12 報酬?
初ログインからの1日も終わりました。
拙いですが暖かい目で見ていただけると
幸いですm(_ _)m
「ユキ?大きくなってない?」
プルプル!!!
なんかね俺のユキがね、大きくなったの!
先程見たウィンドウはもう既に俺の頭にはない
魔力水を2本与えたら手のひらサイズのユキがノーマルサイズに戻った。
よく食べた(飲んだ)から育ったのかな?
いや、もしかしたらこのサイズが平均サイズで食事を取っていなかったから萎んでいた可能性もあるのか?
え?何それめちゃくちゃ可哀想やんけ
俺は1人考察しながら哀れんで、これからは甘やかしてやろうと決意する。
プル?
ユキからどうしたの?見たいな感情が伝わってくる
「これが称号効果にあった以心伝心かな?なんでもないよ〜ユキは可愛いなって」
プルプル!
よ、よ、よろこんでる姿もカワユイ!!!
時間を確認するとゲーム内時間で4時になっていた。
あと1時間でボスモンスターは消える訳ではあるが、俺のレベル的に森林フィールドを無事に抜け出せるだろうかと思案する。
ユキももう既に一緒に行く気満々だし、今まで以上に慎重に行動しなくてはならないな。
「ユキは俺が守ってやるよ」
プル?プル!
一先ずユキをパーティーに申し込んでみようと思いメニューを開き申し込み画面を見る
[フリージングホワイトスライム Lv20]
ん???
コレガ、ユキデスカ?
近くに他に招待できる名前もなくて、え?俺の4倍近く離れてるんですが?ん???
ヤバい、思考が追いつかねぇー、ユキならウルフとか敵じゃないじゃん、何ドヤ顔で「守ってやるよ」だよ、寧ろ守ってくださいユキ様!!!!
「ユキ、もしもの時は助けてくれな、頼りにしてる」
プルプル!!!
パーティー申請をしながら言った俺の言葉はきっと顔を引き攣らせながら言ったに違いない、ユキから、もちろん!見たいな気持ちが伝わって来るのが心に痛い。
プルプル!
うん、嬉しそうにするユキ、強くてもカワイイのには変わらないから深くは考えない!!
後はここでできることも無いし、踵を返し階段を上がろうとする。
プルプル
ん?ユキが棚の前に立って待ってって感情が伝わってくる。
プル!プルプル!
そっか、ビーカーの中のはやっぱりスライムでユキとしてはこのままは嫌なんだな、弔って上げないと行けないな。
そ、そういえば俺1番最初にユキに渡したのって極小魔石〈中〉って同僚の亡骸渡した事になるのか?
うわ〜酷い事してしまったな。
そう思いながらビーカーやフラスコを家の外に持ち出し、穴を掘って埋めようとする。
プル!!
ん?ユキが俺の持ってきたフラスコとビーカーを割った!
すると中に入った液体はポリゴン化して消え去り、魔石のみが残っていた。
プル!
ユキから魔石はいらないって感情が伝わってくる
「もしかして、フラスコとかビーカーに入ったままだと魂とか成仏的なことが出来ないとかか?ユキとしてはそれが可哀想だったとかか?」
プルプル!!!
その通りであるらしい、ふむ、ならスライム討伐自体はそこまで抵抗が無さそうだな、まぁユキを見てると普通のスライムを倒そうとは思わないが。
[極小魔石〈劣〉]×20
[極小魔石〈中〉]×15
[極小魔石〈優〉]×5
あれから行き来して全てのスライムの亡骸をポリゴン化させた。
白骨化した物は大丈夫なのかって?
あれは既に魂も無くなっている状態らしくて試しに1体外に出して見たが何も起こらなかった。
魔石が一気に40個手に入ったのは誤算だったが、コレもユキのお陰だろう。
【魔剣創造 Ⅰ:0/100】
これならそろそろ作れるのではないか?
そう思い手持ちの魔石の確認をする。
劣×38
中×17
優×5
試しに極小魔石〈中〉を使用する
【魔剣創造 Ⅰ:3/100】
3も上昇した!劣が1だと考えるとかなり素晴らしいのではないだろうか!?錬金術バンザイ!!!
【魔剣創造 Ⅰ:51/100】
中を全ツッパした結果がこれである!
かなり上昇したな!
続いて優を全ツッパと
【魔剣創造 Ⅰ:76/100】
優は1個につき5も上昇した!
〈優〉は今の俺だと作るのに効率最悪だから明日の昼は錬金術で全部〈中〉を作るぞおおお
節約にもなってスキルレベルも上がる一石二鳥じゃあああ!!!魔剣も作れたら一石三鳥じゃあああ!!!
《ワールドアナウンス》
《[ピクセルの森林]のボスモンスターが討伐されました》
《条件を満たした為、参加報酬が配られます》
《MVP報酬[ウナ太郎]に決まりましたおめでとうございます》
《ラストアタック報酬[RAMISAKI]に決まりましたおめでとうございます》
《最高支援貢献度報酬[ムッキ]に決まりましたおめでとうございます》
《全報酬はメッセージ欄からお受け取りください》
わ〜お、知ってる名前がありますね!
さすがだな〜(遠い目)
おっと、そうだ参加報酬を受け取ろう、えっと〜なになに?
[魔狼の爪]×1
[魔狼の毛皮]×1
まぁこんなものか〜木刀で腕殴っただけで貰えたんだから儲けものって考えよう
「よし、じゃあ行こうか、ユ、ユキ?」
プルプル!
俺が魔石やらウィンドウやらに時間を取られている間にユキは他のスライムと戯れて(蹂躙して)いた!!
薄々勘づいて居たけどユキには仲間意識は無いみたいだ。
先程のビーカーの件もただ単純に可哀想だからとかそんな理由かもしれない。
極小魔石〈劣〉がまた20個ほど増えたが気にせず、今は街に戻る事に集中しよう。
ユキを頭の上に乗っけてボスウルフを最後に見た場所に向かうのだった。
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「お!外壁が見えてきた!」
俺は今何をしているかと言うと散歩である。
なんかね、ユキがね、強すぎてね、
ウルフと出会う、ユキが突っ込む、訳分からん氷魔法で周囲のウルフが凍結する、ユキが突撃する、経験値貰える。
[小魔石〈劣〉]×13
[ウルフの牙]×8
[ウルフの爪]×10
[ウルフの毛皮]×13
このループを現在まで3回ほど繰り返した際のドロップ品だ。
何もしてないのにもう種族レベルが9になりました、はい!
リザルト画面を確認している際に頭の上に戻ってきたユキを撫で回す。
「ユキ、ありがとなぁ〜」
プルプル!
MPに余裕があれば魔力水を貢ぐのだが残念ながらMPポーションは無く回復した分のMPだけでは錬成に成功しなかった。
ステータスポイントも今は割り振っておらず
明日また割振ろうと思う。
そうこう考えてる内に外壁を超えて街に戻ってきたので、宿屋を探す。
時間的には現実世界で18時、ゲーム内時間で6時と、まだ1時間ログイン時間に猶予はあるもののボスモンスター達のせいで逃げ回っていたのが精神的に疲れたので、ログアウトする事にした。
1人なら街道でもログアウトで良かったのだがユキを1人で放置することで問題が起きても嫌なので宿屋に泊まることにした。
魔剣士教会から1番近い宿屋に入り500ギルを払いベッドに入ると
《ログアウトしますか?YES/NO》
と出たのでYESを押すと俺の意識は暗闇に飲まれるのだった。
読んで頂きありがとうございますm(*_ _)m




