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影の進化  作者: アカグラス
11/42

11 逃走の果てに

一日目のログインなのにまだ続いてるって言う恐怖です:(´◦ω◦`):

拙いですが暖かい目で見ていただけると

幸いですm(_ _)m


「ここはどこだ?」


 諦める素振りを見せないボスウルフ達が目の前にいる為とりあえず離れることにしたが何処に向かえば良いのか分からない。


 とりあえず、結界内の中心地点を目指して歩くことにした


「お願いだから何も出ないでくれよ」


 ここがボスフィールドとかそう言った類の場所なら俺は詰んでしまう為、何も出ない事を祈りながら進む


「なんでこんな所に家が?」


 少し離れた場所に古びた木造の家が存在していた


 誰か居るかもしれないと思い近くによると赤色、水色、薄緑色、茶色と様々な色のスライム達が家の周辺を徘徊しているのが見える


 これじゃあ近づけないな、複数相手取って勝てる見込みもないし、そうだ!鑑定でおびき寄せて一体ずつ相手取ろう。


 [ファイヤースライム Lv5 HP150]

 [ウォータースライム Lv5 HP150]

 [ウィンドスライム Lv5 HP150]

 [ストーンスライム Lv5 HP150]


 《戦闘に勝利し、極小魔石〈劣〉をドロップしました》×15

 《種族レベルが上昇しました》

 《職業レベルが上昇しました》



 あれから30分かけて1匹ずつ確実に倒していきました、攻撃手段は単純で体に火を纏って突撃、他も似たようなものだったが、以前よりAGIが上がっている為スライムの攻撃が遅く見え、当たる気がしない。


 15匹も倒したがスライムはまだいる、だが家への通路は開けた為、スライムを無視して走って少し固かった扉を開け中に駆け込む。


「ふぅ〜今思うと鍵空いてなかったらヤバかったな」


 自分の考え無しの行動に背筋を冷しながら反省する。


「やっぱ、ここまでスライムは追ってこないか、いやノンアクティブって可能性も高いのか?」


 ただ名前が違っていた為その考えが出てこなかった。

 それに、家の周辺にいたスライムはこの家自体には近づく素振りを見せなかったのも事実であり、どっちが正解かは分からないでいた。


「とりあえず探索するか…と言ってもこれは…」


 中は数年人が住んだ形跡もなく強盗に襲われたかのような散らかりようであった。


 リビング、キッチン、寝室と捜索している中で興味深い物を発見する。


 傷だらけのソファに足を引っ掛けた時にたまたま仕掛けが作動したらしく、ソファの座る部分が上に開いて、中に本の様なものを発見する。


 この家の主と思われる日記を発見した


 [ロール・バルバトスの日記]


 どうやらここは研究所だったようだ。


 ロールは王国と自身の師匠に酷い恨みを持っているみたいだ、全て壊すとか絶対殺すとか憎悪に染まった内容が綴られている、最終的には禁忌に手を染めて国から敵視され逃げ惑う羽目になったみたいだ。そしてロールはこの場所にも王国の手の物が来ることを予見していて最終段階にあった研究を捨て逃げる決意をした。

 だけど、復讐を諦めたわけじゃない、あと数年もすれば研究は実を付け積年の恨みを晴らされる事になると言った内容だった。


 最終ページには隠し地下への行き方が書かれていたので向かうことにした。


 寝室に向かい手順通りに仕掛けを解いていく。


 ベッドの近くに不自然に置いてある天秤にこれまた不自然に置いてある読めない文字が彫り込まれたペンダントとカッコイイ紋様の入ったコップを置く


「最後に魔力を含んだ水か、綺麗な水で大丈夫かな?」


 イベントリから[綺麗な水]を取り出し、紋様の入ったコップに入れていく


 満タンまで入れたが何も起こらなかった……


 くっ、MPポーションで代用できるかな?


「うがぁぁぁぁあ」


 水とポーションが無駄になったあああああ


 はぁぁぁあ、綺麗な水を精錬したら行けるかな?


 ここまで来て行けませんでしたって悲しすぎるからな!!!


