14 生産とクエスト
※13話のステータス画面の数値が間違っていましたので訂正しましたorz
INT 28→INT30
自分で読み返して見て目を疑いましたね(´;ω;`)
仕事も想像以上に早上がり出来たため投稿します。
拙いですが暖かい目で見て頂けると幸いですm(*_ _)m
魔剣士協会に着き、受付でクエスト達成報告をする。
「此方の水晶に手をかざしてください」
そう言われたので手をかざすと
「はい、確認が取れました、こちらが報酬になります」
[500ギルを獲得しました]
500ギルかショボイな〜、まぁ、スライム5匹ならこんな物か…
「えっと〜このクエスト受けます」
そう言って、前もってクエストボードから決めていたFランククエスト、ウルフ10体討伐を受ける
後は錬金術士ギルドで[綺麗な水×10]納品クエストを受けることにした。
店売りの水が1本20ギルでクエスト達成報酬が500ギルなためMPに余裕があれば大量の金策にはできるだろうが、スキルを使えるようになったのであまり無駄使い出来ない。
しかし、協会ランクを上げないと他のクエストやスキルの解放が後々出来なくなるため早い段階で協会ランクは上げておきたいのだ。
魔剣士協会から徒歩10分程で着く錬金術士協会に着き、クエストを受注と同時に既に手持ちにある、綺麗な水を納品した。
[500ギルを獲得しました]
ユキ用の物として今後一杯必要になるがこの熟練度だとほぼ失敗しない為、綺麗な水は戦闘をしない時は積極的に作ろうとおもう。
今日の予定では現実時間で13時まで生産して、15時から7時まで戦闘をする予定だ。
夜はボスモンスターが出てくる可能性あるんだよな、防具が揃ったら何とかなったりするかもな、そうすればボス素材も…うへへっ
妄想してたら変な笑いが出たが、水を買いにNPC店に行く、すると無愛想なおばあさんが新聞を読みながら座っていた。
「……」
「あの、水を買いに来たのですが…」
そう言うと棚がある方向を指を刺さす。
めっっっちゃ無愛想だなと思いつつも、目の前に向かうとウィンドウが開き水があったため、100本購入する。
「あんた、厄介なのに目をつけられたね」
「…?」
今の俺の事?新聞の事?
「ふんっ、なんかあったらまた来るといいさ」
「えっと?厄介なのって?俺のことですか?」
「……」
なんだこのばぁさん寝ぼけてんのか???
「あの〜……」
「あの〜!!」
「……」
だ、ダメだ…このばぁさん、完全無視決め込んでやがる。
話しても無駄だと察し、踵を返して店を出る
ばぁさんの事を記憶から消し去り、精錬をしていきたいのだが街道の大通りだと人気も多くやはりと言っていいか此方を見てビックリしてるプレイヤーも居るので居心地が悪い。
「どうしたものかな〜」
プル?
現在の所持金は100ギルなため宿屋に行くことも出来無いのでユキを撫でながら考えていたが、前に路地裏でシャルサを見かけた所なら今よりはプレイヤー数も少ないだろうし行ってみるかと思い歩き出す。
路地裏に着いてみたがやはりこの時間にはシャルサは露店を構えておらずプレイヤーも時々通りがかる程度で気にする程でもなかった。
「よし!精錬しますか!」
プルプル!
[水]→[綺麗な水]に必要なMPが20、今の総MPは魔剣装備時に増えなんと700である。自然回復量が1分に1割の回復、全回復に10分必要だ、失敗さえしなければ40分で100本できる計算だ。
――――――――――――――――――――――
《鑑定スキルレベルが上昇しました》
《錬金術スキルレベルが上昇しました》
《錬金術スキルレベルが上昇しました》
[綺麗な水]×90
[魔力水]×10
「やっっとおわったぁぁあ」
あれから1時間かけて作っていき、ユキ用に魔力水も作っておいた時には、現実時間で11時になりゲーム内時間だと15時になっていた。
これで手持ちが以前持っていたのと合わせて綺麗な水が92本、魔力水が13本になり、魔力水の成功率も体感3回に1回は成功するようになった。
特に集中する必要も無いが、同じ作業を淡々とこなして行くと流石に飽きる、MP自然回復の時間もユキを鑑定してみたりしたけどLv差があり過ぎてそもそも鑑定出来なかったしやれることも無いのでひたすらユキを撫で回しながら時間を潰していた。
半分程は納品にまわしても大丈夫そうだし錬金術士協会に向かう事にした。
歩き始めて、と言ってもすぐの所にあるため3分もしないうちに着き、受付で受注=納品を5回繰り返した所で
[2500ギルを獲得しました]
「規定回数のクエストクリアを確認致しましたのでEランク昇格クエストの受注が可能です、直ぐでなくても後ほど受けることが可能です。」
そう言って出されたクエストは
([魔力水]×5・[極小魔石〈優〉]×5を納品する)
極小魔石〈優〉も今のスキルレベルなら作れるだろう。
「これならすぐできるな!今すぐ受けます!」
「かしこまりました、では4日以内に納品してください。」
話を終え、踵を返し協会の外に出る。
さっきの場所に戻って精錬するか!
