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転生物語  作者: 情緒箱
第一章:転生、幼年期
6/22

第四話:歴史

 3カ月が経った。


 魔術は基礎四種と治癒、解毒を中級まで覚えた。

 またその頃から、二日に一度夜に勉強することになった。


 リリアさんの授業は面白い。

 まず、俺の理解力に合わせた授業を行なってくれる。

 更に、疑問にはすぐに答えてくれる。


「先生って、先生の才能凄いありますよ」

「ありがとうございます。

 さぁ、勉強の続きですよ」


 茶化された気がするが、まぁいい。


「今日は歴史についてです。

 まず、この世界は三柱の神様が作ってくださったと

 いうことは知ってますね?」

「はい」

「三柱の神様は、それぞれ命、力、死を私たちに下さ

 いました。

 そして、力の内の一つは魔術です。

 魔術は古代長耳族ハイエルフが発見しました。

 ちなみに、古代と名のつく種族は、古代ハイ

 呼びます。

 そして、今の魔術体系は古代長耳族ハイエルフ古代炭鉱族ハイドワーフ古代吸血族ハイヴァンパイア古代人間族ハイヒューマンの四種族の古代の魔術体系が基になっているんです」


 古代ハイって意外と多いんだな。


「話を戻しますが、その後、これまでに四度の大戦争

 が行われました。

 一度目は古代戦争。

 古代四種族が起こし、四種族とも相打ち。

 知識、技術を失った現在の種族の退化しました」


 四度は多くないですか?!

 てか色々負けてそうな人間族が三種族を相打ちに持っていってるの地味に凄いと思う。

 

「二度目は三帝内戦。

 かつて世界の三分の一を握っていた、ガルゼルノア

 連合大帝国で三派閥に分かれて内戦が勃発、独立

 し、現在のカリス神聖教皇国、アルディア魔導大

 国、アステリア王国の三大国が起こりました。」


 ガルゼルノア連合大帝国。

 名前長ぇ。

 てか世界の三分の一を握るってこれまた………。


 前に地理の授業をしたのだが、この世界は六大陸で出来ている。

 それの三分の一となれば、二大陸は抑えているだろう。

 ちなみに、この星の大きさや長さの基準は地球とほぼ同じである。

 そのため、地球で例えるならば、南北アメリカ大陸を支配しているようなものだ。


「三度目は人魔大戦。

 魔族率いる史上最悪の魔術師ラプラス、人類率いる

 三大国、たった一人の第三勢力、最凶の悪魔と呼ば

 れた魔術師ベルシア・クローバーの三竦みで戦

 い、悪魔とラプラスが死亡しました。

 結果は魔族が敗北、人類は勝者となりました。

 そもそも人魔大戦が起きた理由ですが、これは人

 類、魔族ともにお互いを差別し、虐げてきたからで

 す。

 つまるところ、強者は弱者・異物を極端に排除しよ

 うとする、ということですね」


 ちなみに、ベルシア・クローバーは兄以外の家

 族を殺し、世界禁忌の大半を創り上げたため、悪魔

 と呼ばれているらしい。

 しかし、彼女は詠唱の短略に成功しましたため、天

 才魔術師としても知られているとかいないとか。


「ちなみに、戦火の中心であった国は、ひどい目に遭

 いました。

 ルナ、前に、世界には六大陸あると言いましたね。

 覚えていますか?」

「はい、勿論です」


 忘れるわけない。

 なにせここ最近教えてもらったからな。


「人魔大戦までは、七大陸と呼ばれていたそうです」

「へぇ、何で今は六大陸なんですか?」

「消滅したからです」


 ………へ?

 おいおい消滅だなんて。

 これまで国が崩壊したことはあったが、そんな規模のことなかっただろうに。


「かつて存在した大陸は、エレドニア大陸。

 エレドニア大陸はまさに天然の要塞。

 大陸を取り囲む山脈。

 山脈の中心では、豊かな森、川、湖が存在し、そこ

 で起こった魔族が大半の国は、大戦時までは四大国

 として数えられており、ラプラスはそこを第二の拠

 点としていました。」


 話を聞く限りは豊かな国だな。


「人魔大戦では、の流れを簡単に説明しましょう。

 三年、三陣営特に動きのないまま、硬直状態が続き

 ます。

 事態は悪魔が死ぬことで変わります。

 悪魔をラプラスが殺した後、魔族側は人類側に攻め

 入ります。

 ですが、その1週間後、突如、魔族の第二の拠点、

 エレドニア大陸の国は、蒼い炎に燃やされ、赤い雷

 によって消滅しました」

「消滅って………魔術はそこまで出来るんですか?」

「魔術では、無理です」


 "魔術では"?

