表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RAIN  作者: もみの木
第三章
38/51

第三章 ⑪ *

                  *


ロゼと話しているうちに、僕は次第に落ち着きを取り戻していった。

「そういえば、“おじいさんを助けられなかった”って、どういう意味なんですか?」

そう問いかけると、たちまち彼女の表情は曇っていった。

「あの日…私が出かけてなければ……おじいさんは助かったかも…しれないのに……」

「…うん?」

「おじいさんが亡くなった日…

いつもはおじいさんの家の周りにいたんですけど、その日に限って、私…少し遠くへ出かけてしまったんです。

バラの花が見たくて…」

「バラの花…?」

「…はい。おじいさんが、ロゼという名前には“バラの花”という意味もあるって教えてくれたんです。

バラはとてもきれいでいい匂いのする花だって。

亡くなったおばあさんが好きな花だったって…

お花の図鑑を見せてくれながら嬉しそうに教えてくれました。

それで…私、見たくなったんです…」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