File:1 プロローグ
ひさびさに書いたので過去に投稿したものと同じく酷いこと(主に筆者の頭)になっていますが生暖かい目で見守って貰えれば幸いです
私立 妖冥学園高等部
この学園には特殊な学科が存在した
対妖異特殊強化科通称 妖異科その名のとおり妖怪もしくは異形のものを討伐する戦士を育てるために造られた学科であった
西暦2023年突如として妖怪が人の前に現れる
いきなり現れた異形に人々はあっさりと命を奪われるという大量虐殺が世界のあちこちで起きる血の一年間、通称悪夢襲来の始まりであった
異形に対抗するために化学兵器をもちいり超大型の異形を地下に封じ込めることに成功する物の中型と小型の大半を取り逃がす
尚且つ異形の中には兵器による攻撃が効かない物が複数存在する
討伐するためには奴ら自身のもつ特殊能力が最も有効と判明
科学者達は異形の細胞を人に埋め込むことで能力を手にしようと考える
しかし細胞とのシンクロ率が最も高かった被検体は当時15歳まだ子供であった
その後度重なる人体実験の結果細胞に適正があると判断されたのは18以下の子供達ばかり
細胞はまだ成長途中の体にしか適正しなかったのである
実験の結果をもとに政府が出した結論は子供達に細胞を植え付け兵士にするということだった
実験台にされた子供達のおかげで見事に計画は成功し子供達が能力を手にし異形との戦闘を行う
2032年異形の減少により国は本来の動きを取り戻すだが未だに存在する異形と戦うために士官学校 妖冥学園を設立
そして
2047年現在
オレこと亘理 紺はいわゆる堕ちこぼれだ
妖冥学園妖異科二年参組所属
成績は学園創立以来の最低ランク
今日も今日とて不毛な日常を繰り返している
「だりぃ」
ポツリと呟いてみるが日常が変わるはずも無く
そして目の前の窮地も変わるわけも無い
『参組の亘理が大型と遭遇!近くの戦闘員は直ちに救助に向かえ!非戦闘員は至急退避!』
そんなに叫ばなくても聞こえるつーの
とりあえず状況を説明しよう
現在オレは大型の化け物に睨まれている
以上
今まさに青春時代どころか人生を終えそうです
化物がオレに向かって腕を振り下ろす
あぁ、死んだなコレ
死ぬ直前に思い起こすことといえば、アホに千円貸しっぱなしだとか漫画の新刊買って無いとかそんなくだらないことだ
できることなら彼女くらい欲しかった
できることなら
「藍沢さん」
オレ的学園一の美女兼友人の双子の姉と付き合いたかった
一度も喋ったこと無いけど
存在すら認識されてるか微妙だけども
フワッ
そうそう今オレと化物の間に割って入った
ポニーテールで黒髪でまつげ長い美人みたいな
西洋の神話とかで出てきそうな剣のミスマッチ具合がまた美人を逆に引き立てて素敵だ
いやー人生の最後に美人が拝めるだなんて
アレか捨て猫(ミケ・♂推定3才)を拾ったから美人の天使が来たのか
ん?割って入った?
「何をぼさっとしている!」
美人が叫ぶ
どうやら本物だったみたいだ
「戦えないなら下がれ!」
いやー、美人は怒っても素敵だ
「こちら、藍沢 春!大型を発見!今から戦闘を行う!」
美人こと藍沢さんが通信機に怒鳴る
おそらく能力で具現化した剣を構えて化物に向かって斬撃を繰り出す
一発で化物が地に沈む
「大型の討伐に成功、今から帰還する」
今の気持ちを表すとするなら
「男女の立場逆じゃね?」
今日も今日とて不毛だった