廃部寸前の青春探偵部 ③
【放課後】
『(ここが探偵部の教室だよな?間違ってないはず...)』
僕は教室のドアを開いた。
『こっ...こんにちは。』
『ん?あっ、キミが探偵部に入部する満クンかい?』
部員の人が僕に気づいたようだ。
『あっ、はい。そうですけど...』
そう言うとその人は僕に抱きついた。
『いやー、本っっっっっ当にありがとう!!後少しで部員不足で廃部する所だったんだよ!』
『は、はぁ...(く、苦しい...)』
『リーダー、離してやってくださいよ。満さんが苦しそうです。』
『あ、ごめんな!』
僕は抱きつかれてた手を離してもらえた。
『(あー苦しかった...)』
『全く、リーダーは熱血だからなー...」
◆◆◆
『よし、それじゃあ満クンのために部員を紹介しよう!ボクの名前は隊歩乗!ボクがこの探偵部のリーダーさ!次!』
『私は探偵部の副リーダーの時香葵です。よろしくお願いします。』
『ボクちんは部員の金城修さ!世の中は金なのさ!』
『(随分とみんな個性あるなぁ...)』
『それじゃあ次は探偵部の活動を説明してあげよう。だが...君に聞こう。』
『?なんですか?』
隊歩さんは真剣な表情で僕のことを見つめた。
『キミが本当に入りたいのならば、聞いても辞めようとは思わないな?』
『?...あ、はい。(どういうことだ?)』
『じゃあ言うよ。探偵部の活動はな...』