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天空城の主はこのオレだ!  作者: 日神 衛
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7、たった一つだけ貰えるスキル

「次は、画面に表示される獲得できるスキルから1個選んで下さい。」

とのコンピュータ声が流れた。


「選べるスキル? ああ、画面を上下にスクロールさせればいいのか。え~となになに…」


そこには膨大な数のスキルが表示された。各種魔法・武術・探索スキル・罠スキル・特殊スキルなど色々とあった。


「だがなあ、たった1個だけなんだろう。

やっぱこれって人族である段階で詰んでいないか?」


オレは画面をスクロールさせていく最中に虹色に薄く輝いて表示されるスキルを見い出した。


「うん?何だこれは?

“個別指令の受諾能力”?変なスキルだな」


オレは、スキルの解説項目の詳細を読んで見た。


「え~となになに…

“このスキルは様々な指令を受諾できます。

指令発生条件はスキル保持者が何かを欲しいと欲した場合に指令発生可能性あり、或いは周囲の状況などにより指令発生可能性あり或いはランダムにて指令発生可能性ありとなっております。

又、指令を完了させる事により色々な報酬を得られます。

金銭・アイテム・能力値・スキルなど千差万別です。

そして、指令の難易度は得られる報酬などにより難易度は変わります。

尚、このスキルは異世界からの転生者のみに特別表示されるスキルです。“

だってえ~~」


「質問がある。

このスキルを入手して指令を完了できたら、色々なスキルでも獲得できるんだな!」


「その通りです。

但し、希望する報酬・スキルの能力によっては獲得不可能な場合もあります」


「だったら、例えば…鑑定・看破・隠蔽・各種状態異常無効化・各種の魔法なんていうのは入手可能か?」


「可能です。」


それを聞いたオレはワクワクしながら続けて質問した。


「だったら、“時空”スキルも入手可能か?」


それを聞いた目の前の画面は数舜沈黙した後に

「可能です。」と回答した。


「じゃあじゃあ、……“自然の呪い”による状態異常無効化スキルも入手可能か?」


10秒ほどの沈黙の後に

「条件つきで可能です。

自然の呪いの状態異常完全無効化を無条件・無期限・無制限にて発動できるようになるスキルですと指令発生条件・指令完了条件いずれも高難易度となります。

然し、短時間限定で発動できる“自然の呪い”状態異常完全無効化スキルの場合ですと入手指令は、ある程度は難易度が緩和されます。

但し、時間限定発動スキルの場合は、使用コスト、即ち金銭の消費が発生します。

因みに、“自然の呪い”時間限定無効化スキルに限らずにその他のスキルでも同様に下位スキルとして時間限定発動スキルが存在する場合もございます。」


「つまり、時間限定発動スキルの場合だと常時お金を浪費するって訳なんだな?」


「その通りです。」


「う~~む…」


クレスは暫し考え込んだ。

(お金を消費するのは痛いと言えば痛いが、当面の危機からは抜け出せるとも言えるだろうなあ。

それにいずれは、高難易度指令とは言え、無制限で使用可能となれる“自然の呪い”状態異常完全完全無効化スキルの入手も可能な道も開かれている訳なんだし…。

これはアリといえば十分勝算のあるアリだろう…!)


「分かった。

だったらオレはこの“個別指令の受諾能力”スキルを選ぶ事にする。」


「了解しました。

選択スキル“個別指令の受諾能力”として設定します。」


「種族・性別・外見・獲得スキルの設定を完了致しました。

転生場所はランダムにて決定致します。

心構えなどの準備が終わりましたらお知らせ下さい。

準備ができ次第転生を開始致します。

尚、異世界からの転生というオリジナル設定の為、異世界の記憶及びこの場における記憶の覚醒は15歳ちょうどとなります。

その15歳時に記憶の覚醒時には、前世の記憶と来世に於ける15年間の記憶が融合して記憶の祖語を補正しなければなりません。

15歳に覚醒及び記憶の融合する理由は、幼少時に前世の記憶が覚醒するには幼少の心身では耐えられずに自我が滅んでしまうからです。」

とコンピュータ声で話しかけられた。


「おいおい。ちょっと待ってくれよう。

ただでさえ人族にとって過酷な環境な世界だって言うのに、何も分からずに転生したら15歳まで生きられるか分かったモンじゃないだろうにぃ~」


すると背後からご隠居の声がかかった。

「その点についてはワシが何とかしよう。

ただ、クレスが15歳で記憶が覚醒するまではワシの姿は見えんはずじゃ。

だが、できるだけクレスを手助けして生き延びられるように尽力するからの。

何と言っても折角のロストロイヤルの転生だからのう。」


「か~~、参ったぜぇ~~」

そういうと、クレスは盛大に嘆息しつつ両ひざを“ガックシ”ついた。


30秒ほどクレスの背後が白く煤けたようであったが、やがて立ち上がった…


「しっかたないかぁ…。

ここで幾ら駄々をこねたからって、どうにかなる訳ではないからなあ。覚悟を決めるか!」


クレスは大型画面のモニターに大声で叫んだ。

「準備はできた。転生してくれ!」


「了解しました。これより転生を開始します」



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