32 準備
木・
ブクマ、いいね、誤字報告、感想等ありがとうございます!!!
短いですがここまでにします
拙いですがよろしくお願いしますm(_ _)m
≪ログインしました≫
プル!!!(きた!!!)
「っ! 」
プル…………
「わぁ〜!ごめんよぉ〜!!!」
ログインして直ぐ、恒例の攻撃とも似た突進をしてきたが、今日は華麗に躱してみせた。するとユキが思いの外落ち込んでしまったので謝ってます…
ユキのご機嫌を取っている間に今日の予定を決めていく。と言っても、今日は22時から大国に行く予定があるのでそれまでに買い揃える物をリストアップしていく。現在時刻は現実時間、ゲーム時間共に21時と少し早めにログインしているので、買い物をする時間くらいならあるのだ。
「取り敢えず、シャルサの所に行ってみるか」
プル!
いつの間にか、ユキのご機嫌も取れていたので屋敷の扉を開けると、使用人の方達が居たのでリゼさんがいるか、聞いてみたが最近は大国に居ったきり帰ってこないだとか。少し心配ではあるが使用人の人達曰く、放浪癖があるらしく、数週間帰らない事も多々あるらしい。
まぁ、俺もこれから大国に行くので会える可能性も有るから、その際お礼を伝えようと思い屋敷を後にする。
☆
路地裏に到着すると、遠目からシャルサの露店が見えてくる。
「シャルサと…もう1人いるな」
プル?
もう1人の人物は魔法少女が第一印象だろう、ピンクの髪にピンクと白をを基調としたローブを着ている…あれは、ぶっ続け少女こと[いみる]さんだ。
「ユキ…ちゃん!!!」
プル!!
「あっ!貴方ボス戦の時にいましたよね?」
「あぁ、俺はシーシャって言います」
シャルサがユキに気づきユキと遊び出している間にいみるさんが話しかけてきた。状況変化に追いつかずとりあえず自己紹介してしまった。
「私はいみるって言います、よろしくです」
「あ…シーシャさん…も…いらっしゃい…」
「そ、それでこの白くて可愛いのはなんですか!?」
いみるさんはユキを見て触って良いのかうずうずしている様子なのでユキに付いて軽く説明した後、シャルサと一緒に遊び出した。シャルサに関しては俺の存在を忘れてたな…
兎に角、今はポーション類を買おうと商品を見てみるがポーション類が全く無かった…
「遠征…組の…人達…」
「あ〜、大国に皆で行こうって人達がちょっと前に買い占めて行っちゃたんですよ!」
「そ、そうなのか…」
シャルサの言いたい事をいみるさんが代弁してくれる。なら、ポーション類は、ばあさんの所で買うしかないな。この時間だと辺りの現地人のお店は閉まっている店も多いからやっているか微妙ではあるが、ここから一番近いからな。
「あれ?2人は行かないのか?」
「私たちは学生だからそろそろログアウトしないといけないんですよ」
「わたしと…いみる…リア友…だから…」
2人はリア友だったのか、まぁ確かに仲良さげにユキと遊んでると思ったよ。
「でも、明日には私のレベル的に行けそうなのでシャルサと2人で行けますので!」
「そうなのか、まぁ、なんか助けがいる時は言ってくれ」
「はい!ありがとうございます!」
いみるさんは話てる分には普通の子っぽいな。いままでやってきた事を考えると疑問に思う部分もあるがな…
そんな事を思いながら、お目当ての商品を見つけた。以前シャルサが使っていた[火炎爆液]というアイテムで、5メートル範囲に150の固定ダメージ+火炎の状態異常を付与する事が出来るアイテムである。このアイテム1個が2千ギルと結構かかるので5個だけの購入にする。
昨日のクエストで8千ギル稼いでいたので現在の所持金が7900ギルになったが、このアイテムはかなり強力だと思うのでいい買い物だったと思う。
「じゃあ、俺たちはそろそろ」
「あっ!ちょっとまって!」
プル?
そう言い踵返した俺に向かっていみるさんが寄ってきた。
「フレンド登録してもいいですか?」
「あぁ、そうだよな」
あっ!完全に忘れてた…フレンド機能を使わな過ぎてシステム自体を忘れていた自分が少し恥ずかしい。いみるさんとフレンド登録を済ませるとフレンド欄に名前が追加され。こ、これでフレンドが二人目になった!と、このゲーム二人目のフレンドに少なからず嬉しくなった。
そうだよなフレンド機能があるんだよな…ゴリさん達ともフレンドになりたいな…有名人だから無理かもしれないけど。
「じゃあ、行くわ!シャルサといみるさん、またどこかで!」
「またね!まぁ、直ぐに会えると思うけどね!」
「ユキちゃん…またね…」
プル!
シャルサはもうユキにしか視線が行ってないな、シャルサに何か聞くことがあった気がするが今から戻るのもな、今度聞くことにするか。
☆
閉まっていることを覚悟の上で来てみたが、店の明かりが点いていたのでまだ営業中だ。
カランッカランッ
「・・・・・・・・」
中に入るといつも道理、ばあさんが新聞を読み、無愛想にも無視を決めてくる。俺もポーション類を購入して早々に立ち去りたいので動きを速める。
ポーション類はあるな!これを購入してあと魔力水も必要になるかもだから水も購入!
「会わない間にあんた、おかしな事になってるね…」
「は?」
「それに、今日は北の方が騒がしいみたいだけど何か知ってるかい?」
「それは多分大国に」
っ!突然おかしいって言われて無視する気満々だったのに出来なかった…しかしおかしな事?称号関連か?
「そうかい…時が来たって事かね…ルフステって男には気を付けるんだよ」
「なんでいきなり?」
≪一部�����の情報開示がなされました≫
好感度的言えばマイナスもしくはゼロとも言える俺に何故突然忠告してきたのかわからない。とか思ってたら突然のウィンドウで俺の思考は真っ白になる。え?ナニコレ、称号のあれですか!?えっと、と、とりあえず落ち着け!あ、あとで確かめよう、ばあさんとの話がまだ続いてるのだ。
「エリーゼがあんたを気に入ってるからね、忠告してあげようと思っただけだよ」
「気を付けるってどんな人かもわからないのだが?」
「ふんっ、人柄なんて直ぐにわかるさね、ただ、奴との交渉事は何があってもしてはいけないよ、それはあんたが思う結果にはならないからね…」
最後の言葉を悲しい瞳で言うばあさんは、何処か遠くを見つめている。
「それでも、如何にもならなくなったら…ここに来な」
「わかり…ました」
今日は随分親切なばあさんだったな。もし、何かが起こったときは助けてもらうことにするか…そう言えば以前にも似た様なこと言われたな。このばあさん元から親切なのかもしれないな。それならかなり人付き合いが下手なのかもしれないな。
俺は、ばあさんについて考察しながら買い物を終わらせ店を出る。
「精錬しながら北の外壁に向かうか、称号は…まぁ北の外壁着いてからでいいか」
プル!
独り言だったのだが、ユキの同意も得られたので精錬しながら北の外壁に歩みを進めるのだった。
読んでいただきありがとうございます!
次話も明後日になりそうです;;
間に合わなかったらごめんなさいm(_ _)m




