石田 悠人編 地下迷宮の秘宝 その3
<異世界(石田 悠人)サイド>
激戦を終えた三人が顔を合わせる。
「おい、待て…。お前、吸血鬼だろ!!」ハーフエルフのショタっ子が騒ぎ出す。
「待て、そいつは敵じゃないみたいだぞ。アークを助けてたし」
三人は、最初にアークを見て気絶していることを確認する。ランプである俺が話し出したことに、なかなか気が付いてくれない。「おい、俺、魔法のランプで〜す!!」
「「「はっ!?」」」っと驚く三人。だがスルーされた。
「ていうか、ヴァグナーさん? 私に気が付いているなら、このショタに説明しなさいよ!」
「い、いや…。お前がハーデェレンだってのは見りゃわかる。だが、何で吸血鬼なんだっけなと…。てか、この情況に…おじさん、頭がついていってないの」
「確かに。アークが目を覚ましてから、きちんと説明してもらいましょうか」
ちょっとお怒り気味のショタだった。「てか、ショタじゃない。名前はメイダスだ!」
「まぁ、なぜハーデェレンが吸血鬼なのかだけでも、聞いておくか?」
「吸血鬼になった理由は言えない。以上。終わり」
「はっ!? お前、お師匠様になんて口の聞き方してんだよ、このロリっ子!」
「煩いわねっ! 言えないから言えないって言ってるんでしょっ! このショタっ子!」
「あ…待て待て。ウェリルメルは知っているのか?」
「お姉様は…知っていますが…。お姉様は知らないってことにしておいて下さい。いろいろ問題あるでしょ?」
「まぁ、聖女の妹が吸血鬼じゃ、不味いもんな」
「お、お師匠様!? こ、このロリっ子。ウェリルメル様の妹君なんですか!?」
「あら? 今更、ごますりですの? もう遅いですわよ?」
「ち、違う…けど…。どうするんだよ、吸血鬼は災害指定されてるんだぞ?」
「はぁ。そんなことですか? それならば解決済みですわ。アークと主従関係を結びました。この国の法律によれば、国民の管理下にあれば、問題なかったと」
「馬鹿タレ。それじゃ、アークが大変になる。冒険者ギルドへの登録と、国家安全保障管理局への登録が必要になる。おい、魔法のランプ。オメーも、どうしてアークになついてんだ?」
「ランプを小鳥みたいに言わないでくれ。アークと契約したからだ。ちなみに僕も国家安全保障局への登録が必要だけど、アークの魔法で隠れられるかもしれないので、黙っておいてくれ。僕を狙ってアークの命が狙われるかも知れないからね」
「どいつもこいつも、アーク、アークって。一体こいつは何者なんだ??」
魔力欠乏症で倒れている全裸の少年を全員が見つめたいた。




