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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第2章 アイドルへの階段
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35話 朝の報道番組

祐樹が星に告白した週末の土曜日、相沢家では久しぶりに父親の相沢聡が朝食を食べるため椅子に座って新聞を読んでいた。

父親はIT企業で忙しく、休日はほぼ仕事に出掛けるか家で仕事をしている状態であったから、休日の朝にゆっくりと新聞を見ることはなかった。

祐樹の母親の相沢恵が祐樹の部屋に入って、祐樹を起こす。

「祐樹!起きなさい。」

「久しぶりに3人で朝ごはん食べよ!」

祐樹は「はーい」と言って起き上がると。

階段を降りて、洗面所で歯磨きを行い、その後、ダイニングテーブルの椅子に腰かけた。

「今日は仕事しなくてよいの?」

「今日は一段落してるからゆっくりできるだよ」

「祐樹、こうやってゆっくり話すのも久しぶりだな」

「学校はどうなんだ?」

「どう?って、普通だよ」

「違うわよ!彼女とかできたのか?ってことでしょう?」と母親が笑いながら近づいて来て言った。

祐樹はびっくりして、食べ物を喉に詰まらせた。

「ゲホ・・・」

「何焦ってるの?お茶を飲みなさい!」

「焦るってことは彼女いるんだな?」と父親も笑って追い打ちを掛けた。

祐樹は「内緒だよ!」と返した。

「何!この子、いるなら家に連れてきなさいよ!」

「どんな子なの?」

「かわいい?」

「そのうちね」


その後、母親も椅子に座り、3人で食事を行った。

「久しぶりにゆっくり食事すると、やっぱり美味しいなぁ」と父親が話す。

「普段は美味しくなくてごめんなさいねぇ」と母親が嫌味っぽく言った。

「いつも美味しいよ。今日はそれ以上にってことだよ」と父親が弁解。

「ありがとう!」と母親が笑顔で返した。

「いつまでたっても仲の良いこと!」と祐樹が冗談ぽく言った。

その後もたわいもない世間話をして食事を行った。

みんなが食べ終わり、お茶を飲んでいる頃、テレビでは土曜日の朝の報道番組が流れていた。

しばらくして、今日から始まる新しいコーナーと言う紹介がアナウンサーからあった。


「今日から始まる新しいコーナー」とアナウンサーが話を始める。

「このコーナーでは、最近YoutubeやSNSで流行っている内容をいち早く紹介して、視聴者の皆さんと共有するコーナーです。」

「本日は、投稿数3曲でありながら、その曲がミリオン回数となっているYou tuberを紹介します。」

「そのYoutubeページは・・・。CMの後で!」

テレビはいったんCMとなった。


「祐樹はYoutubeとか見るのか?」と父親が尋ねる。

「見るよ」

「いろいろなものあるけど、音楽系とかアーティストのものが多いかな?」

「あとは、お笑い芸人のも面白いから見てる。」

「じゃあ、このYoutuberは知っているかも知れないな!」と父親が言ってきた。

「でもYoutubeってかなりいるからなぁ」

テレビのCMが終わって再びスタジオのアナウンサーが映し出された。


「では、そのYoutuberは・・・。」

「『HIKARI』ってYou tuberの紹介となります。」

祐樹は「えっ!」と驚いた。

「先ほども言いましたが、このYou tuber『HIKARI』さんは、曲が3曲しか投稿していないのに、ユーザ登録者数50万人を超えています。」

「またその中の曲の『希望の一歩』が再生回数200万回を超えています。」

「これはYoutuberの中でもかなり珍しく、どの様にして、ここまで人気が出たのか?が不思議なくらい凄いことだと思います」とアナウンサーから紹介があった。

テレビの音声には『希望の一歩』が流れている。

その内容を、タレントのゲストが評価している。

「良い曲ですね」

「プロみたいな構成ではないとしても、歌詞と音楽が会っている。」

「特にこれから夢を目指す人には力になる様な曲ですね」

「確かにそうですね」

どのゲストも素晴らしいと絶賛していた。


「祐樹!これ、知ってるか?」と父親が尋ねる。

「あー」と祐樹が返す。

祐樹は驚きが勝ってしまって、何を話しているか上の空だった。

5分ほどゲストの好評があって、最後に「ではそのページはこれとなります」

と『HIKARI』さんのYoutubeのページが表示された。

ほんの10分ほどのコーナーであったが、何人の人がこれを見ているのだろうと祐樹は思った。



一方で星も朝の朝食を食べながら報道番組を見ていた。

休みの朝は、しっかり食べようと決めていた。

平日はバタバタしていて、パンとインスタントのスープだけであるが、休みはスクランブルエッグやサラダを作ってゆっくり食事をしようとしている。

「今日のスクランブルエッグはちょっと塩を入れすぎちゃった。」

と思っていると、テレビで新しいコーナーが始まった。

星はそれをパンをかじりながら見ていた。

「Youtubeの紹介なんだぁ」

星は全く自分には関係ないと思っていると、『HIKARI』さんの・・・。

「えーー。どう言うこと!」

新しいコーナーで自分のYoutubeの紹介がされると、目を丸く見開いた。

「私の!『HIKARI』のYoutubeがテレビで紹介されている。」

「確かに曲は最近投稿した曲合わせて3曲しかUPしていない」

「そして『希望の一歩』の再生回数はすごく伸びている。」

「テレビで紹介されるなんて・・・。」


星は、驚きと共にこの先どうなるんだろう?と少し不安が芽生えた。

と同時にパンを持つ手が震えていた。


番組が終わると少し落ち着きを取り戻した。

「そうだ、今日は祐樹君とデートだから準備しないと」

そう言って、食事の後片付けを行った。

第2章の始まりです。

引き続きよろしくお願いします。


読んで頂き、ありがとうございます。

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