 魔術以外なら出来るというのか?

 いや、どうやって?


「それを行ったのは、かの悪魔の兄と言われています。

 もっとも、信憑性は低いですけどね。

 彼は恐らく、三神と契約し、能力を授かったのでし

 ょう」

「契約………能力…ですか?」

「そうです。

 もう少し詳しく言いましょうか。

 三神に魅入られた特別な者のみが、三神に代償を支

 払い、代償に見合った能力を与えるという契約があ

 るのです。

 また、契約者は代理者や使徒とも呼ばれることがあります」


 ふむ、契約をすることで、超絶パワーアップできる訳か。


「そして、エレドニア大陸が潰されたことで、一年

 後、ラプラスは人類側に殺され、魔族側は負けまし

 た」


 なるほど、なるほど。


「ラプラスと同じ種族で、緑髪で額に赤い宝石を付け

 る先槍族スペリオンという種族はあらゆる種族に忌避されています」

「何でですか?」

「先槍族のラプラスは、死ぬ前に、敵味方関係な

 く、すべてを殺したとされているからです。」

「そうなんですね」


 まぁ、あんま鵜呑みにしないほうが良いだろう。

 覚えてはおくけどな!


「わたしの髪は光の反射で緑髪に見えなくもないですから

 ね。

 あんまり好きじゃないんですよ。」

「僕は好きですよ、先生の髪」

「ありがとうございます」


 いつの間にか、俺は攻撃魔術と、結界と神撃以外の神聖魔術共に上級までは使えるようになっていた。

 結界魔術と神撃魔術は中級だ。


 魔力感知と反転魔力の研究成果は出ていない。

 悔しいィ………!


 ちな、俺はこれらの魔術以外の、雷撃魔術と重力魔術の練習も始めた。

 雷撃魔術はかの赤い雷から着想を得た。


 思ったよりも開発研究実験がメンドイ。

 先人たちはこれを繰り返してきたのか。

 尊敬するね。

 ガンバロ。


 ちなみに剣なのだが。


 まず、剣術には三大流派がある。


 一つ、東剣流。

 攻撃に全振りした剣術だ。

 相手より速く鋭く剣を振り、先の先、一撃必殺の剣で先に斬ることを目的としている。

 初太刀は命!のような価値観で、初太刀で決まらなければ、ヒットアンドアウェイを、相手が死ぬまで続ける。

 達人は魔力を貫通して斬ることも出来るらしい。


 二つ、西剣流。

 東剣流とは真反対の剣術で、受け流し、カウンターを狙う。

 こちらは後の先、相手に追撃される前にカウンターで仕留め切る剣術だ。

 カウンターのため、基本的に自分から動くことは少ない。

 そして、達人ともなれば、魔力に対してカウンターすることも出来るらしい。


 三つ、北剣流。

 これは東剣流や西剣流とは違い、勝つための、生きるための剣術だ。

 誇りの欠片もない。

 基本的にはヒットアンドアウェイで、毒や小道具を使った立ち回り、また二刀流も使うらしい。

 その場にあるものをフル活用し、体が欠損しても戦える剣術や、瞬時に応急処置する技なんかもあるらしい。


 この三つだ。

 なにげに殆どの剣術が魔術師メタで泣きそう。


 ちなみに、俺が一番好きなのは北剣流だ。

 その場にあるものをフル活用出来るのは尊敬する。


 現時点で俺はこの三つを初級まで取っている。

 二歳でこれはもう化け物だと思う。


 剣士にも魔術師と同じように段階があり、魔術師も剣士も神級は一人しか冠せないらしい。

 そのため各流派の頂に上り詰めようとする者はごく少数。

 この父親のように、各流派のいいとこ取りをするのが一番いいのだろう。


 気づいたことがある。

 父親の動きが速すぎる。

 聞いてみるか。


「父様父様、何でそんなに速く動けるのですか?」

「フッフッフ、それはなぁ、体中に魔力を纏っている

 からだ」


 ふむ、なるほど。

 言い換えれば魔力強化だな。


 研究しようか。


 そろそろキャパオーバーしそうだから気付けよ。

ちなみに、グレイは本作の最強格です。

※三神除く


能力者は数が少なすぎるだけで契約者以外にもいます。

ただ、契約者とは圧倒的な差があります。

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