プルプル…
ユキからお腹空いてきちゃった、と言う感情が伝わってきたので魔力水をあげて、先程と同じ場所に戻ってきて座り込み精錬を淡々としていく。
精錬に時間を使いまた1時間くらいたっただろうか?
後は〈優〉が3個で納品ラインに行くのになかなか成功してくれない、と思いユキを撫で回していたら声が聞こえる。
「あ…あの…こん…に…は…?」
そこには、フードを深々と被った気弱少女のシャルサがいた。
「んーと、ゲーム内時間だとそろそろ夜だけど現実だと昼だしこんにちはでも合ってると思うよ?」
まぁ、プレイヤー限定ではあるけどね
「はぃ…あ…それ…で…」
「ここで…ぉ…店…ひ…ぃ…ても」
「ん?あぁ!お店ね!大丈夫だよ、寧ろ俺もここで生産してても大丈夫?」
「だぃ…じょ…ぶです…」
「あり…がとう…ござい…ます」
そう言ってお辞儀をして少し離れた所に行きイベントリから露店セットと思わしきものを出して広げていく
今日はNPC店で買っちゃったから買う物ないんだごめんね?っと心の中で呟きながら精錬に戻るのだった。
――――――――――――――――――――――
《錬金術スキルレベルが上昇しました》
いよっしゃあああああ成功だあああああ
あれから30分程経過して、商売の邪魔にならないように心の中で叫ぶ、極小魔石(優)がなかなか成功してくれなかったためまだ少し熟練度不足だったみたいだ。
根気でどうにかなったものの「行けるだろ」って気楽に考えていたあの時の俺を殴りたい。
(俺が錬金術をしている間、ちょくちょくシャルサの視線を感じたのでユキをシャルサに紹介したりしてMP自然回復の時間を潰したりしていたが、そのときのシャルサは正に天使の様であり父性本能を擽られた。
「こ、こ、こ…の子、か、か、かわ…いい!」
そう言ってユキを愛でるシャルサは何処と無く饒舌になっていたと思う。(閑話休題))
さて!錬金術師協会に行って報告してきますか!
「ユキ?そろそろ行くよ?」
プルプル!!!
声に反応してシャルサと遊んでいた、ユキが俺の頭の上に来る
「ユキと遊んでくれてありがとな?」
「いぇ…また…来て…ください…」
「お、おう!また今度来るよ!」
明らかに寂しそうに言うシャルサの「来てください」には妙に力が篭っていて少し怖気付くも、無難な返答をする。
ユキは一杯遊んで貰えたうえ、シャルサから魔力水も頂いていて、凄く機嫌が良さそうだ。
それから錬金術士協会に向かい納品すると、報酬の2000ギルを獲得し無事Eランクになることができたので、Eランククエストはどんな感じなのか確認してみる。
[浄化水×5の納品クエスト]
[炸裂草×5の納品クエスト]
[小型魔核×1の納品クエスト]
他にも魔力水やシルバーインゴッドの納品クエスト等もあったが特に目に着いたのが浄化水、炸裂草、小型魔核だった。
浄化水は魔力水と同等のクエスト報酬であるため、魔力水の上のランクと言うわけではない、予想では錬金術スキルで新しく覚えた[錬合]スキルで作れるものではないかと考察する。
あとは、炸裂草と小型魔核だが単純にロマン溢れた名前だったからだ!!!
ほら!そのうち大樽〇弾とかで綺麗な花火を上げて「芸〇は爆発だ!」的なことができるよ!やったね!!!
小型魔核もゴーレムとかホムンクルスを連想させる名前だし絶対ほしい!!!
ただ、何処で聞けばいいんだ?受付で聞いてみたが「分からないです」って言われちゃったし…
なんで錬金術士協会の職員が知らないんだよおおお
んー、生産職としてレベルも高いシャルサなら知ってるかな?
ただな〜、今日は戻ってこない空気出して別れたのにまたすぐ戻っていくのもな〜、「ならユキちゃん置いてってよ」って思われそうだし、現実世界で1時になるから一旦落ちてご飯食べるか。
午後にログインした時に聞いてみよ。
それから錬金術士協会から1番近い宿屋に入り、500ギルを支払いを済ませて部屋の中に入る。
ユキは就寝中なのかな?
少し潰れ気味に頭の上に乗っかって居るユキを枕の横に置きベッドに入り添い寝状態を堪能してからログアウトするのだった。
読んで下さりありがとうございますm(_ _)m
次話は23時に投稿出来ればさせていただきます。




