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RAIN  作者: もみの木
第一章
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第一章 ④

「大丈夫…ですか…?」

選択した言葉が合っているのか分からない。

だが、僕にはこの言葉しか思いつかなかった。

その女性は、僕以上にずぶ濡れだったのだ。

肩まである黒い髪からは次から次へと(しずく)がつたって落ち、着ている黒い服は漆黒(しっこく)(やみ)のように黒々としている。

彼女の下には水たまりができ、まだ雨に打たれ続けているような、いや、まるで彼女そのものから(あふ)れ出ている感覚にすらなるほどの雫が水面(みなも)を揺らしていた。

それでも彼女は微動だにせず、ただ真っ直ぐと外を見ていた。




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