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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第1章 出会い~恋人に変わる
24/55

23話 電車でのデート

星がアリス人材派遣会社との打ち合わせを終えて帰りの電車の中で座席に座っていた。

イヤホンで好きな曲を聴いていると、スマホにメールの着信が入った。

スマホを確認するとアリス人材派遣会社からだった。

[アリス人材派遣の広瀬です。先ほどはありがとうございました]

[打ち合わせ内容を上司に報告し許可をもらいましたので、本格的にCMの準備に掛かります。]

[何度か確認させて頂くことがある可能性がありますが、その際はよろしく願いします。」

[まずお願いとして、現在アップしている『希望の一歩』の原曲を頂くことは可能でしょうか?]

と言う内容であった。

星も[こちらこそありがとうございます。原曲の件承知しました。]

「後日送付させて頂きます。今後ともよろしくお願いします。]と返信した。

直ぐに着信があり

[ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします]と言う内容であった。


星は改めてスマホを見て自分のYouTubeを確認した。

「再生回数がまた増えている。」

「本当にどうしちゃったんだろう?」とつぶやく。

登録者数も25万人を超えていた。

スマホをかばんにしまい「ふーう」とため息をついた。

数時間前、CM曲を契約して本当にそれが正しかったのか?今になった不安な気持ちが出てきた。

「もし曲が公になって売れれでもしたら、学校にも言わなければいけないし、生徒会のメンバーや早苗が何と言うか?」

「祐樹君も自分がHIKARIだと知ったらどう思うか・・・。」

不安が一気に襲ってきた。

「でも自分で決めたことだし!前を向こう!」と自分に何度も言い聞かせた。

星はしばらくしてふと周りを見ると同じ車両に相沢祐樹の姿を見つけた。

「祐樹君?どうして電車に?」と思って見ているいと、祐樹もこっちを向いて目が合った。

祐樹は立ち上がり、笑顔で近づいてきた。


「星さん?どうして電車に?」

「少し用事で新宿に行っていたの!」

「祐樹君は?」

「僕は買い物で秋葉原に行っていました」

「そうなんですね」

「隣に座ってもよいですか?」と祐樹が訪ねた。

「はい、大丈夫です」と星が答える。

祐樹は星の隣に座った。


「休みに星さんと会うのって初めてですよね」

「そうですね」

「いつも制服だから何か私服の星さんって不思議」

「それを言うなら祐樹君もそうだよ」

「あぁ、ジャージじゃなくてよかったです。」

「お互いね」

2人は笑った。

「秋葉原で何を買ったんですか?」

「あー!ちょっとゲームを!」

「そうなんですね。」

「祐樹君はゲームするんだぁ?」

「暇なときに少し」

「パソコン好きって言ってたし、男の人ってゲーム好きだしね」

「そうなんですよね」

「どんなゲームですか?」

祐樹は袋から麻雀のゲームを取り出した。

「少し気分転換に麻雀ゲームでもしてみようかと思って」

「へー難しそう!」

「祐樹君は麻雀知っているの?」

「知らないから、本も買っちゃった!」

「へーすごい。本格的だね」

「星さん、麻雀って知ってる?」

「全く、何か掛け麻雀ってよく聞くし怖いイメージしかないかな?」

「確かにそれはそうだね」

「でもゲームはそう言うのはないから」

「うん」

「今度何かゲーム教えてもらおうかな?」

「いつでも良いですよ」

「ありがとうございます。」

祐樹は会話の中にジェネレーションLIVEのことは伏せていた。


「星さんは何の用事だったの?」

「あー友達と会っていました」

「友達が新宿の買い物に付き合ってと言うことで行っていました。」

星もCM曲の打ち合わせだと言うことを伏せていた。

「そうなんですね」


「話は変わるけどこの前のカラオケ楽しかったし、早苗達と話してて」

「今度みんなで遊園地でも行かない?って話が出ているんですよ」

「へー楽しそうですね。是非行きたいですね。」

「じゃーみんなに言っておきますね。」

「ありがとうございます。」

「星さんは家族と住んでるんですか?」と祐樹が訪ねた。

「今は一人暮らしです。」

「前はお母さんと一緒だったんだけど、高校になった時にお母さんが単身赴任先のお父さんのところに行っちゃったから」

「そうなんですね。」

「一人暮らしは大変ですね」

「そうだけど、普段は学校だし、大丈夫ですよ」

「でも食事とか大変そう」

「それは、ほとんどスーパーのお惣菜だけどね」

「時間があるときは自炊するけど、それ以外はめんどくさくなっちゃって」

「そうだよね」

「一人暮らしだと寂しくないですか?特に夜とか?」

「寂しい時は早苗に電話で話しているし、お母さんも頻繁に連絡くれるから大丈夫ですよ」

「朝とかも大丈夫?うちなんかは、親に起こしてもらわないと毎日遅刻してしまいます。」

と笑いながら祐樹が言った。

「私も目覚まし3つセットしていますよ」と星が返した。

「星さんもなんですね」と笑顔でお互いを見つめた。

祐樹は、改めて星さんがかわいいと思った。


星は、祐樹と目があって心臓がどきどきしていた。

「もし何かあればライン下さいね。僕にできることは対応しますから・・・」

「ありがとう、祐樹君」

「何かあればお願いしますね。」

「何もなかっても連絡するかも?」

「全然大丈夫です。」

「ありがとう」


祐樹は一つ確かめたいことがあった。

「星さん!この前のカラオケの時にふと高い星さんの声が聞こえなんだけど・・・。」

「それがすごく透き通った声でびっくりしちゃった。」

星は内心焦った。

「やっぱり聞こえていた・・・」

「緊張するとね、低い声になっちゃうんだぁ」

「緊張しないと高い声も出るんだけどね。」

「改めて歌うと緊張してしまって・・・」

「たまたまみんなで歌ってたから、緊張しなかったのかな?」とごまかした。

祐樹は「そうなんですね」

「緊張しない星さんの歌も聞いてみたいなぁ」

星は「基本歌が苦手だから・・・。いつになるんだろうね」とまたまたごまかした。

でも星の顔は少し赤くなっていた。

「祐樹君は兄弟とかいるの?」

「ひとりっ子です。」

「そうなんだぁ。私も一緒」

「兄妹とかいると楽しそうだけど、どうなのかな?」

「わかりませんね」

「でも今のままでも楽しいかな?」

「星さんは?」

「ああ、楽しいですよ」

「それなら良かった。」

「では、次の駅だからまた学校でね」

「はい、星さん気を付けて」

星が最寄りの駅で電車から降りて行った。

電車の窓から手を振ると、星も手を振った。

読んで頂き、ありがとうございます。

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