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影の進化  作者: アカグラス
42/42

42 次の町...大国

 《ワールドアナウンス》

 《カースドキングボアが討伐されました》

 《レイドクエスト[邪念の暴虐]がクリアされました》

 《条件を満たしていない為レイドポータルが消失しました。条件:ワールドクエスト[罪過の忌まわし]のクリア》

 《条件を満たした為、参加報酬が配られます》

 《MVP報酬[うな太郎]に決まりましたおめでとうございます》

 《最高ダメージ報酬[ゴリ]に決まりましたおめでとうございます》

 《最高被ダメージ報酬[ベンダー]に決まりましたおめでとうございます》

 《ラストアタック報酬[ブラスト]に決まりましたおめでとうございます》

 《最高支援貢献度報酬[ラボラッキー]に決まりましたおめでとうございます》

 《全報酬はメッセージ欄からお受け取りください》



 《ユキはNPCであるためパーティーメンバであるシーシャに報酬が明け渡されました》


 《種族レベルが上昇しました》.......etc





「「「「うぉぉぉぉぉぉおおお!!!」」」」


 け、削りきったああああ〜!最後若干焦ったけど何とかなったわ!え?何があったって?第三グループが放つ時に第4グループが「このままだとあのグループで倒せるんじゃね...?」とか言い出して、最終的に第三グループに混じって第4グループも攻撃に参加した結果倒せたのである。


 そもそもの作戦が第4グループが終わった後、準備を終えた第一グループが回り込んで再び攻撃を加える作戦だった為準備が間に合わず当初はかなり焦ったが、結果倒せたので今の盛り上がり具合である。


 ただ、死に戻ってしまった人も少なからず居て、戦闘職の人達で10人程、生産職の人達も20人程死に戻ってしまった。一度はシャルサの火炎爆液やゴリさんの魔法(物理)で窮地を脱したが[侵食領域]使用後の混乱時にハグれてしまった者から死に戻ってしまったらしい。「気にする事はない、全滅の可能性すらあったのだからな」と励ましの言葉を頂いたりして、俺自身も気にしていても仕方ないと前向きにことを考えるようにした。


 その後、[侵食領域]の範囲外に出た俺達は軽くウィンドウを確認しては消してを繰り返していると、俺は見過ごせない内容が書かれたウィンドウを発見した。


「なんだよこれ.....」


 《フリージングホワイトスライム[ユキ]が罪過の術を吸収しました》


 プル?(どうしたの?)


「えっと〜...ユキ...だよな...??」


 プルプル!


 そこには真っ白がトレードマークだったユキのボディがネズミ色へと変色してしまっている!!!!?????


「ユキ!?身体は大丈夫なのか?」


「スライムがどうかしたのかしら?」


 プルプル!(もんだいないよ!)


「あら、あらあらあらあらまぁ〜」


 マイラがいつの間にか背後に居て、何故だか凄くプルプルと震えている、正直突然背後に立たれるのは心臓に悪いのでやめて欲しいが今はそれよりユキの方が心配だ。


「本当か?悪くなったら直ぐに言うんだぞ?」


 プルプル!


 それから何時もの様に(街から出てくる時は戦闘態勢だったから下ろしてたか)頭の上に乗ってくる。


「これが噂に聞くベレー帽...」


 ん?何か今後ろから聞こえた気がするが声が小さすぎて聞こえなかった。


「ま、まぁそ、そんな雑魚スライムがいくら進化しようと雑魚なんだから()()()()後ろで隠れてなさい!いいわね!!!」


 な、なんだアレ...なんか凄くキョドってたしチラチラユキのこと見てたし、わたしのの部分だけ凄く強調するし。うん、これ間違いなくユキのファンじゃね???


「ま、まぁ気にしても仕方ないか」


 プル?




 ★


「大国はもうすぐの所にあるらしいが最後まで気を抜かずに行くぞ!」


 カースドキングボア戦から10分くらい歩いた辺りで砦と思わしきものが見えて来る、がまだ街の姿が全く見えない。


 正直もう精神的に疲れ切っていてRAMISAKAさんの活が無ければ何か起きた時真っ先に死に戻ることになっていただろう。


 まぁ、心の何処かではそんな連続してイベント続きになる訳無いよ...とか思ってはいるが口に出してはイケないんです。フラグをへし折ることが出来ないこの状況でそんな事を言う愚か者はおらず、むしろ皆眼孔に力を入れ歴戦の戦士が如く姿で歩いている。実際の心情「何も起きるな何も来るな」「リスポーン位置リスポーン位置早く」「雑魚、素早く殲滅」


「お、お前達止まりなさい(ガグブル)」

「み、身分を証明出来るものを出しなさい(ガグブル)」


「あぁ、済まない私達は冒険者なるものだ、この街で宿に泊まりたいのだが...」


 そう言ってRAMISAKAさんが冒険者協会の協会カードを見せる


「ふ、ふむ、確かにこのカードに偽りは内容だRAMISAKAと言ったな貴方は通っても良い」


「よ、ようこそリーズブルード()()へ、此方の門をお渡りください」


 そう言わたRAMISAKAさんが砦の門を通ると姿が一瞬にして消えてしまった。そしてRAMISAKAさんは無事である事もパーティーを組んでいるから分かるし、マップでこの先に表示されている事からこれは透明化だ、それも街全体が透明化されているのだろう。


「ほ、他の方も身分が証明出来るのであれば通行を許可されている」




 続々と入っていき、等々俺の番になり街に入ると、と、都会だ.......


 な、なんというか車や電子機器がない都会って感じで建物が兎に角高い!!!もうあれとか高層ビルだよ!!!え?ファンタジー...世界?え?ってなりました。そんなビルがそびえ立つ中、お城だけが目立つんじゃ...いやぁ〜...え〜...お城である必要無いじゃんって思うんだよな...


 ま、まぁ、今日は疲れたから明日報酬整理するとしてパーティーメンバーや遠征してきた人達に挨拶をしてくるのと.....挨拶が終わり次第、多分宿屋?(ホテル)に泊まってログアウトするか。

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