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第四章 ①
【第四章】
僕たちはミツ子ばあちゃんへ会いに行くため、バス停の待合室を後にした。
ミツ子ばあちゃんに会うまでに、ロゼが人間としていることがいいのか、猫としていることがいいのか二人で話し合った結果、猫としていた方がミツ子ばあちゃんが驚かないだろうということで、ロゼは猫の姿をして会いに行くことにした。
猫となったロゼは、やっぱり黒猫で、僕が話しかけても「ミャ~」と返事をするだけだった。
さっきまでロゼを人間と思って話していた僕は、とても不思議な感情になった。
そうこう考えているうちに、ミツ子ばあちゃんの家の前へ着いた。




