33話 遊園地2
食事を終えた4人は次のアトラクションに向かっていた。
食後と言うこともあり、あまりハードでないものを選んだ。
着いたのはゴーカート。
1周200mくらいのコースを3周できるものである。
コーナーや障害物などもあり、本格的にカートを味わえるものであった。
タイムも計測出来てレース感覚も味わえると言うのも人気の一つであった。。
「よし!みんなでタイムを競おうよ!」と原君が言う。
「最後の人はジュース全員分おごりで!」
「女子はハンデちょうだい!」と早苗が返す。
「それなら20秒ハンデでどう?」
「3周で20秒ならそんなもんだよ」と祐樹も言う。
「ならそれで!」女子のハンデが決まった。
4人は係員の人から、カートの説明を聞いて自分も乗って確認した。
「それじゃーまず祐樹君と私ね」と早苗が言った。
祐樹と早苗はそれぞれカートに乗り込んだ。
係員から「前の信号が赤から青になったらスタートとなります」
同時に自動でタイムがスタートして3回ゴールを通過した時点で自動でタイムが止まります。」と説明があった。
2人とも真剣な顔!
信号が青に変わった。
一瞬で祐樹が前に出た。
「はやっ!」思わず原君が叫ぶ。
その後もコーナーをスムーズに抜けて行く。
祐樹にとってはゲームでカーレースも得意としているため、本当のカートもうまかった。
早苗との距離はみるみる離されていく。
「祐樹くーん。ちょっと待ってよ!」
「ハンデ20秒って嘘じゃん」と叫んでいる。
ハンデ20秒は一般的なハンデで、祐樹は特別と言うのを後で知ることとなる。
あっと言う間に早苗は周回遅れとなった。
その速さは店員も驚くほどであった。
祐樹がゴールインした。
タイムは「32秒」
店員が驚いた。
「ここのコースレコードじゃん!」と言った。
星と原君が「えー」と驚いた。
その後、早苗もゴールした。
タイムは「1分12秒」
「祐樹君、早すぎぃ」と早苗が怒って言った。
早苗は完全に疲れていた。
次に星と原君
「祐樹君、少しコツ教えて」と星が言った。
祐樹が簡単に説明する。
「いきなり聞いてもできるものじゃないけど、頑張るね」
2人はカートに乗り込み準備が完了した。
信号をじーっと見つめる2人。
信号が青に変わった。
星が好スタートをした。
祐樹はスタートのコツを入念に説明していた。
コーナーなどは説明してもすぐにはできない。
スタートだけは、その中でもまだ説明し実践しやすいと思ったからである。
「ナイス!星さん」と祐樹がガッツポーズをする。
1周までは原君と互角のタイム
原君がゴールした。
直ぐに星もゴールした。
原君のタイム「58秒」
星のタイム「1分6秒」
「星、はやーい」と早苗が言った。
「やったー!、祐樹君のおかげ!」と星が笑顔で祐樹に近づく。
そして祐樹にハイタッチをした。
「勝負、どうなった?」と早苗が言う。
祐樹が携帯で計算する。
「女子のハンデが20秒だから・・・最下位は原君!」と祐樹が発表した。
みんなは「ごちになります!」と頭を下げた。
「それにしても祐樹君、早すぎない?」
「経験者じゃないの?」と早苗が確認する。
「昔ゲームセンターでカーレースとかしてたから・・・。」と返した。
「センスだね」と原君が言った。
星は心で、「祐樹君本当に凄い!」と思っていた。
祐樹が店員から「本当のカートレースに出てみない?」と誘われたが丁重にお断りをした。
時間は14時を回っていた。
「次ので最後にしよう!」と早苗が言った。
「そうだね、遅くなるとダメだからね」と全員が頷いた。
4人は最後のアトラクションの前にいた。
最後はハード系のスルーフォールと決めていた。
高さ30mから急落下するもの
「席は4人掛けだから全員で乗ろうね」と星が言った。
4人の順番が周ってきて、席に着いた。
右から原君、早苗、星、祐樹と女の子を挟む感じで座った。
店員の合図と共に、頭の上の安全装置が降りてくる。
店員が、「あっ!すみません」
「メガネは飛んでいく可能性があるので外してもらえますか?」と星に言った。
星はメガネを外し、店員に渡した。
緊張が走る。
いつ落下するかわからないので、全員息をひそめる。
その時、座席が急降下を始めた。
4人の髪の毛が逆立つ。
「きゃー!」女性2人が叫ぶ。
衣服も重力に逆らっている感じで上の方に持ち上がっていた。
さすがに今回は祐樹も怖かった。
下に着くと、ゆっくりと上昇し始めた。
「怖かったぁ」と星が言う。
「本当にぃ」早苗も返す。
星が祐樹の方を見つめ「祐樹君は大丈夫だった?」
「うん、大丈夫だと思う」と祐樹は笑って答えた。
その時、初めて見るメガネじゃない星の瞳。
怖さで少し潤んでいた。
「HIKARIさん?」と祐樹は思わず声を出した。
それに星は気付いて、「えっ!誰?」と目をそらした。
「あっ!ごめんなさい」
「ちょっと知り合いに似ていたもので・・・。」と謝る。
星はうつむいたまま黙っていた。
星は席から出ると、店員からメガネを受け取って、それをはめる。
それから星は祐樹に近づけない自分がいた。
遊園地を後にした4人は、遊園地で解散した。
方向がおのおの違ったため、バスで帰る人、タクシーで帰る人がいたためである。
星と早苗は「楽しかったね」と話していた。
「祐樹君とどうだった?」と早苗が尋ねると。
「少し近づいた」と言ったが心では「HIKARI」として心配していた。
祐樹は一人バスに乗っていた。
自分はなんで「HIKARIさん?」って言ったんだろう?と後悔していた。
その時、自分は星さんが好きなんだとはっきりわかった。
祐樹君が星さんを好きってわかりましたね。
今後どうなることでしょう
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