32話 遊園地1
その週の土曜日、祐樹たちは遊園地に着ていた。
参加メンバーは、祐樹と星、星の友達の早苗、生徒会メンバーの原幸雄の4人だった。。
今回南はるかは用事で参加できなかった。
「遊園地に着いたよ!まず何に乗るぅ?」と早苗がいきなりはしゃいでいた。
「そうだね、とりあえずスリル系かな?」と原君が返す。
「いきなりぃー」と星も返す。
「あれあれ!どう?」
「いいねぇ」
4人は、ジェットコースターの前に着て、順番待ちの列に並んだ。
「祐樹君はこう言うの大丈夫なの?」と早苗が尋ねる。
「まー大丈夫かな?多分」と笑いながら答える。
「2人掛けだから、私は原君と乗るね。原君、私とで大丈夫?」と早苗が原君に尋ねる。
「大丈夫だよ!」と原君が答える。
「じゃあ、私と祐樹君ね」星が答える。
並んでいる時に他の人が乗っている姿を見ていると
「キャー!キャー!キャー!」
「凄い悲鳴が聞こえるよ。早苗」
「そうだね。大丈夫かな?」
「祐樹君、怖かったら手を握って良い?」
「うん、良いよ」
4人の順番が周ってきて、2人ずつ乗り込んだ。
「私ってこう言う系ちょっと苦手」
「大声出したらごめんね」
「大丈夫だよ」と祐樹が返す。
アナウンスとともにジェットコースターが動き出した。
初めはゆっくりと登っていく。
星の心拍数が上がっていく。
祐樹が隣にいることでなおさら早くなっていた。
ジェットコースターが頂上に近付くと、凄く高く遊園地が一望出来た。
でも星にはそんな余裕がなかった。
頂上から一気に急降下。
「キャー!キャー」みんなの悲鳴が響く。
星は思わず、祐樹の手を握り締めた。
祐樹も、「大丈夫だよ!大丈夫!」と強く握り返した。
ジェットコースターは数回登って、降りてを繰り返し元の乗り場へと戻ってきた。
時間的には約3分ほどで終了した。
星は止まっても「ぎゅー」と祐樹の手を握って目をつむっていた。
「あっ!ごめんなさい。」と手を離す。
「手汗凄いよね。」
「僕も凄いから大丈夫」
「怖いって思っていたけど、やっぱり怖かった。」
「でも祐樹君が一緒だったからちょっと良かった。」
「うん、僕も星さんと一緒で良かった」
それを後ろから早苗が見ていて、ほほ笑んでいた。
4人はジェットコースターから降りて、肝試しアトラクションの前にいた。
ここの肝試しは怖くて有名である。
「ここに入るの?」星が言う。
「そう」と早苗が笑顔で返した。
「大丈夫かな?」
「大丈夫、漏らさないようにちゃんとトイレ行ったでしょう?」と早苗が笑う。
「そう言う意味じゃないよ!」と少し怒った顔で星が返す。
祐樹はそのやり取りを見て、2人とも可愛いと思った。
4人の順番になった。
「では行きますか?」
入口でチケットを係員に渡して、4人は肝試しの中に入って行った。
中に入るといきなり真っ暗で、暗闇の中に方向を示す矢印だけが光っていた。
少し進むと、女の人の声で「行くなぁ~。これ以上行くなぁ~」と聞こえて来た。
「きゃー、怖い」
4人はぎゅっと体を寄せ合う。
すると、目の前に髪の毛で覆われた、白色の着物を着た女の人がいきなり現れた。
早苗と星は「きゃー」と言ってしゃがみこんだ。
原君もさすがに驚いた。
祐樹は何事もなかったように、「大丈夫だよ!」と2人に声を掛けた。
「祐樹君強いなぁ」
2人は立ち上がり、4人は前に進む。
少し行くと、ドアがあった。
「原君開けて」
「はい、開けますよ」
開けると、診察室の様だった。
4人は中に入ると、いきなり白色のベットの上に赤い血らしきものが降ってきて。
「キャー、何?血?」
みんなが上を見ると。
串刺しにされた女の人が居た。
「ギャー!」
「もー無理!」と星が祐樹にしがみついた。
祐樹は星をぐっと抱きしめた。
少し落ち着いたため先に進む。
その後も悲鳴のたびに星は祐樹に抱きついていた。
アトラクションから出た4人は疲れきっていた。
特に星と早苗はぐったりしていた。
「怖かったぁ」
「もうここは二度と入らない」
「そうだね」
「祐樹君ごめんね、何度もしがみついちゃった!」
「そうだね、凄かったねぇ」
祐樹は何度も星のぬくもりを思い出していた。
「何か食べる?お昼だし」
「そうだね、あそこにフードコートがあるよ」
「うん」
4人は昼食を食べるため、フードコートに向かった。
それぞれ好きなものを買って来ると言って、4人は別れた。
早苗と星は2人でタコ焼きのショップの前にいた。
「星、どう?」
「祐樹君と近づけた?」
「うん」と星が返す。
「でも反対に迷惑だったかも?」
「そんなことないよ、祐樹君も笑顔だったし」
「午後からも楽しみだね。そのまま告白しちゃえば?」と早苗が言った。
「えー!まだ無理!」と星が返す。
「祐樹君もまんざらじゃない感じだったよ」
「そうなんかな?」
2人はタコ焼きを買うと、待合のテーブルに戻ってきた。
もうすでに原君と祐樹は戻っていた。
原君はラーメン
祐樹はハンバーガーを持っていた。
「おまたせしました」と星が言う。
「じゃあ食べましょうか」
全員手を合わせて「いただきまーす」と言って買ってきたものを食べ始めた。
「原君はラーメン好きなの?」と祐樹が尋ねる。
「ラーメンはいつも食べるかな?それを好きと言うのならそうなんだろうね」と原君が答える。
「何それ!」と早苗が笑って返す。
「じゃあ坂口さんは、タコ焼き好きなの?」と原君が尋ねる。
「好きと言う訳じゃないけど、今日はそんな気分なの」と早苗が返す。
「それと一緒じゃん」と原君が笑いながら言った。
みんなが「それちがーう!」と言い合い爆笑となった。
「祐樹君はハンバーガー好き?」と星が尋ねる。
「そうだね、結構好き」と祐樹が答える。
「そっか!、渋谷の駅前においしいハンバーガーショップがあるんだけど、行ってみて」と星が言うと。
「じゃあ、一緒に行こうよ!」と祐樹が返した。
「えっ!私と?」
「うん」
星の顔が赤くなった。
「はい!私で良ければ行きましょう」と星が笑顔で答えた。
それを見ていた早苗が「やったね!」と言う顔をしてほほ笑んだ。
「僕も連れてってよ」と原君が言うと
「じゃあこの4人で行きましょう」と星が返した。
「私達はおじゃまでしょう?ねぇ祐樹君?」
「そんなことないですよ。4人で行きましょう」
「ごちそうさまでした」
「次何に乗る?」
食事を終えた4人は、遊園地の地図を見ながら次のアトラクションを確認していた。




