表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天空城の主はこのオレだ!  作者: 日神 衛
5/88

5、クレスとロストロイヤルと裁きの印籠

クレスはしばし考え込むだが、何かを思い出したように顔を上げた。


「そうだ。

そもそもの話のとっかかりは“出自とやらのロストロイヤル”だったよなあ?

今までの話とロストロイヤルとどういう話のつながりがあるんだよ?」


それを聞いたご隠居はゆっくりとしかし確実にはっきり聞こえる口調で話しだした。


「フォフォ、それはのうクレスのこれからの転生先の出自が1200年以上前に人族を率いていた王族の末裔として転生するからじゃ」


「はあ?どういうことなんだ?」


「ワシこと裁きの印籠を憑いておるということは、これから転生するのがかつて人族を統べた王族の末裔であり人族の男子であるという事なのじゃよ。」


それを聞いたクレスは慌てたようにかぶりを振った。

「ちょっと待てよ。

今までの話から、人族っていうのは完全に地雷種族じゃないか!

そんな種族に転生したくないって。

勘弁してくれよう。

チェンジ、チェンジを要求する。ご隠居なんとかしてくれよう。

ほんとマジで頼むって…」


「そうは言うが、クレスよ、前世での地球での種族は人間で性別は男性だったのじゃろう?」


「あ、ああそうだけど…」


「じゃったら諦めるんじゃのう。

このグランルース世界での転生のルールとして“前世の種族と性別は引き継ぐ”という絶対遵守の掟があるのじゃよ。

じゃから、いくらクレスが変更を希望してもそれは不可能なのじゃよ」


それを聞いたクレスはヘタヘタと地面?にへたり込んだ。

「そ、そんなあ~~」


「フォフォ、じゃがのう。

クレスはまだしも救いがあると思うがの。

他の人族男性の転生の場合だと問答無用で転生一直線じゃ。

然し、クレスの場合は最低限ワシという裁きの印籠も一緒に転生に付随する事になる。

それにどうやらキャラクター作成とやらの続きがあるようだしのう。

ある程度自分の中身を決められるのではなかろうかのう?」


それを聞いたクレスは半ば諦めきった表情を浮かべつつ背後の大型のモニター画面へと振り向いた。


「ああ、もういいよ、人族で…」


「了解しました。人族に設定します。性別はいかがされますか?」


「どうせ男性しか選べないんだろう?男性で」


「了解しました。性別を男性に設定します。続いて、外見の容姿は如何されますか?」


容姿ねえ…

暫し考えたクレスは背後にいるご隠居に質問した。


「グランルースの世界ってオレの想像通り、中世のヨーロッパ風?」


「そうじゃな。加えてお約束通り“魔法”や様々なスキルや不思議現象があるのう♪」


「ふむ。そうか…」


クレスはモニター画面に振り向きかけたが、ご隠居が何かを思い出した様に話を切り出した。


「そうじゃ、すっかり忘れておったのう。

ロストロイヤルの特徴として金髪で瞳の色が青色で美形キャラと決まっておったのう。

フォフォフォ。」


「はい?何そのキャラ設定は?」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