4.説明回は序盤の悪友
なんやかんや続きの書けることに
少しばかり驚いているフユさんです
行き当たりばったりで中二病こじらすのも卒業していた
つもりでも、そんなことはなかったようで
とうに中学生をやめた心には複雑な何かが渦巻いています
「そろそろ本題を教えてくれてもいいんじゃないか」
部長についていくこと30分、さすがに目的地も教えずに
付いて行かされるのに痺れを切らし質問する。
「わかっていることを聞きただすのは無粋よ。それとも、着いてからの、お・た・の・し・み、とでも言ってほしかった?」
と、適当にはぐらかされた。こんな雑にいなされて、何の追及もできないあたり
どれだけ嫌っても、信頼してないわけではないんだ。と自覚させられ嫌になる。
軽口がちょこちょこ、あった以外、特段会話もなく、もう30分歩き続け
目的地に着いた。
人類外知的生命体対応所。
外装は特段変わったところはないが、この建物の機能は特異と言って差し支えないだろう。
人ではない知能を持った生物のための市役所兼ハロワ兼裁判所兼……。
まぁ、人外のための総合行政機関だ。
三年ほど前までは人間と同じ場所、同じ仕様で対応してきたのだが
人間との差や、人でない者たちのあまりの多さに対応が追い付かず、いざこざがあり
別にあった機関を行政機関として作り替えたのがこの施設だ。
今は、まぁ、そんなことはどうでもいい。
問題はなぜここに連れてきたのかだ。
一応いっておくが俺は決して人外ではない。人類と人類の間に生まれた列記とした人類だ
このことは部長も理解しているはず。
つまり、ここに用があるのはもう一人の方。
「部長は人外だったのか」
「どうして、そうなるのよ!!」
食い気味で否定してきた。
それならいよいよ、なんの為に人外用市役所なんかに。
「ボケるのもいい加減になさい。君が言った通りこれから仕事なのよ。
私は案内だけだけどね」
そう簡単に現実逃避もさせてもらえないらしい。
嫌な世の中になったものだ。
中に入る。
外装同様、内装もこれと言って、おかしな物はないし、よくある市役所といった感じだ。
いろんな窓口をたらい回しにされそうな嫌なイメージを、そのまま投影したいつもの仕事場。ほんと来たくない場所である。
こっちこっちと手招きする部長に従って二階、三階と階段を上っていく。
四階まで来て、ある部署の前間で案内される。
そこには簡素に特務課とだけ書かれた札が釣り下がっていた。
必要な説明をいかに退屈させず
いかにかっこよく魅せるかって悩ますよね
だから多少汚い説明でも問題ないよね
免罪符になるよね
うん
すみません。これが限界でした。