 そうと決まれば


「精錬!!!」×5

 [綺麗な水]


 失敗した、MPポーションも残り4個となっていたが1個使用して再び錬成する


「足りてくれよ、精錬!!!」


 《[綺麗な水]の精錬に成功しました》

 《錬金術スキルレベルが上昇しました》

 [魔力水:魔力を多分に含んだ水、また素材として使用する事で質を高める事がある。飲水することでMPを少量回復可能]

 《鑑定スキルレベルが上昇しました》


 よっしゃああああ、成功だぁぁぁあ


 成功に喜びつつもも魔力水をコップに入れる。


 ガゴッ


 音がして寝室にある書棚がスライドしていく


 こういう隠し通路ってロマンがあるというか興奮するよな!


 書棚が開かれ地下に降りる階段が現れる


 階段を下って行くと研究施設と言える景色がそこにはあった。


 中央には細長いテーブルに研究器具と思われる機材が置いてあり、右側は棚にフラスコやビーカーが入っていて赤色や青色の得体の知れない液体と極小魔石が入っており、左側には獣檻が複数個並べられていて息絶え白骨化した物が入っていた。


 最初に右側を見て、コレ、スライム?


 予想でしかないがフラスコの中に入っているものが外で見たスライムと同じ色合いなのだ、それが複数個に別れて棚に置いてあった。


 左側を見ると8本足のウルフの様な白骨等、キメラっぽい白骨ばかりが入っていた。


 ガシャンッッッ


「っ!誰かいるのか!?」


 突然の音にびっくりして声を荒らげる。


「確かこっちから…」


 棚がある方から音が聞こえたためゆっくりと近づいてみる


「マシュマロ???」


 スライムの半分以下の大きさの真っ白いマシュマロの様なスライムがプルプル震えていた


 ヤバい、攻撃される!


 そう思い木刀を構えるが一向に攻撃する気配は無く、棚の端の隙間でプルプル震えていた。


 な、なにこれカワイイ


「怖くないですよ〜」


 そういいながら近づいてみようと手を伸ばすも、近づくにつれてプルプルと震えが強くなりこのままじゃショック死させるかもしれないと思い手を引っこめる。


 今も尚震えるスライムになにか上げられる物は無いかとイベントリを開くも綺麗な水と魔石しか入って居ないので極小魔石〈中〉を渡してみた。


 反応がないただの屍のようだ


 いや、実際ははプルプル震えてるがな


 スライムに水、まぁ相性も良さそうだし出してみよう


 反応がないただの(ry


 う〜ん、そういえばさっき作った魔力水ならスライムにも相性抜群じゃね?素材として使用した時、質を高めるってなってたし熟練度も上がったから少しは成功率も上がっているし行けるんじゃね?


「ええいままよ今作ってやるからちょっと待ってろな!」



 はい、あれからMPポーション全ツッパして[魔力水]×2本出来ました。


 最初なんか全然成功しないから心が折れかけたけどその後の1本は呆気なく成功してくれたし確率って怖いよな


 それから、研究機材のお皿の形をした物に魔力水を注ぎスライムの前に持っていく。


 プル?プルプル?プル?


 飲んで良いのかめっちゃ葛藤してるんだけどなにこれカワイイ


「飲んでいんだぞ〜?」


 プル!プルプル!


 先程までの怯えてるから震えてるのではなく嬉しいから震えている様に見える。


「美味しいか〜」


 《称号:魔物と心を通わす者を獲得しました》


 ん?なんだこれ?


 ――――――――――――――――――――――

【称号:魔物と心を通わす者】

 取得条件:テイマー以外で魔物の好感度が一定以上になる

 ー貴方の心は何処までも広い、その広さ故魔物も貴方に心を開いたのでしょうー


 効果:一定以上の好感度の魔物とパーティーを組むことが可能、一定以上の好感度の魔物との以心伝心(小)

 ――――――――――――――――――――――


 おぉ!


 スライムが心を開いてくれたらしい!


 あっ!魔力水を追加してっと、なんかスライムが大きくなってる気がするが気のせいだろう、う〜ん名前が無いと不便だな、マシュマロ、ユキ、パッと思いついたはこれくらいかな聞いてみるか


「ねぇ、君の名前なんだけどマシュマロとユキどっちがいい?」


 プルプル?


「って答えられないよな、そうだマシュマロなら右手ユキなら左手においで?」


 プルプル!


「おっけー、じゃあ今日からユキで決定だ!」


 プル!プルプル!


 《ワールドアナウンス》

 《[ピクセルの平原]のボスモンスターが討伐されました》

 《参加条件を満たしていない為報酬は支払われません》


 わ〜お、あんなの倒せるんだ〜(遠い目)


読んで頂きありがとうございますm(*_ _)m


次話は15時に投稿予約しました。

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