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影の進化  作者: アカグラス
38/42

38 見当違い

木・

ブクマ、いいね、誤字報告、感想等ありがとうございます!!!


累計10万PV突破してました!ありがとうございますm(*_ _)m


前回の続きでマイラ視点で書かせていただきました。


拙いですがよろしくお願いしますm(_ _)m

 

 ムカつくムカつくムカつく!!!


 なんでそんなに冷静なの?この子が危ない目にあったと言うのに!!!復活出来るからって見殺しにするの?その程度としか見てないの?


 元凶のボスを見据えると、再び此方に突撃しようとして来たが、今度はうーちゃんやラミちゃんに叩き付けられる形で止められていた。


「許せないわよね…このデカブツ…」


 呟く様に口に出し、怒りを元凶であるボスにぶつけるため走り出すのだった。



 ☆



「マイラ!また1人で!」


「ぐっ!フォローが間に合わない!」


 ラミちゃんとうーちゃんが焦ってるけど何に焦ってるのかしら…?私がこんなにも真剣になってると言うのに…


 うーちゃんやラミちゃんの様な動きが私に出来なくても私にもステータスっていう力があるの。私にだって攻撃を避ける事位できるって言うのに。


「[鮮血の演舞]」


 これは特殊スキルって言うらしいわ、まだ誰にも見せた事は無かったけど…どうしてもこのデカブツが許せないの、早々に決着をつけてしまいたいわ!!!


「うぐっ!!!ふ、ふふっ、うふふふふふ!いいわ!!!さぁ、踊りましょ!!!!!」


 私の身体に亀裂が走り血を噴き出す、最初こそ痛みが走るが徐々に高まる高揚感が私を楽しませる。[鮮血の演舞]はVITを極大低下、STRとAGIを大上昇してMPを消費しない変わりに持続的にHPを1になるまで減少し続けHPが1になると効果量が上がる非常に危険なスキルだ。もしも、私に何かあればうーちゃん達が何とかしてくれるから大丈夫よ!それにスキルを使用したからか今とても気分が良いの!!!


「ブモォォォオオオオ!!!」


「「「ファイアーランス!!!」」」

「「「ウィンドカッター!!!」」」

「「「ウォータースピア!!!」」」

「「「ロックバレット!!!」」」

「「「飛剣!!!」」」


 ズドドドオオオンッ


「っ!?今のは少し危なかったかしらっ、ね!」


「ブモォォ!」


 本当にうーちゃん達はこの猛攻の中、よく今までヘイトを保って居られるわね…前線に入ればそれだけ他プレイヤーの攻撃が降り注ぐというのに…よくやるわよね。


 そもそもレイド戦があるのに、レイドPTが実装されて無いってどう言う事よ!!!


「ふふっ、良いわ、やってあげる!!!!!」


「ブ、ブモォッ、ブモォォォオ!」


 斬って斬って斬って、斬り刻んであげる!!!数回の攻防の末分かった事だけどタイミングさえ見間違わなければ他のプレイヤーの攻撃に干渉しないで済むみたいなの、だからヒット&アウェイの戦法でデカブツのHPを削っていくわ!!!


 そろそろHPも6割に到達しそうねっ!次は何をして来るのかしら!全て叩き潰してあげる!!!


「ブモォ!!!」


 先程と同じ様に全身に生えている角や片翼が小刻みな振動をし、ドス黒いオーラを纏い始める。


「さっきと同じなのね、学習しないデカブツね」


「今回も儂に任せて貰うぞ!!![金城鉄壁の構え!!!]」


 ベン君から聞いた話だけど、このスキルも特殊スキルらしいわ、1日に3回限定でHPが満タン時に使用出来るみたいで1回使用すると9割のHPを代償に広範囲に攻撃無効のシールドを発生させるスキルって聞いてるわ。これで残り1回になってしまったけど、なにも隠し玉を持ってるのは私やベン君だけって訳じゃないはずだから大丈夫でしょう。大丈夫なはず…よね?


「ブモォォォオオオ!!!」


 そうこう考えているうちに、身体中に生えてい角や片翼の羽が射出されていく、ドス黒いオーラを纏ったまま。さっき誰かが使った魔術?のお陰でオーラが消えていたみたいだけど、このオーラはどんな効果なのかしら…まぁ、また無効になるんだけどね。


 全ての角は羽がベン君の光の盾により、弾かれていく。これで終わりね…そう思っていたのに、弾かれていったはずの角や羽に纏っていたドス黒いオーラに導かれる様に浮き始め、形を成していく。


「マジかよ、雑魚沸きがここで来るのか…」


 誰かの呟きが聞こえ、角からはドス黒い角ウサギが羽からはドス黒いフクロウが生まれていく。


「これは骨が折れそうね…」


 私のHPはすでに残り1であり、スキルの効果的に今が一番効果量があるには間違いない…けど…目算で50を超える雑魚がデカブツの周りに群がっているわね。雑魚の攻撃を潜り抜けデカブツに攻撃を与えるのはかなり厳しい戦いになるかしら…


 戦闘中も視界に収めていた白髪の少年と白いスライムが突然ボスに近づいて行き…え?


「え?ちょっと!!!なにしてるのよ!?!?!?」


「ブモォォォオオオ!!!」

「「「「「キュッキュッ!!!」」」」」

「「「「「ホーホー!!!」」」」」


 そう言うも声は届かず、近づき過ぎたのか雑魚やボス達のヘイトを買っていくのが分かる。このままじゃ助けに間に合わない!そう思っていると白いスライムが空高く魔法陣を展開し始める…




 パキンッ


 気が付いた時には私の視界が白く染まっていた…


「こ…れは、なに???あの子が…やったの?」


 プレイヤーも雑魚もデカブツも地形すら関係なく私達PT以外すべてが氷に染まり、吹雪の如く雪が降り注いで行く…今の光景から考えるに白いスライムの魔術だと予想できるけど…私の中の常識がそれを認められずにいた。


「な、なにが起きたんだ!皆は無事か!?」


「これは…僕も予想外だったかな…」


「まさか、これ程までとは…どうなっとるんじゃ……」


 ラミちゃんはそもそもが何が起きたか分かってないみたい。うーちゃんとベン君は彼の行動を見てたみたいだけど状況の変化に追いついていない、それは私もなんだけど…ま、まだ何かするの!?


「さ、流石にこれ以上は危険だわ!」


 何をする気かは知らないがこれ以上近くに居たら危険だ、何時凍結状態が解けるのかも分からないのに!!!無数の魔法陣が展開されるのを見た私は彼を…()()ちゃんを助けに行くべく動き出すのだった。

読んで頂きありがとうございます!

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