覚醒した瞬間
はははは
笑いながら会話に入って来たのは
同期のさとし
ただ2個上だったのでさとしさんと呼んでいる。
チャンスがあろうがなかろうが関係ないよ。
彼女ができないやつはどんな環境でもできないし、
ただ優位言えることが変なプライドは捨てることだと思うよ。
ほら例えば本当は童貞のくせに童貞じゃないとか彼女がいたとかホラ吹くやつ。
そういう口だけのやつは救いようがないよね。
何人か図星だったのか苦笑いをしていた。
でもケントはプライドを捨てて正直に言ったんだ。ケントみたいな男はきっと化けるよ。
褒められたのか?
確かに童貞は恥ずかしかったけど
嘘をついて童貞じゃないと言うほうがオレは正直ダサいと思った。
ケントは童貞を捨てたいの?
童貞を捨てる?
それは女性とSEXをするということ?
想像しただけでオレはドキドキして、そしてワクワクしていた。
捨てたいよ!
さとしさんはニカッと笑い言った。
そっか!オレに任せろ!
何を根拠なのかわからないが
その時なぜかさとしさんが人生の救世主に思えた。
まわりは遊ぶ所もない。
まわりは男だらけ。
携帯の連絡帳には
女性は母さんしかいない。
そんな状況が童貞を捨てたいという気持ちを奮い立だせた。