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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第2章 アイドルへの階段
57/60

55話 親友との別れ

次の週の月曜日の朝、星は学校にいた。

自分の椅子に座って教室をぐるっと見渡す。

「星、おはよう」

「おはよう」

「根元さん、おはよう」

「おはよう」

次々に同じクラスの同級生から声が掛かる。

「星、おはよう」

「あっ早苗、おはよう」

「大丈夫?」

「うん」

「大変だったね」

「ありがとう!」

「そうだ、早苗」

「どうした?」

「今日の放課後、生徒会をさぼって喫茶店に行かない?」

「良いけど」

「ちょっと大事な話があって」

「何?」

「その時に話すね」

「うん」

「でも何?めっちゃ気になる」

「楽しみにしておいて」

「楽しい事なの?」

「どうなんだろう?考えようによっては楽しい事かも?」

「そっか。わかった」

「じゃあ放課後ね」

そう言うと、星は教室から出て行った。


祐樹の教室

祐樹が机に頭を付けて眠そうにしていた。

星が祐樹の教室に入り、祐樹の机に近付いてきた。

「あっ根元さん?どうしたの?」

教室のみんなからの視線を受けながら、祐樹の机の前に立つ。

中川さんもそれを見ていた。

「祐樹!」

祐樹が眠そうな顔を上げる。

「星?」

「うん、おはよう」

「おはよう」

「星が教室に来るなんて珍しいね」

「祐樹、今日の夜時間作ってほしい」

「それは大丈夫だけど・・・」

「どうした?」

「その時に話すね」

「その前に早苗と喫茶店に行くから、19時頃からでもよい?」

「うん、大丈夫。でも何?」

「その時に話すから」

「わかった」

「ありがとう」

「じゃあまた、夜ね、勉強頑張ってね」

「はーい」

そう言うと星は教室から出て行った。


それを見ていた晃が、「根元さん珍しいね。教室に来るなんて」

「うん」

「どうしたんだろう?」


星はそのまま職員室に向かった。

中に入ると担任の先生の机に向かった。

「先生、おはようございます。」

「あっ根元さん、大変でしたね。大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です。」

「電話で連絡もらった件ですね。」

「ここに手続きの書類があるので、記入してもらえますか?」

「わかりました。」

「でも寂しくなりますね。」

「はい、でも決めたことなので」

「向こうに行っても頑張って下さいね。」

「ありがとうございます。」

そう言うと星は書類を受け取った。


放課後、星は早苗と歩いて喫茶店に向かっていた。

「お父さんの容態、良くないんだよね」

「うん」

「まだはっきりわからないけど、もう長くないかもって」

「そうなんだぁ。辛いね」

「でも、もう悲しんでばなりじゃいられないから、前を向こうと思って」

「そっか」

2人は喫茶店に着くと中に入った。

「いらっしゃいませ、好きな席にお座りください。」

星と早苗は喫茶店の一番奥の席に座った。

「ご注文はどうされますか?」

「私、アイスコーヒー」

「私も」

「ではアイスコーヒー2つで」

「承知しました。」

店員がカウンターに戻って行ったのを早苗が見ながら。

「それで、話ってなに?」

「早苗、早苗には学校に入ってからいつも一緒に行動していたね」

「あらたまってどうしたの?最近は祐樹君でしょう?」

「そうだけどぉ」

「あのね、私群馬に行くことにした。」

「えっ?」


「アイスコーヒーです。」

店員がテーブルにアイスコーヒーを置く。

「ごゆっくりどうぞ!」

「ありがとうございます。」

店員が去ったのを確認すると。


「店員が来たのも気づかないほど驚いたわ」

「向こうの学校にもう申請もしてて、明日の午前中がこっちの最後になるの」

「急だよぉ」

「うん、ごめん」

「お母さんにお父さんと一緒に暮らそうって言われて」

「高校に入ってからずっとお父さんと生活してなかったから、お父さんの最後は一緒にいたいなぁって思って」

「そうなんだね」

「祐樹君には言ったの?」

「今日の夜、会うからその時に言うつもり」

「えー、寂しくなるやん」

「私も早苗や祐樹と離れ離れになるのは凄く寂しい」

「でも今は家族を大事にしたいの」

「そっかぁ」

「星が決めたのなら仕方ないね」

「アイドルを諦めて一緒に居ようって言ってたのにね」

「そう、もう今アイドルとか考えられないし、多分お父さん中心の生活になると思う。」

「LINEとか電話とかは出来るんでしょう?」

「うん、でも学校終わったらそのまま病院行って夜までいると思う。」

「だから頻繁には返信できないかも?」

「そっかぁ。でも私のことも忘れないでね」

「当たり前だよぉ」

「早苗はずっと私の親友」

「ありがとう」

「たまには群馬に遊びに行くね」

「うん」

その後はお互いの懐かしい話に夢中になっていた。


「あっそろそろ」

「祐樹君と会うんだったね」

「今日はありがとう」

「向こうでも頑張ってね」

「うん、早苗も頑張ってね」

「生徒会のメンバーには挨拶行く時間がないから、よろしく言っておいて!」

「わかった」

「じゃあ、また明日ね」

「うん、バイバイ」

そう言うと星は先に喫茶店を出た。


残った早苗は急に寂しくなって、目には涙が浮かんでいた。



読んで頂き、ありがとうございます。

親友との別れ、寂しさが伝わってきます。

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