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大山 駿編 二級冒険者と加齢臭 その3

<北条 彩乃サイド>


王都ベスベスタの貧民街に現れない新キャラを探していたら、王都から三日ほど? の距離にある小さな村ラデーリに大山くんはいた。


「えっ! お、おっさんキャラ? なんで?? あっ! ”とある中年の冒険者”って…またわたしかっ!!」ついでに水晶の得点を見ると65点だった。


しっかし、やたらと体臭を気にかけているな? 人の振り見て我が振り直せ! あれ? わたしも臭い? 夏なのに5日もシャワーもしていなければ、着替えもしていない。どれどれ…臭いっ!!


(シャワー&お着替え中…)


ふぅ…。こんなことは初めてだよ、人間として終わっていた。まるでゾンビみたいな臭いだった。ゾンビがどんな臭いか知らないけど。あっ! ゾンビも1人作ってみたい…。二人も異世界に送れば罪悪感も薄れてしまっていた。


『とある組織の実験台として幼少期から厳しい訓練と教育、そいて改造を受けてきた犬亜人の少女。いつしか少女は複数の強力な暗器を扱うくノ一となった。


優秀故、その先に待っている自分の運命を知り、逃げ出そうとするが組織のあらゆる力の前に追い詰められていく。


組織の中にいた数名の味方から手渡された”とある薬”。それを服用すれば一時的に仮死状態になり、死んだと認識して組織も諦めるだろう。しかし「最後までは使ってはいけない」と言われていた。


そして少女の隠れ潜む小屋を囲まれてしまったとき、少女は薬を飲む覚悟するのだった。


驚くべきことに、ここまでも組織のシナリオ。最初から薬を飲ませるのが目的であった。その薬の効果は、”不老不死”と言えば聞こえは良いが、その正体は”ゾンビ化”であった。


(略)


そして、少女は…ある場所にたどり着く。王都ベスベスタの貧民街に。そして知り合う盲目の少年アークと…。』


「長っ! さてと、誰がゾンビくノ一少女に相応しいだろう?」


わたしは濡れた髪と下着姿のまま自作の名簿を見る。そうね…”すばしっこいイメージ”か”ゾンビみたいな女”。”ゾンビみたいな女”なんて、うちのクラスにいない…。と言うことは、”すばしっこいイメージ”だな。うん、陸上部の素敵な貧乳キャラ(ごめん…)。”藤浪 花音”さんに異世界へ行ってもらうことにした。


【通知:異世界を改変できる万年筆がLv2になりました。選択した者(物)の心に30文字の命令が書かれた手紙を一日一度送りつけることが可能です】


うん? これまた微妙な…。水晶に写し出されている得点も転生リミットも加算された。


ゾンビを投入していたら、小さな村ラデーリが襲撃された模様。襲撃犯は”はぐれゴブリン”の単体だったが、それなりの力を持っているらしい。それを証明するかのように、衛兵が剣で押されていた。


衛兵さん…。よ、弱すぎでは?? 


はぐれゴブリンから、止めの一撃が放たれた。しかし疾風の如く駆けつけた大山くんが、はぐれゴブリンの剣を弾く。


大山くん、ちょっと、カッコイイかも…。そして驚き硬直している、はぐれゴブリンの首を刎ねた。


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