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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第2章 アイドルへの階段
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52話 星の不安と決意

次の日、星は不安と悲しみから体調を崩して起き上がれない状態となっていた。

学校に体調不良と説明し、今日はお休みを頂くことにした。

早苗にもLINEで休むことを伝えた。

[早苗、今日は体調がすぐれないからお休みを頂くことにした。]

直ぐに返信が来た。

[星、大丈夫?女の子の日?何かあったら言って、夕方行くから]

[ありがとう早苗、女の子の日じゃないけど、大丈夫だから]

[そっか、今日はゆっくり休んで]

[うん、ありがとう。早苗は学校頑張ってね]

[はい、ありがとう。またね]

[うん]


星はその後、祐樹にもLINEした。

[祐樹、おはよう。今日は体調すぐれないからお休みします]

直ぐに祐樹から電話があった。

「もしもし、星?」

「うん」

「大丈夫?熱とかあるの?」

「熱はないけど、少し体がだるくって」

「そうなんだね。女の子の日?」

「違うよ。ちょっと疲れが溜まっただけだと思う」

「そうなの?心配だなぁ。夕方行くよ」

「ありがとう、でも無理しないでね。祐樹、学校頑張ってね」

「うん。星はゆっくり休んで」

「うん」

「じゃぁ夕方」

「はい」

星は電話を切った。


星は大きくため息をついた。

「祐樹の声を聴いて少し元気になった気がする」

「あっ何か食べないと」

そう言うとベットから出て、キッチンでおかゆを炊き出した。

くつくつとおかゆが炊けてくる間、星はじっとガスコンロの炎を見ていた。

それを見てるとまた涙が出てきた。

そして体がふらついた。

「どうしよう?」

「やっぱりダメだ!」

ガスコンロを止めてベットに入る。

そのまま少し眠りについた。

「どれくらいだろう?数時間眠った感じ」

スマホの音で目が覚めた。

「祐樹からだ」

祐樹が心配してLINEを送ってきた。

[星、どう?大丈夫?]

「少し寝てた]と返信する。

でも既読が着かなかった。

「そっかぁ今は授業中だ」

星は起き上がると、再びガスコンロの火を着けた。

眠ったせいか少し楽になった。

おかゆをお椀に入れて、椅子に腰かける。

テレビをつけるとバラエティー番組が放送されていた。

その番組を見ていて、前回の元アイドルの事件を思い出した。

「アイドル、その人もどの様な気持ちでアイドルになったんだろう?」

「アイドルをしている時は幸せだったのかな?」

「それともアイドルの時から悩んでいたのかな?」

「結婚したばかりで亡くなるなんて、やっぱりいろいろあったんだぁ」

「アイドル、華やかな世界の裏で、みんな悩んで、もがいて、それでもアイドルになりたくて頑張ってるんだぁ」

「自分はアイドルになるって夢を持っていても今悩んでいる。」

「アイドルになる前から悩んでいる」

「こんな後ろ向きな人間じゃ、デビューしてもみんなに笑顔を届けられないと思う。」

「やっぱりアイドルはあきらめよう」と強く思った。

そう思うと一気に気持ちが晴れてきた。

体調も良くなってきて、体が楽になった。

星はおかゆを食べた後、またベットに入って目を閉じた。


夕方アパートのチャイムが鳴る。

「はい!」

モニターには祐樹の顔があった。

「祐樹、来てくれたんだぁ。ありがとう」

「今直ぐ開けるね」

星は玄関の鍵を開けた。

と同時に祐樹が入って来て、星を抱きしめた。

「あー心配したぁ」

「祐樹、いきなりびっくりした」

「あっ、ごめん」

「もう大丈夫だから、昼からは楽になったよ」

「良かったぁ」

「上がって」

「うん」

「すっきりするかな?ってリンゴとジュース買ってきたよ」

「ありがとう」

「コップ用意するね」

星はコップを2つ持ってきてテーブルに置いた。

祐樹が星をじっと見つめている。

「どうしたの?」

「星のパジャマ姿初めて見た。可愛い」

「もう恥ずかしい」

「ちょっと待ってて、着替えるから」

「そのままでも良いじゃん」

「ダメ、祐樹がジロジロ見るから・・」

そう言うと星は寝室に入って扉を閉めた。

しばらくすると着替えた星が戻ってきた。

「本当に大丈夫なの?」

「うん、もう大丈夫」

「良かった」

星が祐樹の隣に座ると、祐樹の顔を見つめ「祐樹がいる」そう言うと手をまわし抱きしめた。

「星?」

「甘えた病発症だね」

「はは」

祐樹は星の唇にキスをした。

その時、ピンポン、ピンポン

アパートのチャイムが鳴った。


「誰かな?」

星がモニターを見ると早苗の顔があった。

「早苗だぁ」

「早苗、来てくれたんだぁ」

星が玄関のドアを開けると、早苗が飛び込んできて星を抱きしめた。

「早苗?」

「星、大丈夫だった?」

「もう、誰かさんと同じだよ!」

「えっ?」と早苗が部屋の中に祐樹がいるのを見つけた。

「もしかしてお邪魔だった?」

「そんなことないよ、上がって!」

「祐樹君来てたんだぁ?流石」

「早苗さんもね」

3人はテーブルを囲んで座った。

「星、本当に大丈夫なの?」

「うん、みんなが来てくれたから凄く元気になったよ」

「私じゃなくて祐樹君じゃないの?」

「もう、そんなこと言ってない!早苗もだよ!」

星は早苗を抱きしめた。


星は立ち上がりちょっと待てて、お菓子持ってくる。

早苗も立ち上がり「手伝うね」

祐樹がテレビを見ている間、キッチンで早苗と星が話し始めた。

「私、芸能プロダクションの人に会って、話を聞いてから凄く悩みすぎたの」

「それで体調崩しちゃって!」

「そっか」

「やっぱり今の関係を崩したくないから、アイドルは諦める!」

「星が決めたんなら私はそれに従うよ」

「でも星が今までの星なのね!」

「そうだよ」

「やったぁ~」そう言うと早苗はまた星を抱きしめた。


「何何?」祐樹が尋ねる。

「あー元気になって良かったってこと」

「うん」

その後3人はお菓子を食べながら笑顔で話すことが出来た。


時間は18時30分

「そろそろ帰るね」

「僕も」

「2人ともありがとう」

「また明日ね」

「明日は学校くるでしょう?」

「うん」

「バイバイ」

2人はアパートから出て扉を閉めた。

その時、「あっ忘れ物」と祐樹が言いだした。

「えっ」と早苗がびっくりする。

「早苗さん少し待ってて」

そう言うと祐樹が再びチャイムを押した。

「星!忘れ物しちゃった!」

「今開ける」

そう言うと鍵が開いて祐樹が中に入る。

「忘れものって何?」

「これ!」

そう言うと祐樹は星を抱きしめて、唇にキスをした。

「もう!祐樹ったら」

「じゃあまた明日ね」

そう言うと再びアパートから出た。


外では早苗が「忘れものあった?」

「うん」

「それって嘘でしょう?」

「星にキスしに行ったんでしょう?」

「バレてました?」

「聞こえてたから・・・」

「恥ずかしい」

「ほんじゃ帰るか?」

「私こっちだから」

「早苗さん、また明日」

「うん、祐樹君バイバイ」

「バイバイ」

2人は別れてそれぞれの家に向かった。


「リンリンリンリン」

その夜、星がお風呂に入っている間にスマホの電話が鳴っていた。


読んで頂き、ありがとうございます。

星はアイドルになるのを諦めました。

本当にこれでよかったのでしょうか?

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