My crazy friend(2)
新学期到来!!
世間ではそう思う人が多いんだろうけど、私はそう思わない。
だってどのクラスに入っても人とかかわりを持たない私には関係ないの。
・・・別に寂しさを強調したいわけではないのよ?
いつもと変わらない通学路。私は毎朝最寄り駅から学校まで20分以上かけて歩く。今の時期はいいけど、夏は暑いし冬は寒くてさんざんだ。―――まぁカップルにとっては長く一緒にいられるからいいかもしれないけどね。いいなぁリア充、爆発しろ!!そんなことを考えていると学校に着いた。無駄に段数の多い昇降口の階段を上ると、ガラスドアに新クラスが書かれている紙が張り出されてた。私は自分の名前を探した。中学のときと比べて人数多いから探し出すのに時間がかかってしまう。1組から順番に探していくと・・・あった6組だ。出席番号は45番つまり一番最後。それだけ確認して新しいクラスへ私は行った。
教室に入った私は驚愕した。なぜかって?ナオミちゃんがいたから。
「おっはよー麻美♪」
「・・・お・・・おはよー」
まさか同じクラスなの・・・!?
「よかったー麻美と同じクラスで。」
「う・・・うちもだよ」
言葉とは裏腹に私の頭の中は混乱中。つかなんで留年じゃないねん。
「なんででしょうねw当ててみて。」
うざっ。まぁ暇だから相手をしてやるか。
「実は留年なんだけど間違って2年の教室に来たとか。」
「はっずれー。ちゃんと進学しましたよん。」
期末テスト数学6点じゃなかったっけ?
「そうだっけ?忘れちゃったw」
「忘れるなよ。まさか先生のミス?」
「そんなわけないでしょ~」
私が悩んでいる様子を見てニヤニヤ笑う。
「・・・賄賂とか?」
冗談で言ってみた。
「あったりー」
あったりーじゃなよ。賄賂とか反則じゃん。
「うちんちってさーお金持ちだから、学校にたっくさんお金寄付しててさー。だから進学できるのさ。」
そういうことか。私たちが通っている高校は私立の高校で、お金欲しいがためにお金さえたくさん払ってくれれば誰でも入れちゃうんだよね。ちゃんと勉強している人に対して失礼なのでは?と思うが気にしないことにする。
「っていうことで今年もよろしくー。」
とびっきりスマイル炸裂。この笑顔が私を不安にさせるんだよ。また1年間、バクバクしながら生きていかなければならないのか・・・。
その後登校してきた新しいクラスメイトの様子を観察していると意外なことに去年のクラスメイトが多いことに気づいた。名前を覚える手間が省けると思うと嬉しかった。
始業のチャイムと同時に担任が入ってきた。見たこと無いやつだ。見た目からすると40代ぐらい?
「麻美ー。あの先生ズラっぽくない?」
ナオミちゃんの席は私の右斜め前だったので話しかけてきた。そういわれてみればズラっぽい。
「ナオミちゃん。そういうことは言わないほうがいいよ。」
「ほーい。」
「みなさん、おはよう。今日から一年間君たちの担任なる石塚です。よろしく。」
そしてチョークを取り出し、きちんと掃除してある黒板に自分の名前を書き始めた。
「下の名前は益次です。あと教科は数学だから。」
スーツに着いたチョークの粉を払いながら言った。几帳面なヤツなのかもしれない。
その後は宿題回収や始業式をやってもう解散。こんなことのために学校に来る意味などない気がするような・・・。
「麻美ー。今日一緒に帰らない?」
「いいけど。」
「よっしゃ。」
かばんに荷物をつめると私たちは歩き出した。
「明日ってさ、委員会決めやったあとに授業だよね。」
「そうだね。」
委員会決め・・・。めんどくさいな。私は毎年学級委員やらされる。迷惑でしょうがない。私が真面目そうだからってみんな私にめんどくさいこと押し付けてくる。ずるいし卑怯だ。
「麻美はなにやるの?やっぱり学級委員?」
「学級委員は嫌だ。」
「えー。麻美にぴったりだと思うんだけどな。」
似合う!?意味が分からない。
「麻美ってしっかりものだから。みんな麻美に頼ってるんだよ。」
違う。だから押し付けているんだよ。
「ナオミは風紀委員やろうかなー?」
「やればー」
もう、私は適当に相槌を打つしかできなかった。怒りで自分をコントロールできなくて。
明日が来なければいいのに。
学級委員やらされてイヤだったのでここで書いてみましたw