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山川江湖  作者: 風筆不才
1/5

陰陽の始まり

初めて作ったので酷い物かもしれませんが読んでいただければ幸いです。

足場もおぼつかない荒山で一組の男女が一冊の教本をめぐり争っている。


シュッ


男が針のようなものを女に投げ打っている。


「暗器なんて使わず堂々と戦いなさい。」


女は左手に本を持ちながら男の投げる暗器を軽やかに避けている。


この女の名前は林英、またの名を「奔活天通」その軽功は武林でも一、二を争う存在である。


「いいだろう、

 海明派の重軟剣術を教えてやろう。」


海明派は五大門派の一派その行いは悪をくじき弱きを助ける、公明正大の正派である。


男は言いながら剣を鞘から抜いたと思えば林英へ「左辺光」で打ち込む。


林英も教本を懐にしまいこれに対抗するため剣を抜き「左辺光」を防ぐため返し技をくりだす。


林英は江湖の怪人、「銀功手腕」の三番弟子である。


 銀功手腕とは、実名を楊半といい自身で編み出した独特の武術を使い武林に名を知らしめ、常に古びた本を持ち歩いているっことから「古書派」と世間から言われている。


林英の出した返し技は見事に左辺光を退け男の足元を狙うが男もこれをかわし交戦を続ける。


随一の軽功を持っている林英に男の攻撃はあたるはずもなく数十合打ち合っても決着がつかず、林英が問いただした。


「名門正派の海明派がナゼ手負いに漬け込んで襲ったりするかっ。」


「・・・」


男は黙ったまま林英に攻撃を繰り出すだけである。


さらに数合打ち合っているうち男は苛立ってきたらしく「さっさと懐の教本を渡さないか」と言い出すと間合いも離れてるにもかかわらず腕を一振りした。


林英はこの行動に躊躇して一瞬隙ができたが男は動かず林英を睨み付けている。


林英は訳がわからず間合いをじりじりと詰めていく。


「何をたくらんでいる。」


男に聞いても帰ってくるのは「教本を渡せ」の一点張りである。


すると林英はいきなり足が萎えて立てなくなり次第に意識もなくなってくる。


「この邪道がいったいなんの毒を・・・かが・・・せ・・・・・・」


林英は気を失ってしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・


数刻後、目を覚まし気絶させられただけだと気づき起き上がろうとしたとき林英は左の肘から先がなくなっていることに気づかされる。


そして林英はこの衝撃で再び気を失ってしまった。

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