41 ラストチャンス
『ラミア・そろそろ敵が全部集まるわ!』
『うな太郎・こっちはいつでもいいよ!』
『RAMISAKA・ベンダー達はどうだ?』
『ベンダー・こっちはもう少し準備がかかりそうじゃ』
『RAMISAKA・分かった、ラミアももう少し陽動を頼む!』
『ラミア・分かったわ、準備が出来たら教えてちょうだい』
はい...今みんなが準備最大火力を放つ準備に取り掛かってます。俺?俺はその〜〜〜.....カッコよく俺に出来る準備するぜキリッて言っといて何もできることがないです.......【魔剣解放】もリキャストタイム中で使用不可、投擲アイテムも使い切り手持ちなし、バフを掛けることも出来ずただの置物状態ですね.....はい
他の人達は生産職の人からMPポーションを使用してもらってはバフを掛け合ってたり魔法職の人たちも詠唱を始めてたりと、動き回ってる感じですね。
「よう坊主、無事だった見てぇだな!...ん?なんかつれねぇ顔してんじゃねぇーか」
「あっ...ゴリさん.....俺に出来ることが何も無くて...」
「ガッハッハッ!なんでぇ〜そんなことかよ!聞いた話じゃ坊主絡みみてぇじゃねぇーかこの霧はよぉ、既に良くやってくれてるぜ?それによぉ、ここには腐っても最前線でやって来てる奴だって居るんだぜ?全て坊主頼りにするわけねぇーだろ!」
っとゴリさんが俺を励ましてくれるさらに続けて放った言葉「それに俺は使い切っち待ったが、他の面子がこの霧なら切り札使っても良いかも知れないって話があってよ!楽しみにしといてくれガッハッハッ」と言われた時俺は全てを察する、あぁ、ゴリさんみたいな魔法(物理)みたいなのがまだあるんだなと。この視界の悪さがあるせいで個々人誰がなんのスキルを使ったかも分からない為、見れないのが少し残念ではある.....まぁそのお陰でみんな隠し玉とか使ってくれるみたいだけど...
プルプル!(しーしゃ!僕もいるから!元気だして!)
「ユ〜キ〜ありがとう〜」
ユキにまで励まされてしまった。そこまで顔に出るタイプじゃないと思うのだがゴリさんは見た目に反して人情に機敏だし滅茶苦茶良い人だな(語彙力皆無)
『ベンダー・こっちの準備が整った、ラミア頼んだのじゃ』
『ラミア・ふふっ、今こっちも合図を出したわ!何時でも大丈夫よ』
『RAMISAKA・分かった!太郎合わせるぞ』
『うな太郎・おっけー』
マップを確認するとほぼ全ての雑魚が1箇所に集められていき隠密系スキルを使用したからか青い点、プレイヤーの表示が消える。追尾が不可能となった雑魚がその場に留まった!よし!今だ!いっけぇー!!!
最後にうな太郎さんとRAMISAKAさんがボスを雑魚の方に全力疾走する、モヤの中、少し離れた位置から「ブモォォォォオ」と雄叫びだけが聞こえて来るのは中々恐怖ではあるが上手く罠にハマってくれたようだ。
一際大きい点、ボスが雑魚を示す赤い点を消していく。あっ!この隙に緑の点が離脱した!
「今だー!イケー!!!!!」
誰が声を上げたかは分からない、この視界の悪さから少し離れると完全に姿を消してしまうからだ。しかし確かにその声を合図に遠距離攻撃が猛威を振るった。ズドーン、ドカーン、ズバッ、ガッハッハッ、様々な音が聞こえてくる。多分魔法スキルや剣技によるスキルを使ってる事は予測できるけど流石だ、前衛が居ない分最大級のスキルを使用しまくってる。それにこれがまだ第一射なのだ。
「ブモォォォォオオオオオ!!!」
音が病むと同時にボスの雄叫びにも聞こえる咆哮が聞こえるが残念あと三回は続くんだぜ!多分ボスは今放たれた方向に突撃しようとするだろう、だがそれは無駄、第一射を放ったグループは放つと同時に離脱、そしてボスがそこに飛び込めば第二射の射程に入ってるっていう!何とかあと二回で削りきってくれぇぇぇえ!!!!!
ズドドドーン、バチバチッ、バンッバンッバキューン、ん?今銃声の音が聞こえた気が.......それになんか音も変わったような.......い、いや気にしてもしょうがない.....ぅぅううういや気になるだろ!!!




