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転生物語  作者: 情緒箱
プロローグ
2/12

第零話:契約

 俺は今、沈んでいる。

 どうしてこうなったかって?

 そんなの自分で考えればいいだろう?

 ちなみに俺は知らない。


「貴様、どうしてここに居る?」


 うぉっ!

 なんだ?急に声がしたぞ?

 後質問の答えは知らない。


「ふむ、ではここに居るのは………なるほど、相当な後悔があるようだなぁ、人間」


 コイツさっきから俺の心でも読んでるの?

 怖いが一周回って驚きに変わっちゃったって。

 てか、まずアンタ誰だよ?

 完全中二病の予感するんだけど。


「………ククッ…。我は三神が一柱、死神である」


 俺の予感的中!

 てか、死神は分かるけど、三神?とか言うオリジナル設定まで出しちゃって〜。

 これがモノホンか。


「………与太話はこれ位にしておこう。貴様には今、二つの選択肢がある」


 お?なんだ、まさか生き返らせてくれるとかか?


「半分正解で半分不正解だ。………1つ目の選択肢は、このまま死ぬこと。2つ目の選択肢は、新しい世界………お前たちの言うところの異世界に転生し、第二の人生を歩むことだ」


 うっひょー、マジか。

 でもでも、2つ目の選択肢………転生ってお高いんでしょう?


「何を当たり前のことを言っている」


 あ、マジであるんすね。


「本来、魂と記憶・経験を引き継いでの転生など、長い歴史を見てもそうは居ない。だが、こうして、この生と死の狭間に滞在し、尚且つ我ら三神が気に入った者だけに選択肢が与えられる。このまま長い生ち幕を閉じるか、たった一つの代償を払い、転生するかのな。」


 ………もう知らないのは知らないままで放っておくか。

 それはソレとして、代償ってのは基本どれくらいなんですか?


「基本的には自分の一部か、大切な者との記憶だな。勿論、最低基準の代償を支払えなければ、そのまま死ぬ」


 代償ってのは、範囲とかは自由に決めてイイんすか?


「当然だ。………さて、貴様と話せるのもあと少しだ。決めるのだな、自分の未来を」


 ………俺は今回の人生、家族のために生きた。

 不幸で、後悔ばかりの人生だ。

 ソレを経験するだけの人生はもう疲れた。


 ………けど、生きたい。


 俺のためだけの、自分の人生を楽しんでみい。


 ………長く苦しかったんだ。


 夢ぐらい見たって、良いんじゃないのか?


 ………………………そうだな。そうしよう。


「考えは決まったか?」


 あぁ。


「ならば、答えを聞かせてもらう。貴様が選んだのは、どちらだ?」


 俺は、______を代償にして、転生する。


「いいだろう。………では、更に代償を支払い、死神の………神にも匹敵する能力を望むか?」


 遠慮しておきますよ、俺は人として、これ以上何かを失っていきたくはないですから。


「そうか。では、2度目の人生、精々悔いのないようにな。」


────────────────────────

 俺は、転生した。

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