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File2:日常

「こーんちゃん!」

バンダナをつけた少年こと 白岩しらいわ りょうが頬にばんそーこうをつけた少年亘理 紺の背中を叩く

「痛って!テメーオレは怪我人だぞ」

「怪我人って結局藍沢さんに助けて貰った分際でなにいうてんねん」

「そうそう、紺の怪我は怪我に入らないよ」

その後ろから畳み掛けるように話しかける髪で片目が隠れた関西弁の 黒井くろい ひびきと無表情で淡々とした喋り方をする美少年学年主席の弟 藍沢あいざわ 夏樹なつき

普段からつるんでいる四人組だ

「うるせー、一応大型と戦闘してきた英雄を労われ」

不貞腐ふてくされながら背を向ける紺

「まぁ、大型と遭遇ってのは不憫だけどな」

ほらご褒美と購買で買ってきたパンを差し出す亮

「わふぁればいいのら」

紺はパンをくわえながら答える

「物食べながら喋ったらアカンよ」

母親か!と紺と亮の声がかぶった

「そういえば、紺と姉さんが狩ったのって牛鬼だったらしいね」

やはり淡々とした声で夏樹が語る

「そっか、お前藍沢さんの弟だからやっぱ家で話したりするんだな」

未だに口を動かしている紺に代わり亮が話しかける

「うん、姉さん言ってたよ」

紺に向き直り話す夏樹

「なんらって?」

まだ食べきれないのか未だに舌足らずだが、気になる異性の自分への評価だ尋ねずにはいられない

「いくら最低ランクとはいえあそこまで戦えないと思ってなかったって」

グサッと紺に見えない刃が突き刺さる

「「ギャハハハハ!バカが(いる/おる)-!」」

友人若干名の笑い声が教室に響き渡る

「よーし、その指へし折っちゃうぞぉ♡」

自分を指差し笑う友人の人差し指を額に血管を浮かせながら掴む

「ギブ!ギブ!」

「アカン!そっちに関節まがらへん!」

指を思いっきり反らされて涙を浮かべてもんどりうつバカ二名

「紺、ほんとに折れちゃうよ」

さすがに夏樹が止めに入る相変わらず無表情だが

「チッ、バカ一号、二号今日は勘弁してやらぁ」

舌打ちをしつつ手を離したものの悪役面のままの主人公

「正論言われたからって八つ当たりすんな、アホめ」

「せや、好きな子にええとこ見せよー思うんが間違いや、ハゲめ」

バカ一号と二号は涙目で人差し指を擦りつつポツリと呟く

「ほぉ、その指よほど必要なく見えるが?」

紺は濁った瞳で二人を睨みつける

「紺、紺、明らかに目が濁ってるよ」

傍観しつつ宥めに入る夏樹

「ったく、最低ランクのお前が学年主席で戦闘の能力もあって美人の藍沢さんと一緒の空間ってか次元にいる時点で間違いだ」

「上等だぁぁぁー!その喧嘩買ったぁぁぁー!」

紺を指差し次元レベルから否定する亮に飛び掛って行く紺

「オイ!亘理と白岩が喧嘩してんぞー!」

「マジかよ!どっちに賭けるよ?!」

「はーい、かけ金はこっちに持ってきてなー」

掴み合いを始めた二人を見てはやし立てる男子クラスメート

響の所にかけ金を持って行く生徒

賭けを始めた響を喧嘩に引きずり込む中心の二人

壁に持たれかかり僅かに苦笑しながら静観する夏樹

このバカ騒ぎ開始の約2分後食堂に行っている女子生徒が帰ってき教師に通報され

中心でつかみ合いをしている三人が吹っ飛ばされることになり、その後罰として三人で戦闘にでることになるのだが

とりあえず今は馬鹿しかいないのでそれに気付くことはないのだろう。


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