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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第1章 出会い~恋人に変わる
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14話 由紀との関係と仕様変更後の配信

体育祭2日目を終えて帰宅した祐樹は自宅に自転車を停めて玄関に入った。

「ただいまぁ」

「おかえりぃー」

「あら、もう少し遅いと思っていたよ」と母さんが出て来た。

「あー体育祭の準備が早く終わったからね」

「今、夕食の準備中だから先にお風呂入る?」

「うん、そうする」

部屋に入った俺は、ジャージと着替えをもってお風呂場に向かった。

脱衣所で服を脱ぎ、ドアを開けお風呂に入った。

体と頭を洗い、その後湯船に入った。

しばらくぼーっとしていたが、湯船に浸かりながら


「今日、もし由紀と一緒に帰ったら、昨日の続きが出来たのかなぁ?」

俺は少し妄想していた。

下の方が少し反応をしていた。

それを見て、「あかん!」

「でも、思えば今更由紀と恋人ってなれないんじゃない?」

「体育祭の準備が終われば、また塾で忙しくなるし会えなくなる」

「体育際の準備期間だけその様な関係になっても虚しくなるだけだしなぁ」

「由紀にも悪いし・・・」

「やっぱりはっきりと別れた方が良いのかも?」と考えた。


その反面、「最近してない・・・」

「したい、したい」って悪い裏のこころがちらちら出てくる。

俺は、湯船のお湯に頭を沈めた。

「どうしたらよいんだぁ~」

しばらくぶくぶくと口から息を吐いて、決断した。

「やっぱりはっきり別れよう!」


お風呂から出た俺は、ドライヤーで髪の毛を乾かし部屋にいた。

「祐樹、ご飯できたよ!」とお母さんが呼んでいる。

「わかった!」

俺は部屋を出て、階段を降りて椅子に座った。

「ふーっ」とため息が出た。

「祐樹、学校で何かあった?」お母さんが聞いてくる。

「大丈夫!何もないよ」

「でもため息ついたでしょう?」

「あーちょっと勉強と体育祭の準備で疲れただけだから・・・。大丈夫だよ」

「それなら良いんだけど・・・。」

「いっぱい食べて元気出しなさい!」

「そうする」

「じゃーいただきます!」

「今日は祐樹の好きな卵焼きに納豆入ってるからね」

「えーありがとう」

「どう?」

「おいしい!」

「全部食べていいよ」

「わかった。ありがとう。」

その後も学校での体育祭の準備の話などで会話が弾んだ。

でも由紀の話はしなかった。

「ごちそうさま、じゃあ、部屋に行くね」

「はい、早く寝なさいよ!」とお母さんに言われながら俺は階段を登り自分の部屋に入った。


時間は20時30分

「さて!やるか!」

俺は気持ちを切り替え、パソコンを立ち上げ椅子に座った。

21時からゼネレーションLIVEを配信するためである。

今日はGPモーターの最後の配信と決めている。

チャレンジモードを最後まで完結するのが目標

40ステージまではクリアーしているため、あと20ステージとなる。

最終ステージ付近には隠れ障害物などもあり、予測がつかないコースとなっているらしい。

突然障害物が表れても大丈夫な様にクラッチ操作を俊敏に対応と変更を行った。

その他はいつも通り入念の準備を行って、ログオンを行った。


いつもと同じ様に一斉にユピネス、ログオンの通知がフォロー者に届く。

数分後には視聴者が1万を超えていた。

いつもと違ったのは、ゲームの配信が始まるまでの数分間、ロゴと同時にある曲が流れていた。

自分自身は、気にせずユピネスの生配信スタート!

41ステージ、42ステージ、見る見るうちにステージをクリアーしていく。

チャットでは、

「相変わらず凄い」

「ユピネス神様!」

「信じられない」などの内容がヒートアップしている。

58ステージ始まり、序盤はなんなく進んで行ったが、急にコースに子供が侵入と言うトラブル。

ではなく、あらかじめ設けられた障害。

「あっ!危ない。危うく引くところだった。」

「クラッチ操作を変更しておいて良かった。」

その後、子供が侵入のためスピード制限の表示。

それを無視するとNGになる。

「いろいろ考えてるなぁ・・・。」

そう言いながらも60ステージをクリアーした。


画面には「全ステージクリアー」の表示

その時点で生配信は終了した。

毎回と同じ様にコメント欄が炎上している。

今回は85,628件といつもより多くなっていた。

しかしながら、その内容はいつもと少し違った内容がほとんどだった。

祐樹はコメントは見ないので、それがどの様な内容なのか全く知らないでいる。

それは後程、嫌が様でも本人が確認することとなる。


配信を終えた俺は、コーヒーを飲んでいた。

「そうだ!由紀に連絡しないと!」

そう言うとスマホを手に取り由紀にメールした。

[電話してよい?]

直ぐに返信が来る。

[よいよ!]

俺は由紀に電話を掛けた。

少し心臓がどきどきしていた。

直ぐに由紀が出た。

「もしもし!、祐樹どうかしたの?電話なんて珍しいから・・・。」

「学校で何かあった?」

「それとも体育祭の準備の件?」

由紀の質問は止まらない。

「何もないよ」

「それなら良いんだけど・・・。」


「あのさー」

「この前由紀の部屋であんなことあったじゃん」

「うん」

「その時は何も考えずに行動してしまって」

「うん」

「その時は由紀を前みたいに抱きたいって思ってたんだよ」

「うん」

由紀は「うん」だけ返してくる。

「でもさー。半年以上、会ってないじゃん」

「うん」

「それなのにやっぱりそう言うのってやめた方が良いと思ったんだよ」

「・・・・」

「はっきり言ってなかったけど、やっぱり一旦終わりにしよう!」

「・・・・」

電話の向こうからは鼻のすする声だけが聞こえていた。

由紀は泣いている感じだったけど、

「私が原因だから・・・。わかりました」ってそれだけ言って電話を切った。


祐樹は「今は仕方ない。お互い友達になれるなら自分はなんでもしよう!」と思った。

読んで頂き、ありがとうございます。

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