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夏の聖域  作者: 高橋聡一郎
6/6

絶望

夏の終わり、残暑の残る中、皆さん、如何お過ごしでしょうか?

私の方は地獄です。

薬が切れ、鬱に切り替わった僕は・・・。

彼女の面倒を見るのが面倒くさくなり、拘束を解き、家じゅうを開放しました。

面倒だったのです。兎に角、、、、、、ネットにも接続してませんでしたね・・・・人が怖いものですから

僕の家の中を怖いものが蠢きまわっています。

一応、私も頭が回りますから、家の周りは地雷原、犬にかみ壊されたくなけりゃ、外出るなと言っといたのですが、地雷は怖いし、犬は彼女に懐いている始末・・・・・

本当は逃げて去ってほしいのです。官憲の横暴も喜んで享受すます。110番早くしてください、と、願うばかり、ああ、本当に耐えられない。

僕は自分の事を誤解していたのだと思います。自分はロリコンだと、ペドフィリアの異常者だと勝ち誇っていたのですが・・・・、どうも、違うような、

本当は子供嫌いなんですよね、憎悪していると言っていい。

なぜ、対象を間違えてしまったのか・・・・・。お母さん、天国のお母さん、いや、地獄でもいいけど、助けてください。僕はダメだったんですよ、失敗しました、失敗失敗失敗失敗した、、、、、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

「早くジュース持ってきて!!!!」

鬼が僕を虐める

・・・・・・少し気持ちいい、

「はい!」

僕は、僕は、僕は、僕は、どうしたらいいのだろうか?いっそ死のうか、今日も僕はナイフを舐めながら、股間を弄った、立つことのない、息子を思いながら。

ヒグラシのなく頃に、僕は、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、いやだぁあああああああああああああ

今日も僕は彼女に顎で使われる、自分の人生とはなんだったのかと考える余裕も与えられずに、

ただ、、そう、ただ、救いがあるとしたら、彼女に、粗相をした僕を叱る彼女の声に、泣かされる中で覚える自己解体のカタルシスによる快感、それのみだろう。

今日も僕は彼女に叱られるために粗相をする。ヒステリックに叫ぶ彼女が実は好きなのかも知れない・・・・・

夏は僕の大切だったものを奪い・・・・・・・、絶望は今恍惚と共にある、庭では彼女が番犬とじゃれあっている過ぎ去る夏の日、過ぎ去りし日の祖母の家を思った。

息子は未だ起きようとしない。

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