廃部寸前の青春探偵部 ④
『えぇっ、殺人事件を取り扱うんですか!?』
僕は大声で言った。
『ああ、あとは窃盗とか誘拐などの事件もね。』
『そんなの無茶ですよ!やれるわけありません!辞め...』
僕はあのポスターのことを思い出した。
廃部寸前、だったっけ。
『情けないですね。覚悟がないなら最初から入らないでほしいです。』
僕は...折角入部するのに辞めるのか?
『あーあ、これから廃部になるのか。ボクちんが入部したってのに。』
...仕方ない。それなら僕は...。
『別に、キミが辞めたいというなら辞めてもいいよ。ボクは別に構わな...』
僕は机をバンと叩いた。
『...分かりましたよ...僕は...僕は...』
そう。僕は...
『青春探偵部、入部します!!』
『...本当かい?』
『はい、本当です!!』
リーダーは涙を流し、また僕に抱きついた。
『ありがとう、ありがとう満クン!!!!これで廃部は免れたよ!!』
『それじゃあ私も満さんのことを積極的にサポートしますので。よろしくお願いします。』
『やれやれ。それだったら最初から辞めるって言わないでほしいな。』
『(く、苦しい...)』
◆◆◆
僕は家から帰って眠りについたあと、僕はメンバーのことを思い出した。
リーダーの隊歩くん。
副リーダーの時香さん。
メンバーの金城くん。
僕は無理って言ってたけど、あのメンバーと一緒なら、活動を頑張れそうな気がするよ!