19 ラストスパート
マッスルマッスル言いすぎて思考がショートしました。
拙いですので暖かい目で見て頂けると幸いですm(_ _)m
突然周囲のプレイヤーがボスから離れろと言いだすので敵に背を向ける形で飛びのく、すると火を噴く竜巻が現れボス含む周囲のウルフたちを巻き込み巻き上げていく。
術者と思われる少女を目視すると何処か狂気じみた笑みを浮かべていて普通に怖かった
今の火を噴く竜巻でボスのHPを0.5割ほどは削っていったが、トリガーになったのかは定かじゃないが、氷漬けだったウルフ達が解き放たれる。
今までのHPなら雑魚を相手にしながら削ることは不可能だっただろう、しかし今の竜巻で少なからずとも雑魚ウルフ達がポリゴン化し、ボスのHPも残り1.5割程になったため行けるかもしれないと思った。
そして今の竜巻によりぶっ続け少女のMPは底をついたのだろう、魔術を放つ素振りを見せず雑魚ウルフから走って逃げ、此方に来たので守る事にした。
「ガッハッハ!すげぇ隠し玉がでてきたもんだぜ!!!おめぇらもここからは全力で行けやぁぁ!」
ゴリさんがマッスルゲームズのメンバー3人にそう言う。
「今までだって全力だってんだ!!!」
と、テイマーのマッスルが言い
「ガーハッハッ!わかったぜ!イベント用に取ってた取っておき使わせて貰うぜ!!!」
と、弓士のマッスルが言い
「あちーなおめぇら!ガッハッハッ!いいぜ見せてやるぜ!!!」
と、魔剣士のマッスルが言った
いや、マッスルが4人横並びになると爽快だな!
今まで、この人達が目立った記述は見てないが先の戦闘でもマッスルに相応しくない合理的な戦いを見せ普通に上手いと思っていたが、本来の戦い方ではないのだろう。
テイマーのマッスル以外が一様に装備を変えていく。
と言うかテイマーなのに従魔が見当たらない、まぁ、マッスルに連なるモンスがいないからなのかもな、完全にサポート一択で合理的な立ち周りを見せていた。
「やったるぜオラァァァァア」
弓士のマッスルは弓を仕舞い矢だけを両手に持った状態で振りかぶるように投げるも、明後日の方向に飛んでいく。
これでは当たらないな、と思ったのも束の間矢がカーブを描き1射目が命中した、そう、これは1射目なのだ、彼はストレージから矢を取り出しどんどん投げつけていく、弓を引く、狙いをつける、この動作が無いだけで今までの倍の速度で矢が放たれていく。
やべぇーな、マッスルカッコイイぞ!!!!!
魔剣士マッスルも篭手の様な物を装備した状態で茶色の魔剣、多分土魔剣を握っている
しかしこのゲーム2つの武器装備は出来ない仕様のはずなので、あの篭手は防具由来なのだろうと思っているとボスに向かって走り出し、ボスの顎に魔剣で切り上げる。
ゴッ
剣に相応しくない音と共に、ボスが宙に浮く、蹴りを放ちさらに浮かせて最後に剣をボスの頭部振り下ろし
ドォォンッ
と言う音と共にボスは地面に叩きつけられる、立ち上がろうにもフラフラし立ち上がれずにいた、これは、状態異常のスタンだろう。
俺とゴリさんでこの状況を産んだ功労者のぶっ続け少女を守っていたが、このチャンスを逃しせる程余裕はない。
他のプレイヤーも同じ考えだろう、雑魚を無視してボスに最大火力を放ち出す。
既に満身創痍だったボスは20人以上の一斉攻撃に耐えられるはずもなく
《ワールドアナウンス》
《[ピクセルの森林]のボスモンスターが討伐されました》
《条件を満たした為、参加報酬が配られます》
《MVP報酬[ユキ]に決まりましたおめでとうございます》
《ラストアタック報酬[ゴリ]に決まりましたおめでとうございます》
《最高支援貢献度報酬[カンム]に決まりましたおめでとうございます》
《全報酬はメッセージ欄からお受け取りください》
《ユキはNPCであるためパーティーメンバであるシーシャに報酬が明け渡されました》
《称号:怨念を打ち払う者を獲得しました》
《種族レベルが上昇しました》
《職業レベルが上昇しました》
《種族レベルが上昇しました》
《職業レベルが上昇しました》
《魔剣技スキルレベルが上昇しました》
《魔剣技スキルレベルが上昇しました》
お、おう、ボスを倒したと同時に雑魚ウルフが一斉に逃げていくのを横目にリザルトを確認して消していき、レベルが2つも上がったことよりも、マッスルやぶっ続け少女を抜いてユキがMVPで驚愕しました。
他プレイヤーは勝利に歓喜し、凄い雄叫び声が森林中に響き渡る。
ぶっ続け少女も何とか生き残ってくれていた。
《ワールドアナウンス》
《[ピクセルの平原]のボスモンスターが討伐されました》
《参加条件を満たしていない為報酬は支払われません》
おぉ!向こうも終わったみたいだ!
リザルト画面を見ているとゴリさんが近寄ってきた。
「おい坊主、この後祝勝会やるんだがくるか?」
「んー、いえ!今日はギリギリまで狩りしようかと!」
「ガッハッハッ!ボス戦終わってすぐ別の狩場とは元気でいいじゃねーか!」
「まぁ、でも、自分は何もしてないので…」
「そんな事はないぞ!奴の気を引いてくれただけでもかなりやりやすかったしな!」
そう言って頭を撫でてくれる。
「それにそこのちっこいのもありがとな!」
プルプル!!!
そう言ってユキにお辞儀をするマッチョ、な、な、なんかマジでカッコイイこの人達!!!
「ガッハッハッ!そう言って貰えて嬉しいぜ!また会ったらよろしくな!」
そう言ってゴリさんは踵を返し去っていった。
俺は、口に出てた事実を突きつけられ恥ずかしさのあまり早足で森林エリアから離れるのだった。
読んで頂きありがとうございます!!!
次話は明日の12時に予約させていただきましたm(*_ _)m




