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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第2章 アイドルへの階段
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51話 大手プロダクションSET

火曜日の放課後、星は生徒会の会合を欠席した。

19時から芸能プロダクションのスターライト・エンターテイメントの担当の方と会うためである。

祐樹にも今週は家の用事で一緒に帰れないと連絡しておいた。

その代わりに土曜に会う約束をしていた。


星は一旦アパートに帰り私服に着替え、軽く化粧をした。

髪型はどうするか迷ったが、一旦そのままの黒髪で出かけることにした。

場所は星のアパートから500mほどの喫茶店としていたため、10分もあれば着く。

時間は18時30分

「もう少し時間があるなぁ」

星はテレビをつけると、ニュースが報じられていた。

すると元アイドルの女性が亡くなった内容をであった。

「この人知ってる。確かに昨年芸能会を引退して結婚した人だよね」

「どうしたんだろう?」

ニュースでは自宅で亡くなっておりその近くには睡眠薬があったと言う内容が報じられた。

「そうなんだぁ」

「アイドルの人だった人が自殺?」

「アイドルでも幸せな人とそうでない人がいるんだぁ」

と自分がこの先どうなるかが不安が出てきた。


時間は18時45分

「そろそろ出かけなきゃ」

星はアパートを出た。

歩いて喫茶店に向かい、着くと入り口の扉を開けた。

「いらしゃいませ」と店員が声を掛ける。

「何人様でしょうか?」

「1人ですけど待ち合わせをしています。」

「もしかして、HIKARI様でしょうか?」

「そうです。」

「であれば、奥の席に座られているスーツ姿の方がその待ち合わせの方になります。」

「ありがとうございます。」

星はその人が座っている席に向かった。

20歳代後半に見えるその人は、高級ブランドにも見える紺のスーツに柄のネクタイをしていた。

髪型は刈り上げたショートで清潔感が感じられた。

「遅くなりました、HIKARIです。」

その人は顔を上げると、同時に立ち上がりスーツから名刺を出した。

「スターライトエンターテイメント、人材管理部の関です。」

「HIKARI様よろしくお願いします。」

と名刺を差し出した。

名刺には[スターライトエンターテイメント、人材管理部管理課長]と掛かれていた。

「HIKARIです。こちらこそよろしくお願いします。」

「どうぞお掛け下さい」

星は対面に座った。

その後、関さんも腰かけた。


「本日は時間を作って頂きありがとうございます。」

「いえ、こちらこそ近くまで来ていただきありがとうございます。」

「HIKARI様のCM曲聴かせて頂きました。」

「CMにマッチしてとても良い曲でしたね」

「ありがとうございます。」

「世間でもかなり話題になってきています。この話題に乗ってデビューできれば一躍有名になりますよ」

「つきましては、そのデビューを弊社がお手伝いさせて頂きたいと考えています。」

「ありがとうございます。私は芸能界とかわからないので説明頂いて宜しいでしょうか?」

「承知しました。」そう言うと関さんはかばんからパンフレットを出し、テーブルに置いた。


ページを開き「まず弊社の紹介をさせて頂きます。」

「弊社は、国内に約1000名、海外に200名ほどのタレントやアーティストが所属しています。」

「本社は渋谷にあり、全国10拠点に支社があります。」

「最近は香港と韓国にも支社が出来ました。」

「そこではその国のアーティストが所属しています。」

「また、タレント養成学校も運営していまして、タレントを目指す若者が沢山通っています。」

「本来オーディションや、それらの養成学校を経て事務所に所属することになるのですが、HIKARI様は既にCM曲と言うデビューもされています。」

「それらの実績から直ぐにでも所属できる様に準備いたします。」

「私にその様な実力があるのでしょうか?」

「もちろんです。そうでないと今の人気は噓になります。」

「ありがとうございます。」


「少し質問しても良いでしょうか?」

「はい大丈夫です。」

「所属してからの流れはどの様になりますでしょうか?」

「そうですね。契約書にサインと捺印を頂いたら契約となります。」

「契約には親御様もご一緒できればと思いますが可能でしょうか?」

「それは大丈夫と思います。」

「契約が済みましたら、マネージャーを決めて頂きます。マネージャーは弊社所属の者から選定させて頂きます。」

「女性には基本女性になりますが、まだ出だしのタレントには数名で1名のマネージャーとなるため、男性の場合もあります。」

「HIKARI様には1名の女性を予定しています。」

「20歳代前半の方ですが、いろいろなアーティストのマネージャーを経験されています優秀な方です。」

「なるほど」

「マネージャーが決まると、デビューに向けてのスケジュールを作成します。」

「初めはボイスレッスンなども行い、必要に応じてダンスレッスンなど、それを経てデビューとなります。」

「いろいろな形のデビューがありますが、CDを出す、テレビに出るなどですね」

「まーHIKARI様の場合、既にCM曲でデビューされていますので、契約した時がデビューとなるのではないでしょうか?」

「後は、テレビのミュージック番組や売れてくるとコンサートなど計画する形となります。」

「簡単には以上となります。」

「ありがとうございます。」


星には心配事があった。

「もしデビューするとどれくらい拘束されますでしょうか?」

「あ、高校の学生さんでしたね」

「仕事量にも寄りますが、HIKARI様の場合デビューすると仕事量が一気に増えると予想されます。」

「テレビへの出演、各地方のイベントへの参加や先ほど言いましたレッスンですね。」

「基本は平日に行われます。」

「その場合、授業に出るものかなり制約されるでしょうね」

「必要な場合、芸能科のある高校に転入されると良いかと考えます。」

「芸能科では定時制や通信制やいろいろと選択肢が広がりますので」

「そうなんですね。やっぱり普通の学校に通いながらは難しいでしょうか?」

「こればかりは弊社ではどうすることもできないことです。」

「そうですか?」

星の不安が一気に押し寄せた。


「あのー、今お付き合いしている人がいるのですが、大丈夫でしょうか?」

「恋愛は自由ですよ」

「でも路線によっては恋人がいることで嫌な想いをされるファンもいます。」

「また週刊誌などで報道されれば相手にも迷惑が掛かる場合もあります。」

「週刊誌はしつこいですからね」

「それにあまり会えなくなるのは事実かと思います。」

「その辺は、その彼氏さんと十分に話し合った方が良いかと思います。」

「わかりました。」

星は予想していたことがそうだとわかり、デビューへの迷いが一気に押し寄せた。


「いろいろありがとうございました。」

「決めるのに少しお時間頂けますでしょうか?」

「それは問題ありません」

「これからの自分の人生が大きく変わると思いますので、十分に家族やその彼氏と話し合って決めて下さい。」

「弊社としては良い返事をお待ちしています。」

「何かありましたら、この名刺の電話に頂きましたらご対応いたします。」

「ありがとうございます。」

「こちらこそありがとうございました。」

「あ、ここの支払いは大丈夫です。」

「ありがとうございます。」

そう言うと2人は喫茶店を出た。

「では本当に良い返事をお待ちしています。本日はありがとうございました。」

関さんは頭を下げた。

星も「ありがとうございました。」と頭を下げた。


喫茶店を出てアパートへの帰り道、星は悩んでいたと同時に涙が溢れていた。

それは祐樹への説明とこれからのことを決断しないといけなくなる不安と悲しさからであった。


読んで頂き、ありがとうございます。

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