中田 恭子編 キングでドン!! その1
<異世界(中田 恭子)サイド『ウィンダス:国王』>
■名前:ウィンダス ■職業:国王 ■性別:男 ■年齢:45 ■Lv:2
何なの!? 何よ…この豚みたいな体…。臭い。油っぽい。醜い…。でも…。でも…。誰もが、私を見て怯える…。本心が透けて見えるような視線…。恐れ蔑み嘲笑する。
教師でいたときと変わらない…。生徒に舐められ馬鹿にされ、同僚に馬鹿にされ、保護者に叱咤され…。助けを求めた校長には体を奪われ…。
いや…違う。違うわっ!? 誰も…誰も…私に逆らえない!? はっ、ははははははっ!? いいっ!! いいわよっ!? 最高じゃないっ!? 北条さん!? ありがとう!!
豪勢な食事が運ばれてくる。正直、現代社会の化学調味料が必要な程薄味で、困ったことに…毒が盛られている可能性があるのだという。こいつが…毒味係か…。遅延性の毒なら…意味ないじゃん…。
「ふーっ…。はぁーっ…。余は腹が減っておるのじゃ…早う食えっ! ふーっ…」
金銀宝石で宝飾された剣を抜き、イライラさせる毒味係を斬り捨てる。言葉を話すだけで息苦しい程の肥満だ。余計イライラする。
廊下を歩けば、全員が動きを止め、頭を垂れ…私が通り過ぎるのをジッと待つ。うん? 記憶にない女がいるぞ。
「ぐっぷっ…。お、お前は、誰じゃ? まぁ。よい。来るのじゃ…。はぁーっ…ふごぉーっ」
毎晩毎晩、女どもを犯す。自分さえ満足できれば良い。そんな性交はとても楽で、征服感に溢れ…他人を踏みにじることで…何故か安心できた。
そんな日常を脅かす存在がいた。
「ふーっ…。ふーっ…。ゴ、ゴブリン? ふーっ…」
ゴブリン王国を国と認め、国交を開く? 魔物と? 何を馬鹿な事を…。
「ふーっ…。余は忙しい。そんなもの、第二王子のメイシャに討伐させておけ…」
戦闘経験の無い一般的な成人男性と比べ、身長こそ低いが膂力は数倍、生まれつきの攻撃的な正確と戦闘センス、そして何より、その繁殖力…。誰もが王国に勝ち目など無いことは、理解っていた。
まるで死刑宣告を受けたかのような暗い顔で、第二王子のメイシャは、歩兵1,200、騎馬隊650を引き連れ、凱旋することは決して無い…戦いへと赴く。
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そして、二ヶ月後。
ゴブリン王国は、報復として、3つの都市を蹂躙し、現在、王都ベスベスタへ続く街道を埋め尽くしながら、ゆっくりと向かっていた。
ウィンダス国王は、相変わらず、ふしゅーっ、ふしゅーっと荒い息で、新しいメイドを見つけては、犯し続けていた。
ダイテル王国の第三王子であるサージル・ウルス・ゴールディンは、共に破壊竜ヴィーネスラストを討伐した友と連絡が付かないまま、ゴブリン王国との最終決戦を迎えようとしているのであった。
「ヴァグナー…。ウェリルメル…。今、何処で、何をしているんだい?」




