根岸 太一編 定番販売で成り上がり その3
<異世界(根岸 太一)サイド>
俺は商人保険の保険金・給付金を受け取るため、商人ギルドで事情聴取を受けている。
孤児院の連中は、アークがいなくなったことに大慌てだ。しかし、神の啓示により、アークと契約することになっているのだ。アークに万が一が起こるはずもない。
この前まで高校生だった俺が商人として一旗揚げようとしている。それも家族を殺した盗賊団へ復讐するためだ。俺には戦闘技術はない。だから冒険者ギルドに依頼を出すため、金が必要なのだ。
妻の肌の温もりや、娘の笑顔などが、この体に染み付いている限り、俺は諦めない。
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<北条 彩乃サイド>
警察も教育委員会も学校法人も解答を見つけられないまま休校を解除した。だが6名ほどが他校への転校を希望しているため、36名だったクラスも、異世界に送った8名を入れると、残り22名になっていた。
ほほ〜ん。6名か。わたしから逃げられると思っているのかな? でも今は、アークの件に集中したいしな〜。
まぁ、異世界送りしたとして、このクラス以外でもTVを通じて複数の人間を異世界送りにしているから、このクラスが怪しいのは違いないが、前ほど重要視されていなし、大丈夫かな?
とりあえず、数名のネタを考えてみるか。
『とある少女が夢から覚めると、首と手首足首が鎖で繋がれていた。あるとき自分の正体がスライムであることに気が付き鎖から逃れるのだが、奴隷商人の少女に見つかってしまい…』
『とある少年が夢から覚めると、首と手首足首が鎖で繋がれていた。少年は奴隷闘士として、奴隷商人の少女に買われていくのだが、その戦いの先で見つけたものは?』
『とある少年が夢から覚めると、首と手首足首が鎖で繋がれていた。少年の肌は鱗に覆われていた。そう部族から忌子として売られた不吉な存在であり、買い手も付かないまま処分の日を待っていたのだが、奴隷商人の少女の目に留まり…』
奴隷シリーズです。扱いはゾンビっ子にお任せコースです。
まずは、奴隷スライムは、吹奏楽部の”上野 栞”ちゃんに決定!!
次の奴隷闘士は、”佐藤 巧”くんに決定!! 佐藤くんは水泳部ですね。逞しい肉体の持ち主です。
最後の竜亜人は、シモネタ大好きの”西本 和真”くんに決定!! 竜亜人のシモネタを聞かせて下さい。
それと! 今回は新しいネタもあります!!
【通知:異世界を改変できる万年筆がLv4になりました。異世界の魔物を呼ぶことが出来ます】
ちょっと登校時にTV局の取材が鬱陶しい。そこで、ちょっと試しに、ゴブリンナイトさんを学校の正門の前に召喚してみましょう! こちらの世界では、どの程度の強さなんでしょうね? あっ、やっぱり…ただのゴブリンにしてみます。だって、誰も倒せなかったら、わたし…死んじゃうもんね??
さてさて…おいでよ、ゴブリンさん!!
しばらくすると、正門当たりから、叫び声が聞こえ始めた。
残念なことに、こちらの様子は水晶では見れないらしい。




