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第三章 ㉒
「あ!」
僕の突然の大きな声に、ロゼは体をビクッとさせた。
「あ、びっくりさせてごめん…
ミツ子ばあちゃんなら何か知ってるかもしれない!」
「ミツ子ばあちゃん?おばあさんですか?」
「うん。近所のおばちゃん家のばあちゃんで、うちのばあちゃんと同級生なんだ。
ミツ子ばあちゃんなら、何かしら知ってる可能性がある!」
僕は興奮しながらそう言った。
「ロゼ、ミツ子ばあちゃんに聞きに行ってみよう!
あ…ロゼが嫌じゃなければ、だけど…」
「ハル、ありがとうございます。
私も聞いてみたいです。そのお話。
ミツ子おばあさんに会いに行きましょう!」




