決まったから、みんなに挨拶も出来なくてごめんって言っていました。」

「そしてありがとうって伝えてって」早苗がみんなに説明した。

「そうなんだぁ」

「最後に顔見たかったのに」と原君が言った。

「もう前みたいにみんなで遊園地にいけないんだね」

「原君たち、遊園地に行ったの?」

「あっやべぇ」

「もう原君たら」と早苗が返す。

その後の会合はいつになく静かでみんなの目には涙が浮かんでいた。


読んで頂き、ありがとうございます。

2人は離れ離れになってしまいました。

この後2人の運命はどうなることでしょう

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